猫部屋の天井にヤモリが出現! わが家の守り神か!?
どこから侵入したのか、猫部屋の天井にヤモリがいました。いつもは夜になると玄関や勝手口の外に張り付いて、外灯の明かりに寄って来る虫をパクパク食べているのを見かけますが、この日は家に入り込み、猫部屋の天井に……。
愛猫たちはもうガン見して、ヤモリが動くたびにみんなで大騒ぎです。もし、愛猫たちの手の届く場所に来てしまったら、猫パンチが炸裂するに違いない。そうなれば死んでしまうかも……。
じつは、先日もトイレの天井にいるのを発見しました。愛犬も動くものを見るとすぐに飛んでいくので、床や壁の低いところにいたら、ガブリと口にしてしまうかもしれません。私は両生類のウーパールーパーを飼育していて、さらに爬虫類も触るのは問題なし。優しく捕獲して、外に逃がしました。
日本で生息する一般的なヤモリは「ニホンヤモリ」だそうです。トカゲの一種で、見た目も似ていますが、ときにはトカゲのように尻尾を切って逃げることもあるとか。苦手な人にとっては遭遇したら一大事ですが、古くから家の守り神として大切にされてきた歴史があります。
漢字で書くと「家守」や「守宮」と書きます。インドネシア等でも「ゲッコー」と呼ばれるヤモリが、家の守り神とされています。木彫りのヤモリがあちらこちらの家に飾られ、日本以上に大切にされています。
「ニホンヤモリ」よりも大きく、宿泊している部屋の天井に張り付いているのを見つけると、一瞬ギョッとします。現地の人は外に追い出すこともしないので、2~3匹のヤモリと同じ部屋で寝ることになります(笑)。
ヤモリは寒い地域ではあまり見られず、森林などの自然が豊かな場所よりも、人が生活している場所を好んで住むことが多いそうです。夜行性で、夜になると壁や窓に張り付いて、電気のある場所に集まった虫などを食べています。
ヤモリが縁起のよい生き物だといわれる理由には、その食べる虫の種類や性格が関係しているようです。クモ、ワラジムシ、ゴキブリ、シロアリなど、家や住人にとって害のある虫を捕食してくれます。
害のある虫を食べてくれるのなら、わが家の愛犬・愛猫にとっても害を及ぼす虫が少なくなるということ。それは好都合です。
さらに、その性格はおとなしく、毒を持たないため、人間や愛犬・愛猫に害を及ぼすことがありません。これらのことが、ヤモリが大切にされてきた大きな理由なのです。
なので、私はいつも外に逃がしています。しかし、そうであってもどうしてもヤモリの見た目が苦手という人もいることでしょう。その場合は家から追い出すしかありません。しかし、私のように掴んで外に出せる人はそう多くないですよね。調べてみると、ヤモリを追い出す、駆除するオススメの方法は4つあるそうです。
新聞紙などを丸めて、近くを叩いて追い出す
縁起物といわれるヤモリなので、できれば殺すことなく逃がしてあげたい……。ヤモリは臆病なので、大きな音をたてることで驚いて逃げていきます。新聞紙などを使い、窓に誘導するようにヤモリの後方の壁を叩きます。ヤモリが外に逃げるまで、この方法で誘導します。
虫取り網を使う
手っ取り早いのは虫取り網を使う方法です。柄が長いので、ヤモリに近づくことなく捕獲できます。天井などの手の届かない場所にヤモリがいるときにも重宝します。しかし、失敗すると天井からヤモリが落ちてくることもあります。そうなると苦手な人にとっては大騒ぎ状態におちいることも……。また、物陰に隠れてしまうと出てくるのを待たなければいけないので、慎重に1回で捕獲するようにします。たびたびヤモリが出没する場合には虫取り網を常備しておくとよいですね。
殺虫剤を使う
あまり知られていないようですが、殺虫剤は爬虫類にも効果があるそうです。一般的な殺虫剤には「ピレスロイド」という成分が含まれていて、虫や爬虫類の神経を麻痺させ死に至らせます。臆病なヤモリはすぐに逃げて物陰に隠れてしまうので、確実に捕まえて駆除する方法としてオススメです。しかし、この場合は死んだヤモリを処分する必要があります。
ネズミ捕りの粘着シートを使う
粘着シートの良いところは、置いておくだけで数匹を捕まえることができるところです。ヤモリを見つけるたびに逃がしたり、駆除したりする手間を考えると、忙しい人でも有効的に駆除できます。
私はヤモリは「家守」と思っているので、逃がしてあげたいと思います。わが家のように虫がたくさん出てくる場所であれば、害虫を食べてくれるのは本当にありがたい。私にとっても愛犬・愛猫にとっても“益虫”です。
もし、家に入ってくるのを避けたければ、侵入経路をふさぐ、餌になる虫を発生させない、ヤモリにも有効な蚊取り線香を焚くなどのヤモリを寄せ付けない方法もあるそうです。なので、ヤモリを家で見つけたら、逃がしてあげてほしいなぁ。ヤモリは縁起のよい生き物ですよ~。
コメントを送信