美肌菌と美魔女菌をさがせ!

“住民票”が皮膚にある皮膚常在菌のなかでも、ピチピチ肌に貢献してくれているのが「美肌菌(表皮ブドウ球菌)で、逆にガサガサ肌やアトピーに影響を与えるデビル菌が「黄色ブドウ球菌」です。皮膚pHが低い(弱酸性)だと美肌菌が活躍してプルプルお肌になりますが、皮膚が乾燥したり皮膚pHが高く(弱アルカリ性)なると、デビル菌のパワーが炸裂してガッサガサになるから気をつけましょう!

“住民票”が腸にある腸内常在菌のなかでも、女性ホルモン(エストロゲン)のような働きをする「エクオール」というスゴイ成分をつくり出してくれるのが美魔女菌「エクオール産生菌」です。キラキラ女子が喉から手が出るほど欲しがるエクオールは、あなたが食べた大豆からつくられます。もっと詳しく説明すると、大豆イソフラボンに含まれている「ダイゼイン」を腸内細菌が「エクオール」に分解して作ってくれるわけです。

じゃあ、誰でも納豆を食べてたらエクオールがバンバン出るのか? となると、残念ながら美魔女の道はそんなに甘くないのです。エクオールを産生できる人の割合は、大豆をよく食べる日本人では約50%、欧米人では約30%と報告されています。さらに、エクオールをつくり出す能力がある人は、エクオールをつくり出せない人に比べて腸内細菌が明らかに多様だということも明らかになっているのです。

そもそも「大豆(イソフラボン)」からエクオールをつくるには「エクオール産生菌」が腸管内にいる必要があります。つまり、腸内にエクオール産生菌がいなくちゃいけないし、さらにはエクオール産生菌がエクオールをつくってくれなきゃならない!

更年期症状の主な原因は、閉経を境に女性ホルモンの分泌量が減ることが原因で、ほてりや不眠、気分の落ち込み、イライラ、不安感などの症状が出ます。更年期症状がバリバリ出る人は、おしっこに含まれるエクオールが少ないことがわかっており、どうやら更年期症状とエクオールには深い関係があるようです。

獣医師になるにはまず獣医大学に入学する必要があり、卒業したら誰でも獣医師になれるわけでなく、獣医師国家試験に合格しないといけない。あなたのお腹にもまずエクオール産生菌がいる必要があり、さらにそのエクオール産生菌がエクオールをつくってくれなきゃいけない。無事 “合格”しますように……。