犬の歯周病で知っておくべき10の鉄則
前回、前々回と歯周病についてお話してきました。これを踏まえて、今回は犬の歯周病について知っておきたいポイントを10個にまとめました。
その壱
歯周病は、歯の表面に細菌がベタっとくっついて、ネバネバ(バイオフィルム)をつくる病気(バイオフィルム感染症)だよ。
その弐
犬の歯周病は口のなかの細菌が犯人(グラエ菌)が主犯格だよ。
その参
グラエ菌を中心とした多くの細菌がドカンと増えて、歯周組織をモリモリ食べることで最終的には歯がズボズボ抜け落ちるんだよ。
その肆
4歳以上の犬の85%が歯周病になるといわれているよ。
その伍
犬の歯周病は全身の組織や心臓、腎臓、肝臓に影響を与える可能性があるよ。
その陸
歯周病は細菌の塊であるプラークから発生するので、歯周病の予防はいかにプラークをつくらせないか? を考える必要があるんだよ。
その漆
そのためには口のなかで細菌がをドカンと増えないようにする必要があるよ(唾液が少ない夜間に細菌がバンバン増えるよ)。
その捌
ヒト医療では糖アルコール(キシリトールなど)が虫歯菌(ミュータンス菌)や歯周病菌(ジンジバリス菌)などの増殖を抑え、虫歯や歯周病に予防的効果があることがわかっているんだって。
その玖
犬がキシリトールを食べると低血糖と急性肝不全を起こすから、犬において安全性が確認されているエリスリトールが犬の歯周病の主犯格であるグラエ菌を抑えることがわかっているよ。
その拾
歯磨きなどの機械的プラークコントロールも大事だけど、歯周病菌が増えすぎないようにすることが予防の本質だよ!
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