子猫がポンポン産まれてきました~

先日、わが家のママ猫が子猫を出産しました。子猫の成長のために妊娠中はとてもよく食べるママ猫ですが、出産前には食欲が落ちることが多く、それは出産が近いという合図でもあります。

しかし、今回は違いました。さっきまでバクバクご飯を食べていたのに、私の顔を見るなり産箱があるケージに入っていきました。「あっ、産まなきゃ」と気づいたかのように子猫を産み始めました。

はち切れんばかりの大きなお腹をしていたので、その日の夜にレントゲンを撮りに行く予定でした。子猫の数を確認する前にママ猫の出産開始……。「いったい何頭産むのかしら?」と多少不安に思いながら、ママ猫のサポートに徹します。

そんな私の不安をよそに、ポンポンとたくさんの子猫が産まれてきました。超が付くほどの安産です。その数はなんと9頭! わが家のブリードの歴代2位(歴代1位は11頭)の記録です。通常、産まれる頭数が多いと小さめの子が多くなるのですが、今回はそこも型破り。体重もそれぞれ120~150gあってみんな元気一杯です。とても驚きました。

しかし、9頭産まれてきたのはとても嬉しいことなのですが、当然そうなるとお乳が足りなくなります。猫のお乳はおもしろいことに個体差があるのですが、通常は8個。6個、7個、9個などの場合もあります。

ただ、顔に近いほうのお乳は機能していなかったり、出が悪かったりするので、6個ぐらいがちゃんと機能している状態なのです。そのため、子猫が9頭であると大抵2~3頭の子猫がお乳にありつけず、子猫同士のお乳バトルが繰り広げられるわけです。

そこで、乳母(私のことです)登場! 粉ミルクをお湯で溶かして、2~3時間おきぐらいに子猫に与えます。離乳するまでの約1カ月間は、昼夜問わずそれを繰り返すことになります。寝不足になろうが、自分の時間が取れなくなろうが、ママ猫と一緒に子育てに集中します。無事にみんな育ってくれることを願いながら……。

毎日、体重測定をして、子猫がちゃんとお乳を飲めているかどうかを確認します。前日より体重が落ちていると体調が悪いのではないか、内臓に疾患を抱えているのではないかなど心配をします。毎日、一喜一憂する日々が続くのです。嬉しいことも多いですが、命を扱うことの難しさを感じるのもこの時期です。

ブリーダーとしての責任を心に抱きながら、今日もサポートしています。