犬や猫と暮らしていると、どうしてもニオイが気になりますよね。もともと動物の持つニオイだけでなく、うんちやおしっこのニオイは強烈です。みなさんはそんなときにはどうしていますか? 空気清浄機を使ったり、化学物質の水溶液を噴霧することなどをしているのではないかと思います。前者は活性炭やイオンで、後者は次亜塩素酸水などで消臭するとしています。
今回は、後者の水溶液についてお話したいと思います。
現在、一般的に流通しているのが次亜塩素酸水で、すでに使用されている方もいらっしゃると思います。各メーカーのうたい文句でも、安心・安全を全面に打ち出していて、厚生労働省が食品添加物として認可しているとも書かれてます。
ただ、それには誤解があります。厚生労働省が食品添加物として認可している次亜塩素酸水は、「都道府県知事から添加物製造業許可を受けた製造メーカーの生成装置から生成される有効塩素10~80ppmのものだけに限る」ということです。なので、一般に流通している次亜塩素酸水のすべてが食品添加物というわけではないのです。
そもそも大切な家族でもあるペットに、化学物質を使いたくないと考える方は多いと思います。フードやおやつにおいても、合成添加物や保存料を使っていないナチュラルなフードを選んでいるのではないでしょうか。そういった方にオススメしたいのが、「フルボ酸」を使った消臭剤です。
植物が微生物によって分解されると腐植物質となり、土壌のミネラルとなって再び樹木の成長に貢献します。また、雨が降ると水が土壌にしみ込んで、土壌のミネラルをたっぷりと蓄えて河川や海に流れていきます。フルボ酸とは植物が数千年以上堆積してできる腐植物質から抽出した天然物なのです。農林水産業のほか、医療、介護、美容、健康、などいろいろな分野で活用されています。
また、フルボ酸には、土中の微生物や植物にとって生態系を維持するのに都合がよいように土壌環境のバランスを維持する機能が備わっています。これは「制菌作用」という機能で、嫌気性の病原菌や腐敗菌を抑え、好気性の有用菌を活性化する働きがあります。有用菌の増殖を助け、活性化することにより悪臭を発生源から絶ち継続的に悪臭の発生を抑えるのです。制菌作用は、ペットのニオイだけでなく、私たち人間の加齢臭、体臭や汗のニオイ、足や靴のニオイにも有効です。さらに、生ゴミ、トイレ、排水などから発生する悪臭、カビ、タバコ臭、焼き肉やキムチのニオイなどにも効果的です。
そのフルボ酸を使った消臭剤「ニオイと~る」は、日本の地中で年月を経て生成された腐植物質から抽出した弱酸性の天然由来のフルボ酸です。
使い方は簡単で、気になるところに直接噴霧して使います。キレート作用により悪臭成分を元から分解・消臭してくれるので拭き取る必要もなく、2~3日後からは、噴霧の回数も徐々に減らすことができるので効率的です。また、加湿器を使って空間噴霧することで、部屋全体を消臭することもできます。その場合は、水1リットルに対して5ミリリットルを加えるだけです。例えば、下図のように、ニオイの代表格であるアンモニア(NH3)に「ニオイと~る」を直接噴霧すると、アンモニアは水(H2O)と窒素(N2)に分解され無害になります。
もちろん、一度分解してしまえば二度と戻ることはないので、悪臭の発生予防になります。実験では、アンモニアのほか、メチルメルカプタン(うんちのニオイ成分)やアミン類はおおむね、2分から5分後には無臭化できたとのこと。また、揮発性も水と同じくらいなので、空間噴霧にも十分に威力を発揮します。
「ニオイと~る」は、ペットフード安全法に従って登録した安全な商品です。フルボ酸は鶏や豚の餌としても使用されており、実際に養豚の飲料水に天然フルボ酸を添加し1ヵ月間飲水させたところ、養豚した尿の悪臭がほとんどなくなりました(フルボ酸の豚に対する飲水消臭試験)。
この結果は、愛犬・愛猫にも有効なのです。飲み水250ミリリットルに5ミリリットル(キャップ1杯)を添加して与えます。犬種によって多少の差はありますが、1週間程度で徐々にうんちやおしっこのニオイが減少します。またその効果は排泄物だけでなく、口臭や体臭にも有効なのです。
はじめは天然成分の味を嫌がる場合もあるので、薄めにつくってスタートするとよいようです。また、うんちがゆるくなる場合もありますが、徐々に改善されます。
「ニオイと~る」はペット用の消臭剤として販売されていますが、じつは成分のフルボ酸は私たち人間にとっても有用な物質なのです。国際腐植物質学会のレポートでも、健康、医療分野で多くの効果があるとされています。ミネラルを運び、つかみ、離す、こうした働きをフルボ酸が持っているのです。人間の体内では、60種類以上のミネラル分などの微量元素が必要とされています。フルボ酸は多種類のさまざまなビタミンやミネラル分などの微量元素を有し、キレート作用によって食物から得られた微量栄養素を体内に取り入れることができるのです。
また、フルボ酸の分子量は微小で体内や経皮での吸収に優れ、キレート作用で細胞を活性化してくれるのです。また、体内の「活性酸素」を抑制するといわれています。その結果、自律神経の調整作用や血液の浄化作用、自然治癒力の増強、抵抗力や免疫力の増強が行われるのです。
いかがでしたか? 化学薬品による消臭・除菌ではなく、天然酵素によって実現できる「ニオイと~る」は、ペットだけでなく私たち人間も含めた家族全てに安全・安心、さらに健康にもよい商品といえます。すでに、先進的なブリーダーなどペットのプロたちも使い始めています。ぜひ彼らのコメントも参考にしてください。
イタリアングレイハウンドのIG Ippuku Kennel(アイジーイップク犬舎)の萩原京子ブリーダーも納得。
「当犬舎では、次亜塩素酸水などをつかって除菌・消臭していました。ただ、なるべく自然な環境で生活してほしいと思っていたので、紹介された『ニオイと~る』を使ってみました。体臭が少ない犬種といっても、生活臭や排泄物のニオイはします。まずは、トイレ回りに使ってみました。天然素材でありながらも、いままでの化学物質と同じように、噴霧した瞬間にニオイはなくなりました。驚いたのは飲むタイプ。飲ませて1週間程度でオシッコやウンチのニオイ、さらには口臭もしなくなりました。サルーキを飼っているお客さんにも紹介したところ、排泄物だけでなく油くさい体臭も2週間ほどでなくなったとビックリしていました(笑)。あとは、皮膚の調子もいいですね。痒がったりしなくなったのは、フルボ酸がミネラルやビタミンなどを多く含み抗菌・免疫力向上作用があることが理由というのにも納得です」
萩原ブリーダーは、ご自身で愛用するだけでなく店舗でも販売をしています。品切れになるほど人気のようで、愛用するオーナーさんが増えているようです。
ペットジャーナリスト、メインクーンのブリーダーとして活躍するCattery Amangroup(キャッテリー・アマングループ)の阪根美果さんにも試してもらいました。
「キャッテリーは私も一緒に生活する一般家庭なので、なるべく化学的な物質は使いたくありません。とくに、猫は自分で毛繕いするので、被毛についた物質が口から直接入ることもあるので注意が必要です。ただ、見学など来客もあるので、室内のニオイにはつねに気をつかっています。人間の鼻は数分でも異臭でも慣れてしまうので(笑)。フルボ酸の『ニオイと~る』を紹介されて、まずはトイレ回りに使ってみました。瞬間的にニオイは消えたのですが、驚いたのは持続性です。繰り返し使っていたところ、毎回噴霧しなくてもトイレが臭わなくなっていたのです。メーカーの営業さんに聞いたところ、トイレの樹脂などにフルボ酸の成分が残っているので消臭効果が持続しているとのこと。噴霧する回数も減ったのは嬉しいですね」