【編集興記】「こころの健康づくり週間」ってご存じですか?

ちょっと気になったペット関連のトピックスを、編集スタッフが持ち回りで紹介する“不定期”コーナーです。

みなさんは「こころの健康づくり週間」をご存じですか? 厚生労働省が2000年に制定したもので、毎年3月15日~21日に啓蒙活動が実施されています。

その目的は、自分の今の状況を落ち着いて見つめ、自分らしく健やかに生きるために「生活の質」を見直そうというものです。

3月は年度替りで、仕事や受験など大きなプレッシャーがかかる時期であり、卒業や新生活、寒暖差の大きい気候など私たちを取り巻く環境の変化が大きく、身体的・精神的にもストレスの負荷かかりやすくなります。

また、新型コロナウイルスがパンデミックを起こした約3年の間に、私たちの暮らしや意識が大きく変化しました。外出が少なくなったことにより人とのコミュニケーションが減り、心身の機能の低下いわゆる「生活不活発病」の注意喚起がなされました。

東京都では、「withコロナ時代の健康づくりガイド」において、心身の不調や変化に気づくこと、そしてすぐに取り組める健康づくりの実践方法を紹介しています。

自宅時間が増えたことで、新たにペットを飼う人も増加しました。ペットたちは、私たちに心の安らぎや穏やかな生活をくれます。また、研究によると、犬と一緒に散歩することは、効果的にストレスを軽減できる可能性があることが示唆されています。

このように、ペットと暮らすことは「こころの健康づくり」にもつながると思うのです。

コロナ禍でペット飼養人口が増えましたが、比例して飼育放棄も増えたという悲しい現実があります。これは、安易にペットを迎えたことが原因といわれています。

動物愛護管理法では、ペットの終生飼養の責任が明示されています。迎える前に、自分がペットと一緒に幸せに生活できるのかを考えることが大切です。ペットを飼うということは、こまでの生活費にペットの飼育費用がプラスされるということです。

「36回ローンで購入された猫の悲しすぎる結末」でも指摘されているように、“運命の出会い” と思って購入したことで、生活が破綻することにもなるのです。

「こころの健康づくり週間」にもあるように、まずは自分の今の状況を落ち着いて見つること。その結果、ペットを迎えることが可能であれば、きっと生活を健やかにしてくれるでしょう。ペトハピの編集者にヒアリングしたところ、みんなが「愛犬や愛猫の存在がこころの健康づくりになっている」と答えました。