【編集興記】愛犬・愛猫の体重管理「していない」派が過半数という事実
ちょっと気になったペット関連のトピックスを、編集スタッフが持ち回りで紹介する“不定期”コーナーです。
ペット保険「PS保険」を提供するペットメディカルサポートが、「愛犬・愛猫の体重管理」に関する実態を調査し、結果を発表しました。
対象となったのは、全国の20~69歳の犬や猫の飼い主1,114人。アンケート調査からわかった実態は以下のとおりです。
愛犬・愛猫の肥満で悩んだことがある飼い主は33%
過半数の飼い主が「愛犬・愛猫の体重管理をしていない
太った原因としてもっとも多く挙がったのは「運動量が少ない」
愛犬・愛猫のダイエットでは、半数が効果を得られている
もっとも効果的なダイエット方法は「おやつの量を減らす」が最多
33%の飼い主が「愛犬・愛猫の肥満で悩んだことがある」と回答しましたが、実際に日ごろから愛犬・愛猫の体重管理をしている人は48%で、していない人は52%と過半数を占める結果となりました。
太った原因としてもっとも多く挙がったのは「運動量が少ない(34%)」で、続いて「おやつの与えすぎ(29%)」、「ごはんの量が多い(23%)」となりました。犬猫別には集計されていませんが、運動量は主に犬に当てはまりそうです。
では、実際にダイエットして効果が得られた方法はというと、「おやつの量を減らす」が最多の33%でした。次いで「ダイエットフード(低カロリー食)に替える(27%)」「ごはんの量を減らす(24%)」という結果になっています。
その反面、肥満の原因のトップだった「運動量の少なさ」は、あまり効果を感じられなかったようです。運動量を増やすよりも、食事を見直すほうが効果に直結するようです。
犬や猫は、自分で体重のコントロールができません。「最近、ちょっと太ってきたかも」というペットの状態を飼い主が放っておくと、体重がどんどん増えて肥満体型になってしまいます。肥満は身体への負担が大きくなるだけでなく、さまざまな病気を引き起こす可能性もあります。
もちろん、健康は適正な体重だけなく、体脂肪や筋肉量なども考慮する必要があります。
純血種の犬を飼っている場合、アメリカンケネルクラブ(AKC)の「Breed Weight Chart」は有効です。犬種別のオスとメスの成犬の体重表が掲載されています。純血種の子犬がどのくらい大きくなるのかは、この表が参考になります。
しかし、ミックス犬の場合はこのチャートはあまり役に立ちません。そこで登場するのが、「ボディコンディションスコア(BCS)」と「マッスルコディションスコア(MCS)」です。
このチャートを使えば、あなたの愛犬の体脂肪が少なすぎるか多すぎるか、筋肉が衰え始めていないかなどを判断することができます。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
猫は犬と違い上下運動をするので、それほど心配していない飼い主さんも多いようです。しかし、最近はぽっちゃり猫が増えています。海外の調査ではありますが、猫の半数近くが体重過多であることを獣医師が指摘しています。
体重が平均以上だったり、あるいは肥満になりかけている場合は、健康診断と「BCS(ボディコンディションスコア)」で判断することができます。獣医師は、減量の目標体重と期間を提示してくれるはずです。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
また、肥満(理想体重の15~20%増)は変形性関節症やがんの発生率の増加とも関連しています。愛犬・愛猫にできるだけ長生きしてほしいというのは、すべての飼い主の願いでしょう。しっかり体重を管理して、健康的な体型を維持するようにしましょう。
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