アイペット、ペットの支出に関する2025年版の調査結果

アイペット損害保険は、犬・猫飼育者の1,000名を対象に、ペットの支出に関するアンケート調査を実施し、集計結果を発表しました。

ペット関連支出は、2021年までの調査では、ペット関連支出は前年と「変わらない」とする人が約7割となっていましたが、年々減少しています。2024年調査で「変わらない」と答えた人は54.0%となりました。一方、前年より支出が「増えた」と回答する人の割合が高まっており、2021年までは20%台であった数値が、この4年間で約20ポイント増加し、43.0%まで上昇しました。

さらに、どのくらい年間支出額が増加したか尋ねたところ、全体の約65%が3万円未満の増加であると回答。ただし、10万円以上増加したと答えた人も約1割に達しました。

年間支出額は、犬・猫ともに年間「10万円未満」との回答が半数以上となりました。ただし、犬についてはサイズによる支出額の差が生じており、大型犬以外を飼育する人の半数以上が年間支出10万円未満と回答したのに対し、大型犬は「10万円以上~20万円未満」(36.0%)との回答が最多となり、大型犬飼育者の半数以上が年間10万円以上支出していることがわかりました。

ペット関連支出が増加した理由は、「物価上昇に伴い、以前から利用していたペット関連費用(固定費)が増加したため」が約5割となり、2位と20ポイント以上の差をつけて首位となりました。

近年の物価高によってペットのために必要不可欠である固定費の負担が増加している様子が窺えます。また、2位には「ペットの高齢化に伴い、医療関連支出が増加したため」、3位には「ペットの健康に対して意識が高まったため」が続き、どちらも20%超となりました。

ペットの年齢が進むにつれて、治療などに伴う医療関連支出が増加するだけでなく、ペットの健康についての関心が高まることによる予防的側面からの支出も増加しているのかもしれません。実際に、何にかける支出が一番増えたかを尋ねたところ、「フード、おやつ購入費」「病気やケガの診療費」が群を抜いて多い結果となりました。

ペットの年齢別に確認すると、4~9歳までは「フード、おやつ購入費」が最も増加しており、10歳以上になると急激に「病気やケガの診療費」が増加することがわかりました。物価上昇が続く以上、今後も食費の増加は懸念されますし、年齢を重ねるとともに診療費がかかる場面も増えやすいため、貯金やペット保険などを通じて事前に備えておくことも一案となりそうです。

ペットの医療費に年間いくらかかっているのかを調査したところ、犬の場合は半数が3万円未満、猫の場合は半数が2万円未満となりました。ただし、これはあくまでもすべての年齢のペットを含む全体の結果です。

ペットの年齢別に支出額を確認すると、年齢が上がるほど医療費もあがる傾向が見受けられます。犬の場合、15歳以上になると幼齢期と比べて「2万円未満」の割合が約15ポイント低下し、約3割の人が「5万円以上~10万円未満」、約1割の人が「10万円以上」支出していることが明らかとなりました。

猫の場合は、犬ほど年齢による差異は大きくありませんが、それでも15歳以上になると5万円以上支出する人が24.7%にのぼり、幼齢期の7.2%に比べ大きく上昇しています。こうした結果を踏まえると、ペットの医療費は年齢とともに増加するものと想定し、あらかじめ備えておくことで、大切なペットと安心して長く共に暮らすことができるのではないでしょうか。

最後にペットのための貯蓄をしているか尋ねたところ、「貯蓄している」と答えた方は21.7%となりました。「貯蓄している」と答えた人の約6割はペットのお迎えと同時に貯蓄を始めていました。

貯蓄の目的としては「想定外の病気やケガに備えたいから」が51.9%、続いて「長期間の通院や投薬に備えたいから」(43.9%)、「ペットの介護に備えたいから」(32.4%)が上位を占め、大切なペットに健康でいてほしいという想いや、終生飼養への強い責任感が垣間見える結果となりました。

現在の貯蓄額は「5万円未満」「10万円以上~15万円未満」「90万円以上」がそれぞれ15%前後で並びましたが、目標金額は「90万円以上」と答えた方が3割弱おり、長期的に貯蓄を増やしていこうと考える人が多いようです。

今回の調査では、ペット関連支出が前年より増えたと答えた人が4割におよび、物価の上昇によってフードなどの固定費増加を感じている人が多い結果となりました。一方で、ペットの年齢が上がるにつれて必要になる医療費が増加する傾向も見受けられました。こうした傾向を想定し、ペットのための貯蓄に取り組まれる飼育者も一定数おり、大切なペットと長く健やかに暮らしたいと願う人々の愛情や責任感が感じられる一面もありました。