【猫飼いTIPS】猫を撫でて絆を深める方法

猫を撫でるのに最適な、あるいは適切な場所を見つけることはとても重要です。猫を撫でるのに完璧な場所というのはありませんが、猫のルールに従えば、どんな猫でも撫でるのに最適な場所を見つけることができます。今回は、最適な撫で方と絆を深める方法のお話です。

あなたの膝の上で何時間も撫でてもらうのが大好きな猫もいれば、ほんの少しだけ顎を撫でられるのが好きな猫もいます。また、あなたと一緒にいるのが好きでも、あなたの膝の上にいるよりも、足元で休むのが好きな猫もいます。大切なのは、愛猫の好みを把握し、それを尊重することです。

多くの猫は、あなたとの交流を楽しんでいますが、なかには撫でられるとすぐに過剰な刺激を受けてしまったり、触られることを不快に感じたりする猫もいます。このような場合、猫はただ我慢しているだけになったり、場合によっては攻撃的な行動(うなり声をあげたり、叩く、噛むなど)をとったりすることがあります。これらのシグナルは、猫があなたに止めてほしい、あるいは接し方を変えてほしいと頼んでいるのです。

猫を撫でて交流する最善の方法とは

猫が楽しんで気持ちよく接することができ、引っかかれたり、噛まれたりする可能性を減らすことができるのが、猫(CAT)にちなんだ「C・A・T」法というものです。

大切なのは、猫が自分で選択できるようにすること。そして、自分でコントロールできるようにすることです。この方法は、接触に臆病で警戒心の強い猫だけでなく、たくさんの接触を楽しみながらも、すぐに過剰な刺激を受けて、噛んだり引っかいたりする傾向のある猫にも有効です。

【Choice(選択肢)】
触られたのか、触られたくないのか、選択肢はあなたでなく猫にあります。

【Attention(注意)】
猫が触れ合いを楽しんでいるのか、それとも少し不快に感じているのか、微妙なサインに気を配っていますか?

【Touch(注意)】
あなたはどこを触っていますか? 猫はそこを触ってほしいと思っているのか、それとも触ってほしくないのか。


【Choice】
・どちらが始めましたか? 理想的には、つねに猫に最初の動きをさせましょう。もっともよい方法は、自分の手をそっと猫に差し出して、猫が手にすり寄るかどうかを確かめることです。もし猫があなたに擦り寄らなければ、今は触られたくないというサインです。

・猫を拘束していませんか? 猫がその場から離れたいと思ったときに、押さえられたり、抱き上げられたりすることは、猫にとってストレスとなり、攻撃的になって自由になろうとする可能性があります。

・猫が食事や睡眠、遊びなどに夢中になっている場合は、触られたり、あやされたりしてもあまり喜びません。また、隠れていたり、静かな場所にいるときも同様です。

・猫が怖がっていたり、痛がっていたりする場合は、なるべく触らずに、速やかに動物病院に連れて行く必要があります。キャリーに入るのを嫌がる場合は、まず長袖を来て身を守ります。また、暴れる可能性があるので、タオルなどを使い落ち着いて素早く抱き上げるようにしましょう。

【Attention】
・猫が撫でられることを楽しんでいるかどうかを見極めることが大切です。また、猫がイライラしていたり、刺激が強すぎたり、不快感を感じていないかにも気を配りましょう。

・幸せな気分でいる猫は、体に力が入っておらず、リラックスしています。また、積極的に撫でてもらおうとするので、あなたが離れたり立ち止まったりすると、後をついてきます。

・不快な猫は、体を硬直させたり、あなたから離れたり、突然毛づくろいをしたり、頭を振り始めたり、耳を回転させたり、鼻をなめたりします。猫が不機嫌なときのサインを見逃さないようにしましょう。

【Touch】
・猫が好きな場所を触っていますか? 以下の図は、猫が一般的に撫でられることを好む場所と嫌う場所を示しています。信号機の色と一緒です。

:頬・頭・顎
  人懐っこい猫は、ここを撫でられると喜びます。
:上半身・前胸・尻尾
  ここを撫でられるのが好きな猫もいれば、嫌いな猫もいます。
:お腹と尻尾の付け根
  特に敏感なので、大半の猫はここを撫でられるのが嫌いです。


猫の気持ちを確かめる“3秒ルール”

愛猫は、またあなたに撫でられていたいと思っているのでしょうか。それとももう十分だと思っているのでしょうか。それを確認する方法が、「3秒ルール」です。

撫でてから3秒後に撫でるのを止めた場合、猫は再び接触しようとしますか? 例えば、あなたに擦り寄るなど。もしそうでなければ、愛猫はもう十分に満足しているのでしょう。または、あなたの隣で静かに座っていたいかもしれませんし、撫でる代わりに遊びたいと思っているかもしれません。

まとめ

猫にはそれぞれ個性があるので、どのような撫でられ方を好むか、いつ、どのくらいの時間撫でられたいのかなど、時間をかけて観察することが大切です。例えば、優しく顎の下をくすぐるように撫でたり、頭を軽く撫でたりと強度は重要です。

また、頻度や時間においてもそれぞれです。会うたびに撫でられるのが好きな猫もいますが、そうでない猫もいるでしょう。何時間も座って撫でられるのが好きな猫もいれば、さっと撫でられてすぐにひとりになるのが好きな猫もいます。

また、それ以外にも猫との関わり方にはいろいろなシーンがあります。あなたが本を読んでいるときに傍に寝そべったり、あなたがソファに座っているときに隣に座ったり、あなたが仕事をしているときに、日当たりのよい場所でくつろいで眺めているのが好きなのかもしれません。

グルーミングしてもらったり、おもちゃで遊んだり、トレーニング(しつけ)が好きな子もいるでしょう。いずれにしても、あなたが注意深く観察すれば、愛猫が何を望んでいるのかを理解できるようになるでしょう。