血統書付きの猫がほしいときに気をつけて欲しいポイント
Q:ほしい種類の子猫があって購入したいのですが、どんなところに気をつけたらいいですか?
子猫を購入する方法には大きく分類して、ペットショップ、インターネット通販、ブリーダー直販などいくつかの選択肢があります。購入するとしても、まずは、登録された動物取扱業者であることを確認しましょう。その上で次の点に気をつけて購入することをオススメします。
01:販売されている子猫が健康上、問題がないかどうか
- 見極めのポイント
- 痩せていないか
- 目ヤニがついていたり、涙目になっていないか
- 耳の中が汚れていないか(黒い耳垢がついている場合は耳ダニがいる可能性あり)
- くしゃみをしていないか
- 鼻水を垂らしていないか
- お尻が汚れていないか(便が付いていたら下痢をしている可能性あり)
- 匂いがひどくないか
02:清潔な環境で飼育されているかどうか
- 見極めのポイント
- 飼育空間がきれいに清掃されているか
- 飼育空間の匂いがきつくないか
- フード入れ、水入れが清潔か
- 排泄物の処理がきちんとされているか。トイレがきれいか
- 狭い空間で飼育されていないか、過剰な頭数が詰め込まれていないか
03:販売されている子猫が生後56日を経過している社会性を身につけた子猫であるかどうか(法律で定められています)
子猫は産まれてから2カ月くらいまでの間、母猫や兄弟姉妹と一緒に過ごすことで社会性を身につけていくと言われています。これ以前に離された子猫は、問題行動を起こす可能性が高くなります。その為、法律で定められているのです。
- 見極めのポイント
- 生後56日を過ぎているか、誕生日を確認する
- ブリーダーの場合、見学の際に両親猫や兄弟姉妹と接している場面を見られるので、自分の目で両親や兄弟姉妹と良好な関係を築けているか確かめる
- ペットショップの場合、いつ両親や兄弟姉妹と離れたのかがポイント。生後56日を過ぎてから離れたのか店員に確認する
04:販売時にきちんとした対面説明をしてくれる、また購入後も適切なアドバイスをしてくれる販売先であるかどうか。
対面説明は動物取扱業の法律の中で必ず行うことが定められています。
- 見極めのポイント
- 購入後もアドバイスをしてくれるか確認する。
- いくつか質問をしてみる。猫に対しての知識があるかどうか判断する材料になる。
これらを購入者自身がしっかりと確認し、納得したうえで購入することが大切です。
Q:血統書には何が書かれているのですか?
血統書には猫名、猫種、毛色&目色、性別、生年月日、両親、祖先、繁殖者、所有者などが明記されています。キャットショーなどの受賞歴なども記載され、血統書を見ればその猫の3〜5代先までの血筋がひと目でわかります。
Q:血統書はどこで発行されたものがいいのですか?
血統書には世界的に認められているもの、日本国内だけで認められているもの、個人が私製で作成しているものがあります。血統書と言ってもその発行団体により、実は大きな違いがあるのです。
世界的に有名なTICA(The International Cat Association)やCFA(The Cat Fanciers Association)の発行する血統書は猫のスタンダードの保全管理を徹底した中で、その血統を後世に伝えるもっとも正当な血統書と言われています。日本にはそのTICAやCFAに所属するキャットクラブが数多くあります。各クラブが登録猫の血統を管理し、繁殖された子猫の血統書を発行しています。
血統書つきというだけで安心してしまいがちですが、その猫の血統書がどこで発行されたものなのかしっかりと確認する必要があります。血統書が正当なものであるかどうか、その団体の使命や目的を理解することも大切です。
Q:血統書は子猫を購入したあとにすぐにもらえるの?
血統書の受け取り時期は子猫を購入した販売者や売買契約内容によって変わってきます。多くの場合は繁殖者の名前で血統登録が済んでいるので、子猫を販売した後に購入者の名前に名義変更されます。購入後1~2カ月程度で手元に届きます。
購入時にまだ血統登録が済んでいない場合は、登録が済み次第手元に届くことが多いようです。その他、売買契約の内容によっては繁殖制限が付加され、時期が来たら必ず去勢避妊手術を受けることが条件になる場合があります。ブリーダー直販に多いのですが、この場合は去勢避妊手術後に手術を証明する書類(獣医師発行の領収書や明細書のコピー、手術証明書など)を提示したあとに、血統書が手元に届くことになります。いずれにしても販売先により多少の違いがありますので、受け取り時期については確認が必要です。
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