「信楽猿軍団」が出没!
先週までの寒さが和らぎ、急に暖かくなったなあと思ったら、わが家周辺に猿の群れが現れました。冬場はあまり食べるものがないので、ご近所さんの家庭菜園などを狙って山から下りてくるのです。
お隣さんの庭にある塀の上に15匹くらいの猿が陣取り、日向ぼっこをしているのが見えました。よく見るとそれはみんな子猿。「わあ、こんなに繁殖して増えているんだあ」と驚きました。

いつもなら昼過ぎには山に戻っていく猿たちですが、この日はかなり長く滞在していました。わが家の裏庭あたりがやけに騒がしいので見に行くと、山の中から人が飛び出してきました。道もなく、人がいるはずのないところから出てきたので、私はびっくりしました。
話を聞くと、このあたりの農作物の被害が多く、甲賀市からの要請で猿たちを捕獲するために動いているとのこと。「3日程前からこの群れを追ってあちこち動いているが、猿たちも頭がよいのでなかなか思うようにいかない」「すでに猿たちは私の顔を覚えているので、なかなか出てこない」と話してくれました。
どのように捕獲するのか尋ねると、麻酔銃を使っての捕獲だということでした。猿を捕獲する専門業者だそうで、これは根気のいる仕事だなぁと思いました。
確かに、ご近所さんからは農作物の被害があるとよく聞きます。家の扉を開けたままにしておくと、猿たちが勝手に家に上がり込んで、仏壇に供えてある果物やお菓子を食べてしまうとも聞きました。追い払おうとして咬まれた人もいるとか……。少し前にわが家も玄関の雨除けを壊されてしまいました。保険は効きませんから、大きな損害です。
最近は猿の数が増えているように感じます。特に冬場の山は食べるものが少ないでしょうから、食べ物を求めてどんどん里に下りてきます。そうなれば、必然的に被害も増えていきます。共存できればそれが一番ですが、増えすぎてしまうとなかなかそういうわけにもいかず……。今回の群れは25匹くらい。大きな群れになると100匹くらいにもなるそうです。
私はこの辺りに出没する猿たちを「信楽猿軍団」と呼んでいましたが、比較的小さな群れだったのですね。「しばらく裏庭付近の山のなかに潜ませていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」と話していた専門業者さん。果たして捕獲できたのでしょうか……。