初めての飼育アイテム選び　コツとツボ【食器編】

ペットを初めて飼うときに必要になるアイテム「寝床編」に続き、今回は「食器編」。食べこぼしにくい食器は、ペットが喜ぶだけでなく、食事後のお手入れのしやすさなどにも役立ちますし、インテリアアイテムと考えるならデザイン性も欠かせません。今回は、前回の記事でもご登場いただいた、JOKER DOG&CAT AVENUE 二子玉川店店長の中澤崇志さんに加え、pecos レイクタウン店の会田健人さんにも話をうかがい、それぞれのお店のオススメのアイテムを紹介していきます。

食器選びで大切なのは「食べやすさ」

ペットの衣食住、前回の「住」に続いて今回はまず「食」から見ていきましょう。必要なのは「給水器」と「食器」です。ペットにとって、新鮮な水がいつでも自由に好きなだけ飲めるかどうかはとても大切。特に犬は汗腺をほとんど持っていませんから、夏など暑い時期に水が自由に飲めないと、熱中症を起こして生命に関わることもあります。

ペットショップ JOKER DOG&CAT AVENUE 二子玉川店店長・中澤崇志さん

「水が好きなときに飲めるかどうかが大切ですから、水飲み用のアイテムは飼い主様の好みやペットのサイズに合わせて選んでいただいてかまいません。そのうえで私がオススメするのは、市販のペットボトルをセットするタイプのホルダーです。水をいつも清潔に保ちやすいうえに、サークル内に手軽に設置でき、首をやや上に持ち上げながら飲むため子犬でも飲みやすいのがメリットです。遊んでいる間にひっくり返してしまうこともありません」

目の前でひっくり返してくれればいいのですが、留守番中や深夜などにひっくり返されると大変です。最初からこぼさない工夫をしておくべきでしょう。また、サークル内には吸水性のあるマットを敷き、こまめに取り替えて清潔を保ちましょう。

続いて食器です。こちらも、基本的には飼い主の好みと犬のサイズに合わせて選べばいいそうです。ただし、ダックスフンドやコーギーなど足が短く胴が長い犬種の場合は、犬が無理な体勢をとることなく食べられるかどうかにも気を配るべきだとか。

「脚が付いた食器を選ぶと、頭を軽く下げただけで食べられます。また、食事中に食器が動かないよう、滑り止め機能がついた食器もあります。当店で人気が高いのは、キンペックスのステンレス食器『わんライン』とスタンド『クラウンスタンド』の組み合わせ、PMA CASA『食器セット』など、スタンド付きでインテリア性も高いアイテム。床置き食器をご希望の方には、プラッツ『ユートピアペットボウル』がオススメです」

キンぺックス「わんライン」＋「クラウンスタンド」
丈夫で汎用性が高く、清潔さも保ちやすいステンレス食器と、食器を持ち上げるスタンドの組み合わせ。食器のカラーリングは4色。「わんライン」800円～2200円(税別)、「クラウンスタンド」1800円～2800円(税別）

PMA CASA「食器セット」
清潔感のある陶器製のボウルと、輝きが美しいアクリル製台座のセット。ボウルの底は台座にピッタリはまる形状になっていて、食事中にぐらつかないのが特徴。台座の底部には滑り止めストッパーを装着。小型犬向き。3800円(税別)

プラッツ「ユートピアペットボウル」
2層の硬質プラスチックの特殊成型により、宝石のような透明感とつやを実現。ベース部のラバーにはノンスキッド(滑り止め)加工が施されている。内壁が内側に傾斜しているのでパピーでも食べやすいのが特徴。食器洗い機でも洗浄可能。1600円～2900円(税別)

デザイン性にすぐれた食器が人気のようです。同じ食器をずっと使い続けるのではなく、季節に合わせて色を変えるなどの楽しみ方もできますね。では、pecos レイクタウン店での人気食器はどうでしょうか。会田さんにうかがってみましょう。

pecos レイクタウン店会田健人さん

「いちばん売れているのは、オーソドックスなステンレス食器です。落としても割れないうえにキズが付きにくく、食事後の食器洗いも手間がかかりません。デザインや材質にこだわって選びたい方には、アニーコーラスの『カラーボール』、ファズ・ヤードの『フードボウル』などが人気です。どちらも食事しやすい滑り止めが付いています。デザインやカラーリングにもこだわっています」

ステンレス製の汎用ボウルはなにかと便利ですので、用意しておくといいかもしれませんね。樹脂製の食器は、価格もデザインもさまざまですが、特に安価な商品はキズが付きやすく、手入れが悪いと衛生面が心配になるものもあるようです。また、陶器製の食器はデザイン、食事中に動かない程度の重さ、食事後の洗いやすさなどにメリットがありますが、落とすと割れる場合があるので取扱いに少し注意が必要です。