来年こそ「備えあれば憂いなし」を! 愛猫との年末トラブルで実感した備えの大切さ
「備えあれば憂いなし」。みなさんもご存じの言葉でしょう。古代中国の『書経』に由来し、約3,000年以上前から伝わる教訓とされています。もしもの事態に備えて事前に準備をしておけば、いざ何かが起きても慌てずに済む──そんな意味を持つことわざです。

この年末を迎えるにあたり、私はまさにその「備え」を怠っていたがために、少し寂しく、そして反省の多い年末年始を過ごすことになってしまいました。
事の発端は、12月中旬に東京で開催されたキャットショーでした。わが家の愛猫を連れ、クルマで出かけた帰り道のことです。深夜の移動となり、帰路の途中で御在所サービスエリアに立ち寄りました。時刻はすでに24時を回っていました。
短い休憩を終え、さあ出発しようとエンジンをかけたところ……反応がありません。何度試しても、セルは回らず、エンジンがかからないのです。思わず血の気が引き、慌ててロードサービスに連絡しました。「これから向かいますが、到着まで40分ほどかかります」との返答。覚悟を決めて待つことにしました。
エンジンがかからないということは、当然ながら暖房も使えません。猫を連れてサービスエリアの建物内へ避難することも考えましたが、この日は気温がかなり低く、さらに風雨も強い状態でした。キャリーを抱えて外を移動するのは、猫にとっても私にとっても現実的ではありません。
とにかく愛猫を冷やさないようにと、クルマに積んでいた1枚きりの毛布でキャリーバッグを包みました。私自身も上着を着ましたが、時間が経つにつれて車内の冷え込みは厳しくなり、次第に体が震え始めました。普段であれば、モバイルバッテリーで使える愛猫用の保温マットを持ち歩いています。しかし、その日に限って家に置いてきてしまっていたのです。
まさか、こんな真冬の深夜にエンジンがかからなくなるなんて……想定外とはいえ、準備不足だったことを強く後悔しました。
ほどなくしてロードサービスのスタッフが到着し、クルマの状態を確認してくれました。作業は5分ほどで終了し、無事にエンジンは始動。「バッテリーがかなり古いですね。今はかかりましたが、この冬はもちません。早めに交換してください」とのアドバイスを受けました。
こうして私と愛猫は、ようやく自宅へ帰り着くことができました。幸い、愛猫は毛布のおかげもあり、体調を崩すことはありませんでした。しかし、その数日後から、今度は私自身の体に異変が現れます。
もともと扁桃腺が弱い体質なのですが、3日後あたりから喉の痛みが出始め、4日目には声がかすれてガラガラに。ちょうどその週末、私が代表を務めるキャットクラブのショーが控えており、司会を担当する予定でした。結局、回復しないまま会場へ向かい、かすれた声で何とか役目を果たしました。
ところが、その翌日から、今度はほとんど声が出なくなってしまいました。市販薬で様子を見ていましたが、1週間経っても改善が見られず、耳鼻咽喉科を受診することに。診断は、扁桃腺肥大に伴う扁桃炎と急性声帯炎の併発でした。
医師から告げられたのは、「安静にすること(外出は控えること)」と「声を使わないこと」。その結果、私の年末年始は静かな“巣ごもり生活”が確定しました。
なぜ、もっとしっかり寒さ対策をしておかなかったのだろう……。まさに「後悔先に立たず」です。体調が回復したら、車内の防寒対策や非常時の備えを、改めて見直そうと強く思いました。
来年こそは、「備えあれば憂いなし」を実践する一年に。そして、初詣での願い事は、「一日も早く、私の声が戻ってきますように」になりそうです。
本年も「ブリーダー日記」をお読みいただき、ありがとうございました。みなさまと愛犬や愛猫たちが、穏やかで温かな年末年始を迎えられますように。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。


