世界中の優秀な血統から生まれた健康で強く美しいスタンダードプードル

[2021/04/23 6:01 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。 掲載基準はこちらからご覧いただけます。

犬種:スタンダードプードル
犬舎名:VILLA ALPS(ビラアルプス)
ブリーダー/動物取扱責任者名:Hannah Roberts(ハンナ ロバーツ)
登録情報:佐久保健所指令2第5-01012611号(販売)
繁殖歴:約17年
住所:長野県北佐久郡軽井沢町追分
電話:0267ー45ー3271
携帯:090ー4461ー8441
Webサイト:https://www.villaalpspoodle.com/

長野県軽井沢町にある「VILLA ALPS(ビラアルプス)」。閑静な別荘地を通り抜けた先に自宅・犬舎があります。元はドイツ人宣教師の避暑地であったところに、両親とともにアメリカから来日しました。緑豊かな大自然に囲まれた犬舎では、容姿端麗なスタンダードプードルたちが暮らしています。初めて繁殖をしたのは、約17年前。何よりも犬が大好きで、そのなかでもスタンダードプードルに魅せられました。100年以上も前から健全なブリーダーたちによって受け継がれてきた本物のスタンダードプードルの血統を守っていきたいと、ブリーダーの道を選択しました。

「健康で、強く、美しいスタンダードプードルを世界中のブリーダーが私に託してくれました。私はその素晴らしい子たちを、世代から世代へと受け継いでいきたいと思っています」とハンナブリーダーは話します。犬に対する深い愛情と強い信念を持った、熱意溢れるブリーダーです。

スタンダードプードルの特徴と魅力

フランスで国犬として愛されフレンチ・プードルとも呼ばれているため、原産国はフランスだと思っている人が多いのですが、その祖先ははっきりとはわかっていません。しかし、プードルという名前がドイツ語の跳ねるという意の「PUDEL(プデル)」から付けられたという説があるため、原産国はドイツが有力視されています。フランスに持ち込まれてからは、カモ猟で獲物を回収する犬として活躍しました。

16世紀になるとフランスの貴族の間で人気が上昇し、愛玩犬としてより人間の身近な存在となります。そのため、室内でも飼いやすいようにと小型化が進み、ミニチュア・プードルやトイ・プードルが誕生しました。日本では、血統書発行団体であるジャパンケンネルクラブ(JKC)がプードルを4サイズに分類しています。もっとも小さいのがトイ、次いでミニチュア、ミディアム、スタンダードと続きます。

スタンダードプードルは体長と体高がほぼ同じスクエア型で、名前の由来にもあるように、跳ねるような軽やかな足運びが特徴的です。細長い手足と小さな顔は、愛らしさを印象付けるとともに優雅さを感じさせます。被毛は強い巻き毛で、抜け毛はほとんどありません。シングルコートなので、季節による換毛期もありません。毛色はさまざまで、ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、レッドなどがあります。非常に頭がよく、運動能力が高く、好奇心旺盛です。前述したように大きさは改良されましたが、容姿はほぼ原型を失わずに現在まで受け継がれてきたので、健康的で丈夫な個体が多いとされています。

「わが家にいるスタンダードプードルは、アメリカ、ノルウェー、イギリス、イタリアと海外から来た新しい血統ばかりです。なかでもクオリティが高いとされるブラックとホワイトを中心に繁殖をしています。同じ毛色であっても遺伝のラインにより被毛の質や濃さが違い、また気質も違ってきます。もちろん個体差はありますが、ヨーロッパライン、アメリカラインなど国によっても大きな違いがあります。わが家の子たちはそれらを思慮し、脈々と受け継がれたショードックです。テンションもエナジーも高いです。それもまた魅力のひとつです」

確かに、ひと目見ただけでその容姿の美しさと圧倒的な存在感に魅せられます。どの子も明朗快活で健康的です。大自然に囲まれた環境のなかで、ストレスフリーで育っていることを感じさせます。多くの魅力を兼ね備えたスタンダードプードルたちです。

飼育環境

犬たちが生活する場所は、ハンナブリーダーの自宅のリビングを中心とした部屋になります。家族はもちろん、友人・知人が頻繁に訪れ、つねに犬たちは多くの人と触れ合いながら過ごしています。床や壁は天然の木材を使用していて、毎日の清掃で清潔に保たれています。冬は薪ストーブで暖を取りますが、それ以外の季節には窓を開けて新鮮な空気を取り入れるようにしています。夏は少し暑さを感じますが、軽井沢という避暑地なので大きな問題はありません。

「化学的な除菌・消臭剤などは一切使用していません。床などを除菌する際には殺菌効果があるワインビネガーを使います」と話すように、少しでも体に害のあるものは使わず、あくまでも自然素材にこだわります。室内は気になるニオイなどはまったくありません。

リビングの外には屋根付きのウッドデッキがあり、そこからドッグランに出られるようになっています。大型犬でも十分走り回れる広さのドッグランで、犬たちは日々そこで運動をしています。周辺も大自然に囲まれていて、鳴き声なども気にせず過ごせる理想的な環境です。

ブリードの考え方

「長い歴史のなかで受け継がれてきた素晴らしいスタンダードプードルを後世に繋ぐために繁殖をしています。自分が子犬を残したいとき、またわが家の子に合う相手が見つかったときにだけ繁殖をしているので、頻繁に子犬が産まれているわけではありません。スタンダードや血筋など、どんな交配相手がいいのかを海外のブリーダーと相談しながら厳選しています。例えば、イギリスから来た子が子犬を産んだら、その子犬をイギリスに戻したい。次の世代に継承できるだけの魅力あふれるスタンダードプードルを繁殖したいとつねに考えています」

よいものを食べて、しっかりと運動をして、犬自身が自分の身体を丈夫に育てることができるように、ハンナブリーダーはサポートしています。大自然のなかに住み、ストレスフリーの生活を送ることで、つねに免疫力を高い状態に保っています。普段から薬等に頼ることはなく、健康維持力と自然治癒力を高めています。犬たちが、犬らしく幸せな日々を送れるようにと、ナチュラルライフを実践しています。

遺伝的疾患についての対応

プードルに懸念される遺伝的疾患として最初に挙げられるのは、進行性網膜萎縮症(PRA)です。これは発病すると少しずつ視力が低下し、やがては失明に至る怖い疾患です。膝蓋骨脱臼(パテラ)は、膝蓋骨(膝のお皿)の位置がずれてしまい、歩行に問題が生じる疾患です。また、フォンウィルブラント病タイプI、変性性脊髄症(DM)なども注意が必要な疾患です。

「プードルに多いといわれている遺伝的疾患のうち検査が確立されているものについては、アメリカの検査機関ですべてのDNA検査をしています。その検査をクリアした親犬だけを繁殖のラインに入れています」

そのほか、注意が必要な胃捻転については、免疫力を高めてストレスを低く保つようにして予防しています。まだDNA検査が確立されていないアディソン病についても注意をしています。健康状態を毎日確認すること、毎年のワクチン時に血液検査を含めた健康診断等を行うこと、国内外から最新の情報をつねに入手して対応することを徹底しています。遺伝的疾患をはじめ、すべての疾患に対してしっかりとした対応をしているブリーダーです。

引き渡しまでの生活環境

母犬は出産が近くなると、リビング横の部屋に移動します。数枚重ねられたシーツの上で、ハンナブリーダーに見守られながら出産をします。陣痛・破水などその詳細をノートに記入し、ハンナブリーダーのお母さんとともに24時間体制で母犬と子犬たちを見守ります。頭数が多い場合には2時間おきに哺乳をして母犬をサポートします。離乳食は生後3週間くらいからスタートします。生後5週間くらいになるとリビングにつくられた大きなケージに移動します。成長とともに、行動範囲を広げていきます。生後2カ月目で1回目のワクチン接種。その後、問題がなければ1週間後からお引渡しが可能となります。

「産まれてから生後14日目までは、アメリカで2~3年前から注目されている神経を刺激するトレーニングを子犬に行います。この時期に行うことで脳によい働きがけが生じ、何にでも柔軟に対応できる犬に育ちます。その後も毎日子犬たちに新しい経験をさせていきます。また、母犬や兄弟姉妹と接することで犬のルールを学び、わが家を訪れる多くの人と接することで、人間との付き合い方を学び、社会性を身に付けていきます。心も広い犬に育ちます」

こうして、子犬たちはハンナブリーダーと家族からたくさんの愛情を受け、新しい家族のもとへ巣立っていきます。

しつけ、お手入れ、アフターフォロー

「わが家は頻繁に繁殖をしていないので、子犬を希望する場合には待っていただくことになります。希望される方には生まれる前からわが家に来てもらい、成犬たちと触れ合うことで、本当に飼えるのかどうか考えてもらいます。譲渡が決まればその子の生涯に渡ってお付き合いが続くので、私とオーナーさんとの信頼関係も重要です。犬は生き物ですから何でも思いどおりいくわけではありません。問題が生じたときには、一緒に考えるほうがうまく乗り越えられます。よいことも、悪いことも、生涯サポートしていきます」とハンナブリーダー。とても頼りになるブリーダーです。

スタンダードプードルは楽しい勉強は好きですが、楽しくなければ勉強したくないと強い意志を示します。しつけが手に余るようならよいトレーナーと付き合うことが大切ですが、何よりも飼い主自らが学ぶことが重要です。自分のしつけのどこに間違いがあるのか見つけてもらう必要があります。

また、スタンダードプードルのお手入れはとても難しいので、1カ月に1回はプロのトリマーにトリミングをしてもらうことをオススメします。自分でやるのもよいのですが、慣れていないと子犬も不安になります。「お手入れは怖くない」と子犬に思ってもらうにはプロに託したほうが、その後のトラウマにはなりません。普段のブラッシングも大切です。子犬は毛が柔らかいので毛玉になりにくいのですが、成犬は手入れをしなければ毛玉だらけになってしまいます。子犬のときからブラッシング等に慣らしておくことが大切です。

犬舎トピックス

ハンナブリーダーは日本語が堪能なので、会話に心配はありません。彼女の考えに共感できる方は、ぜひお問い合わせください。

【ハンナさんからのメッセージ】
 私はブリードを通じて命をつくっています。命をつくるということには責任が伴います。繁殖は軽く考えてやるものではありません。その責任を一緒にシェアできるオーナーさんを求めます。命は大切なので、子犬は宝物のように大切にし、オーナーさんに託します。私はその子犬とオーナーさんにずっと寄り添います。


[編集部]