猫砂が飛び散らない! ペットと暮らす家庭にピッタリの掃除機「トルネオV コードレス」の新モデル

ペットと一緒に暮らす家庭向けにピッタリの掃除機として、ここ2年ほど東芝の「トルネオV コードレス」をオススメしてきた。そして、先代モデルが久しぶりにフルモデルチェンジ! これまで以上に便利になっただけでなく、一般的なスティック掃除機としての性能も飛躍的に向上したのだ。

ペットと一緒に暮らす家庭にオススメの「トルネオV コードレス VC-CLX50」

ずっとペットのいる家庭に先代モデル「VC-CL1700」を“推し”てきたが、フルモデルチェンジした新型の「VC-CLX50」が絶対にオススメだ。ここでは、ペットのオーナーさんに便利な機能を中心に、“普通の掃除機”としても大きく進化したポイントもご紹介しよう。

各社がしのぎを削るスティック掃除機の中でも抜群にオールマイティー

ここ数年、スティック掃除機の軽量化戦争が始まっている。しかし、小型軽量化するためには、電池容量やモーターを小型化する必要があるため、軽量のスティック掃除機は必然的に吸引力が弱い。一方で、吸引力が強力なスティック掃除機も存在するが、モーターやバッテリーが大きいため、かなり重たくなる現状がある。

さまざまなモデルが登場し、数あるスティック掃除機でも、数年前の発売当初から吸引力と軽さのバランスをもっとも重視してきたのが東芝の「トルネオV コードレス」シリーズだ。先代モデルの詳細は、筆者の過去記事を見ていただきたいが、簡単にいえば「すべてにおいてちょうどいい」のだ。

一般的なメーカーのラインナップ
「VC-CLX50」のポジショニング

掃除機メーカー各社は、「軽量だけど吸引力の弱いタイプ」「スタンダードな標準タイプ」「吸引力は強いけど重いタイプ」と3つのラインナップをそろえている。東芝ライフスタイルは、標準タイプのバランスが良かったので、最後の最後まで標準モデルのみで勝負していたが、半年ほど前に超軽量モデルとハイパワータイプを発売した。しかし、標準モデルはモデルチェンジをしなかったのだ。

そして、満を持して発売されたのが「トルネオV コードレス」シリーズの標準モデル「VC-CLX50」だ。まずは「トルネオVコードレス」シリーズのラインナップを見てみよう。

最軽量モデル「VC-CLS1」

軽さ重視モデル「VC-CLS1」は、本体重量1.2㎏で、現時点で最軽量部類に入る。回転ブラシを備えたヘッドも軽くコンパクトになっており、まさに「羽が生えたように軽い」 スティッククリーナーだ。

左がハイパワー機「VC-CL3000X」、中央は併売中の先代モデル「VC-CL1700」、右側が「VC-CLS1」

吸引力重視の「VC-CL3000X」はヘッドに2本の回転ブラシを備えており、強力にゴミを掻き出しながら、ハイパワーモーターの吸引力で吸い込むスティック式のハイエンドモデル。重量は2.9㎏と重いが、キャニスター型に迫る吸引力が特徴だ。

新製品の「VC-CLX50」

そして、今回フルモデルチェンジされた「VC-CLX50」は、東芝ライフスタイルの標準的モデルだ。先代から備えたバランスのよさはそのままに、重さは1.5㎏と軽量化に成功し、吸引力も実現している。筆者は工作もやるので金属ゴミがよく出るのだが、軽量スティック掃除機では絶対吸い込めないネジの切れっ端でもバリバリ音を立てて吸い込んでくれるので嬉しい。

これまで各メーカーが「軽量」「標準」「ハイパワー」とスティック掃除機を複数ラインナップした結果、あまりにも製品が多くなってしまい「何を買えばいいのかわからない」状況となっている。そんななか、「VC-CLX50」は先代から受け継いだ吸引力とバランスのよさに、軽さまでが加わった。「これを買えば失敗はない」という鉄板モデルだろう。

各メーカーのスティック掃除機は、差別化するために個性を持たせている。「VC-CLX50」は“個性があまりない(癖がない)ところが個性”というおもしろい掃除機になっている。だから、ペットオーナーはもちろん、一般の家庭でもちょうどいい具合に使える、非常にバランスがよい掃除機なのだ。

猫砂やごはんが飛び散らない回転制御つきブラシヘッド

「VC-CLX50」でペットオーナーが一番うれしいのは、猫砂やごはんの食べこぼしが飛び散らからないところ。一般的な掃除機は、フローリングに落ちているこれらのゴミを掃除しようとすると、ブラシが高速で回転し、8割は吸い込むものの残りはブラシに弾き飛ばされて、まき散らかしてしまう。フローリングだろうが、絨毯だろうが、お構いなしにブラシは最高速で回転しゴミを掻き出そうとする。

ブラシが高速回転のままだと、猫砂を弾き飛ばしてしまう
ブラシが低回転になると、猫砂の弾き飛ばしを抑えて吸引する

そのため、フローリングに落ちた猫砂や食べこぼしなどがブラシに弾き飛ばされてしまうのだ。でも、「VC-VLX50」はフローリングだとブラシの回転数を落とすため、ゴミの弾き飛ばしがない。運転開始から2秒ほどで床を見分け、フローリングなら低速回転になり、絨毯などでは高速回転させて奥に潜むゴミも掻き出すようになっている。

最初は高速回転だが、床がフローリングだと約2秒で回転数を下げる

驚きの静かさでペットも怖がらない!

スイッチ類は手元にあるので、操作しやすく視認性もいい。白いスイッチが電源。ONにすると「おすすめ」モードになる。黒いスイッチを押すと「標準」に、さらに押すと「強」に切り替わる。

電源を押すと「おすすめ」モードで運転がスタート。スタート時や絨毯時の運転音は51dB。2秒ほどすると床がフローリングと認識してブラシの回転を落すので、運転音は45dBまで静かになる。ヘッドが止まったのか? と思うほど静かだ。

2秒程度で自動的に床を検知する

吸引音に重ねて聞こえる「ブーン」という低い音がブラシの回転音。スイッチONで数秒してフローリングを検知して回転数を落とし、マットの上になると再び回転数を上げる。さらに、標準モードにすると、フローリング用の吸引力まで落ち、今度は本体のモーター音も36dBまで静かになる。ここまで静かな掃除は初めての経験で驚かされた。

筆者が運転音を独自にまとめた結果は次のとおりだ。いずれも掃除機手元から1m離れた場所で測定した。

 おすすめ(フローリング):45dB(図書館内)
 おすすめ(絨毯):53dB(普通の会話)
 標準(フローリング):36dB(深夜の郊外、病室内)
 標準(絨毯):51dB(静かな事務所)
 強(フローリング):56dB(走行中の自動車内)
 強(絨毯):68dB(騒々しい街頭)


また、床に関係なく各モードの本体モーター音は次のようになった。

「標準」の運転音。全体的に静かで低音から高音まで飛びぬけて大きい音はない。赤いほうの波形に注目
「おすすめ」の運転音。標準はそのまま少し運転音が大きくなった程度
「強」の運転音。赤の波形に注目すると低音域が標準より大きくなった。高音はほとんど変わらないので、ペットが怖がらない

最近のスティック掃除機で流行している高回転型の小型モータに比べると、「VC-CLX50」のモーター音は周波数が低いため、高い音が苦手なワンちゃんやニャンコが怖がることも少ないだろう。

実際に「おすすめ」モードで掃除していても、ニャンコもワンちゃんもリラックスしたまま

毛が絡まりにくい回転ブラシで換毛期も安心

先代モデルから引き継がれているペットの毛が絡みづらい回転ブラシも継承されている。回転ブラシの奥には、クシのようなものがついており、ブラシに毛が絡まってもクシで掻き取り、自動的にダストカップに吸い込まれるようになっている。

絨毯についたニャンコの毛
多少絡む程度で一般的な掃除機に比べると、かなり絡みが少ない

また、ブラシはヘッドの上部が簡単に外れるので、工具を使うことなく取り外せる。汚れやニオイが気になりだしたらすぐに水洗いができるのも魅力だ。

絨毯についたニャンコの毛
多少絡む程度で一般的な掃除機に比べるとかなり少ない
毛が絡んでもブラシを工具なしで取り出せ、ブラシのスジに沿ってカッターやハサミの刃を入れれば絡んだ毛もすぐ取れる

ペットの毛も圧縮するため、ダストカップからコロリと落ちる!

ゴミを圧縮する便利機能の「トルネードプレス」も継承している。一般的な掃除機は、吸ったゴミはダストカップにそのまま溜め込まれるので、カップいっぱいに毛が広がってしまう。そのため、ゴミ捨ての際には指で取り出したり、割り箸を使って引っ張り出したりしなければならなかった。しかし、ゴミを圧縮するので毛やホコリなどは固まりになり、ゴミ捨ての際もダストカップを逆さまにするだけで、コロリと捨てられるのが特徴だ。

カップ内で毛玉状に圧縮される
カップからコロン!と落ちる

カートリッジ式のバッテリーで年末の大掃除がノンストップ!

モデルチェンジでの最大の魅力は、カートリッジ式になったバッテリーと充電時間の短縮だ。バッテリーが本体内蔵の先代モデルは充電に5時間ほどかかったため、年末の大掃除などに使うにはちょっと駆動時間が足りないという弱点があった。

今回からはバッテリーの追加購入が可能で、1万3200円という価格もそれほど高くない。複数個用意しておけば、年末の大掃除も充電切れの心配もなく、ノンストップでお掃除できるようになった。ちなみに、このバッテリーが1個プレゼントされるキャンペーンを10月31日まで実施している。お得にゲットできるチャンスだ!

バッテリーのロックレバーを解除して引き抜くだけ
小型バッテリーは手のひらサイズ

充電時間が短縮されたので、取り外したバッテリーにACアダプターを接続すると、およそ2.5時間(従来機の半分)でフル充電可能だ。もちろん。バッテリーを本体にセットした状態でも充電できる。フル充電にしたバッテリーを複数用意しておけば、そのまま掃除を続けられる。また、バッテリーの寿命が来ても買い換えれば末永く使えるようになる。なお、バッテリーの駆動時間は「標準」が約35分(ヘッドを利用しない場合約40分)、「おすすめ」が約25分、「強」が約10分となっている。

バッテリー単体でも充電ができる。予備バッテリーがあると便利
掃除機にバッテリーがセットされている状態でも充電可能

軽くて天井まで持ち上げられる!

とにかく持った瞬間に「軽い!」と言葉が出てしまう「VC-CLX50」。他メーカーの軽量タイプと同程度の軽さに加えて、ラウンドグリップなので手首に負担がかからず、背の高い人でも低い人でも掃除機と腕が一直線になって力が伝わりやすい。だから体感重量はもっと軽く感じる。

軽いから高いところのお掃除もラクラク! 写真は丸ブラシをつけたところ

きっとニャンコオーナーさん独特のお悩みも解消。ニャンコの毛は細く軽いので、エアコンの吸い込み口や高いところにもたまりがち。「VC-CLX50」なら軽く持ち上げて、高いところのお掃除もラクラク。また、ソファーやベッドの下などに入り込んだ毛でも、床にピッタリ掃除機をつけられるので、奥の奥まで掃除が可能。

本体を横に倒すと、高さのない家具の下にもスイスイ入りこめる
隙間ノズルは他メーカーよりかなり細めで、テレビの下なども掃除しやすい

もちろん、これまで同様にツール類も豊富なので、動物病院やペットと一緒にお出かけ後のクルマの掃除にも活躍する。さらに、「VC-CLX50」にはスタンドも標準添付されており、置き場所に悩むこともなくなった。

スタンドも標準添付されている

通常使用でももちろん優秀! お手入れも簡単!

最後に、壁際のゴミ取りテストをしてみた。木くずやホコリに近い軽いゴミ、そして花粉のような微粒子もバッチリ! 壁際までゴミを残すこともない。「VC-CLX50」は完全フィルターレスのサイクロン掃除機なので目詰まりが一切なく、吸引力が落ちることがないのも特徴だ。

小さな粒状のゴミはしっかり吸い込める。重い砂ゴミは1方向だけだとフローリングのすき間に残ってしまうが、往復したりフローリングの目に沿って掃除すればしっかり吸い込める。

木くずなどのホコリに近いゴミなどは残さずに吸い込める。フィルターレスなので吸引力が落ちることもない
花粉に見立てた粉ゴミも残さずに吸い込める
猫砂もしっかり掃除。大きい粒タイプはヘッド外して吸い込む
平たいカリカリならお掃除OK。重いけどしっかり吸い込む

ペットと暮らす家庭だと、猫砂やこぼしたフード、抜け毛などを吸い込むために、どうしてもダストカップなどのニオイが気になる。しかし、ダストカップからサイクロン機構まですべて分解して水洗いできるので、いつも清潔さをキープできる。ヘッドのブラシも取り出して水洗いできるのも、やはり魅力だろう。

ジャブジャブ水洗いできるのでいつも清潔さをキープできる

「VC-CLX50」は、軽量でもしっかりゴミを吸い込めるパワーもあり、ペットの毛も絡みづらい。しかも、運転音が静かでモーターのキンキン音がないのでペットもリラックス。すべてのバランスよく、まさに「ちょうどいい!」掃除機だ。ペットのオーナーもちろん、一般のご家庭にも太鼓判を押してオススメできる。

提供:東芝ライフスタイル