ペットの毛もスッキリ! 家電のプロ藤山哲人が語る「東芝トルネオコードレス」の実力

ペットと暮らしていると避けて通れないのが「抜け毛の掃除」。人の毛だって掃除機のブラシにからまるぐらいですから、わんちゃんや猫ちゃんの毛となればなおさらです。

掃除機のなかには「ペット向け」と大々的に謳っている製品もありますが、いざ使ってみたり、人の噂に耳を傾けると「まあまぁ」と微妙な評価が多かったりします。

でもコロナ渦でペットと一緒に暮らす人が増える以前から「毛がからまなくて便利!」「ダストカップに毛が詰まらず、コロン♪と捨てられる!」などで飼い主さんに人気の掃除機があります。

それが東芝の「トルネオコードレス」です。その最新機種が発売になり、さらに毛がからみづらく、猫砂などをバチバチ弾かず、壁のキワまで掃除できるようになりました。

東芝はシャイであまりペット向けと推していないので、「知る人ぞ知るという隠れた存在」の最新トルネオコードレス「VC-CLX73」をご紹介します。

ペットと暮らすあなたが悩んでいるお掃除の問題をすべて解決してくれるかもしれませんよ!

新からみレスブラシは毛がからみにくい!

東芝のコードレス掃除機は、もう2年前ほどからペットの毛がからみにくいと評判です。その特徴を引継ぎ、より毛がからまないブラシの開発に余念がなかった東芝ですが、最新のVC-CLX73では大きなモデルチェンジがありました。それが次のヘッドです。

ヘッドを裏側から見たところ。円柱のブラシが2個付いている

▸円柱形ブラシの新採用
▸東芝初のブラシ駆動系を中央に配置し左右隙間なしに
▸ブラシの毛足を短くしてより毛がからみづらく進化
▸小さな車輪も毛がからみづらく進化

まずは円柱形のブラシを採用し、中央にブラシの駆動系を配置したことでブラシをヘッドの左右一杯まで広げられ、一度に掃除できる幅を拡張しました。従来は左右のどちらかにブラシの駆動系があったため、ヘッドの左右どちらかは壁際を掃除すると1㎝ほどの取り残しがでていました。

しかしこの掃除機は、左右どちらも壁際ギリギリまでゴミの取り残しがありません。これ以外にも従来から採用している「固さの異なる3種類の毛を使ったブラシ」を採用しています。

ブラシは取り外して水洗いできるので清潔

このブラシの固さの違う3種類の毛は、絨毯からゴミを掻き出す固い毛、ゴミを掻き寄せる毛、フローリングの微粒子を集め磨くやわらかい毛です。毛足の長いラグや絨毯の奥に入った砂ごみから、フローリングに落ちた花粉や砂埃など微粒子のゴミまでキレイにお掃除してくれます。

毛がからんでも毛の奥まで食いこまないように、黒い毛の根元に特殊加工された糸が編みこまれている
小さな車輪の軸への毛も絡みづらくなっているという。確かに軸一杯まで車輪を広げているようだ

さらに東芝によれば、ヘッドをガイドする車輪も毛がからみづらくなっているとのこと。数カ月使うとペットの毛がからんで動かなくなる小さい車輪。ピンセットとハサミでウキー!と叫びながらお掃除していた方も多いかと思いますが、そんな必要がなくなります。

毛が付いた絨毯と掃除前のブラシ
掃除したあとのブラシに毛は絡んでいない!

猫砂や小さなフードを弾き飛ばさない回転数制御ブラシ

おそらく誰もが経験している「食べこぼしなどの粒ごみを吸い取ろうとしたら、ブラシが跳ね飛ばしてしまって、かえってゴミを巻き散らかす」という問題です。

そこで東芝は、ゴミを弾きやすいフローリングではブラシの回転を遅く、絨毯では回転を速くしてパワフルにゴミを掻き出すようにしています。

ヘッドにはブラシの回転数や吸引力を示す緑のサインが点灯。掃除機がフローリングと判断すると半分点灯しブラシの回転を遅くする。全部点灯時は絨毯と判断したときでブラシの回転を速くしてパワフルにゴミを掻き出す
フローリングではブラシの回転速度をゆっくりにするので、食べこぼしなどの大きな粒状のごみがあまり飛び散らない

ヘッド右側にある緑色のサインは、床面の種類に応じてブラシの動作と吸引力を調整していることを示しています。サインが全点灯しているときは、絨毯など抵抗の大きい床面で使用している状態です。このときブラシは高速回転し、吸引力を上げてゴミをしっかり掻き出します。

一方、サインが半分だけ点灯しているときは、フローリングなど抵抗の少ない床面で使用している状態を表します。このとき、ブラシの回転がゆっくりになり吸引力を落とすため、ゴミを弾き飛ばさないように調整されています。

こうして床の素材を見分けてブラシの回転数と吸引力を変え、床を賢くお掃除してくれます。これが「床見極めセンサーplus」です。

今まで「不可能」とされていた壁際の左右デッドスペースなし!

ヘッドにはもうひとつ注目すべき点があります。それが左右斜めに付いたブラシと壁際ギリギリまであるブラシです。これまでの掃除機は、ブラシを回転させる機構が左右どちらかにあり、片側は壁際ギリギリのゴミまで取れましたが、反対側は回転機構の1㎝ほどがデッドスペースになり、ゴミを取り残していました。

しかしVC-CLX73は回転機構を中央に配置したので、ヘッドの左右どちらも壁の際のキワまでお掃除でき、取り残しがありません。ペットの毛や微粒子のゴミは壁際に集まりがちなので、これもペット向けの機能といってもいいでしょう。一般の家庭でも壁際に綿ゴミが集まるので、効率よくお掃除できます。

黒いブラシが絨毯の掻き出し用で固いブラシ、緑の細いブラシがゴミ収集用、緑のフサフサは柔らかくフローリング磨きと微粒子ゴミの集塵用。そしてブラシの横にはさらに波型になったブラシがついている。これで際のキワまで掃除する
ヘッドの左右ギリギリまでブラシがある
どちら向きに掃除しても取り残しのゴミがない

毛がボールになってゴミ捨てコロン! 東芝オンリーのゴミ捨て

筆者がペットと一緒に暮らす人に東芝のトルネオコードレスをオススメする理由のひとつは、ブラシに毛がからみづらい点です。そして、それと対を成すのが「吸い込んだ毛がボール状に丸まってコロン♪と簡単に捨てられる点」です。

たいていの掃除機は、ダストカップ一杯に毛が吸い込まれ、ゴミを捨てようにも毛が引っ掛かったり、静電気で付着します。こうなるとダストカップを叩こうが、激しく振ろうが詰まった毛ゴミは出てきません。

とくに換毛期はウンザリ。1日何回も掃除して、そのたびにダストカップの毛と格闘しなければなりません。しかたなく指で引っ張り出したり、ときには割りばしを突っ込んで引っ張り出すこともあります。

トルネオは長年ゴミをボール状に圧縮する技術を搭載しており、飼い主さんに喜ばれている。あとはダストカップを傾けるだけで、コロン♪と捨てられる。こんな掃除機は東芝以外に見たことがない
微粒子状のゴミは上部の専用区画「粉ゴミポケット」に集まる。ダストカップの底に溜まる掃除機もあるが、ゴミ捨ての際に舞い上がってしまう。でも東芝は上部にあるので舞い上がりが少ない

でもトルネオコードレスなら、ダストカップのゴミを圧縮してくれる機能があるのでこんな苦労は一切ありません。吸い込んだペットの毛はホコリと一緒に、まん丸なボール状に圧縮されます。ゴミがかわいいと思えるほどに丸いんです!

換毛期でもしっかり毛ごみを圧縮してくれるので、ゴミ捨ては1日1回で済みます。ゴミ捨てはダストカップを本体から外し傾けるだけ。毛ごみボールはコロン♪とゴミ箱まで転がり落てくれるので楽チンです。

さらに微粒子状のゴミはダストカップ上部の「粉ゴミポケット」に溜まるので、ゴミ捨ての際にゴミ箱に空けても「ボワッ!」っと舞い上がりません。

「毛ごみがボール状に圧縮され、簡単に捨てられる」そんな掃除機は東芝だけ。だから筆者はペット用にオススメしています。もちろん、一般家庭のゴミも楽に捨てられます。

分解しても洗えるからキレイ! スッキリ! 匂わない!

ペットフードの食べこぼしや猫砂、ペットの毛などを吸い込む掃除機はどうしてもニオイがついてしまいます。でもトルネオはヘッドのブラシも取り外せて水洗いできるし、ダストカップは全部水洗いOKです。

しかも最新のVC-CLX73は、サイクロン式のなかでも「フィルターレス」の掃除機。だからいちばんニオイの付くプリーツフィルターがないので、チリ落としの掃除も不要で、微粒子ゴミが溜まって吸引力が落ちることもありません。最新のトルネオコードレスなら、いつもキレイでスッキリ! ペットも飼い主さんも安心して清潔に暮らせます。

ヘッドから外したブラシは水洗いしてキレイに。分解したダストカップは全部水洗いOK。汚れやすい部品は水洗いできてスッキリ!

ほかにも便利な機能がたくさん

もうひとつペット用に便利な機能が、今年から東芝だけが採用しているクイックルワイパーのようなシートが使えてかつ、ゴミも吸い取れる専用ヘッドです。

ウェットワイパーを付ければ、猫ちゃんが吐いた下玉や床に落ちたチュール(たいていは舐めてキレイになりますが)の汚れも拭き掃除できる

フローリングならドライのワイパーシートを付けて吸引するだけでもじゅうぶん床がキレイになると一般の方にも大好評です。

でもペット用にも凄く役に立ちます。それがチュールのように半固形をこぼした場合、猫ちゃんが毛玉を吐いた場合などです。

これらは処理をしたあと、軽く雑巾がけをするところですが、処理後トルネオにウェットのワイパーシートを付けてサッとひと拭きすれば、まわりの毛ゴミも合わせて雑巾がけができちゃいます。拭き終わったウェットシートはゴミ箱へポイ! 水拭きより簡単でしょ?しかも市販のワイパーシートが使用できます。

またケージの奥などは付属の「ピカッとライト」を取り付けて掃除すれば、明るく照らしてお掃除できます。

空になったバッテリーは、バッテリーそのものにACアダプタの差し込みがあるので単体でも充電OK。専用充電台も不要。バッテリー内蔵の掃除機のように、充電が終わるまで掃除が中断されることもなし

バッテリーはカセット式で、本体に1本ついてきます。標準モードで使うとだいたい35分間お掃除できますが、年末の大掃除でじっくり使いたいという場合は別売のバッテリーを用意するといいでしょう。

バッテリーが空になったら充電済みのバッテリーに差し替えてお掃除を続行。空になったバッテリーは、本体がなくても単体でACアダプタにつないで充電できるので、充電完了までお掃除が中断されることもありません。

結論:ペットと一緒に暮らすなら東芝のトルネオコードレス

ここまでの写真を見てお分かりと思いますが、わが家にはメインクーンのドミちゃん、ノルウェージャンフォレストキャットの小エビちゃん、そして老犬マルチーズの定吉くんがいます。

なので10年近く東芝のトルネオシリーズを使い続けています。「ペット用に最適」という掃除機が出るたびにメーカーさんからお借りして使ってみるのですが、どれもイマイチでトルネオから乗り換えたことがありません。ペット用に最適ということは、一般家庭でもオススメということです。

いいことばかり書いてあるので東芝の回し者かと思われてしまうかも知れませんが、ペットにオススメの機能をピックアップしているので、いいことづくめに見えてしまうかもしれません。でもそれだけペットと一緒に暮らす方にオススメできる掃除機がトルネオVコードレスという証拠なのです。

協力:東芝ライフスタイル