絶滅した大型のネコ科のホラアナライオンの話

CNNのニュースによると、シベリア北極圏の永久凍土の奥深くから、2万8千年前のホラアナライオン(ドウクツライオン)の子どもの死骸が見つかったそうです。眠っているように見えるほど保存状態は完璧で、金色の毛皮は泥で埋まっていましたが、歯、皮膚、軟組織、臓器、爪、ヒゲも損傷なく残っているそうです。

ホラアナライオンは絶滅した大型のネコ科の動物で、北半球全域に生息していたそうです。「スパルタ」とニックネームが付けられた子どもは生後1~2カ月で、死因は不明。外敵によって殺された兆候がないため、コンピューター断層撮影法(CT)で調査したところ、頭蓋骨(ずがいこつ)の損傷や肋骨(ろっこつ)の脱臼などが確認されました。

非常に短期間で凍土に埋まったとみられることから、地滑りに巻き込まれたか、地割れに落ちて亡くなった可能性があると分析されたそうです。ホラアナライオンは現在アフリカに生息するライオンよりやや大きく、寒冷地で生息していたため下毛が長く密集していたとか。

ネコ科の動物が2万年以上も前に生息していて、それが完璧な保存状態で見つかるなんて、本当にロマンがありますよね。大型の猫種に魅了されてメインクーンを飼い始めた私は、「大型のネコ科の動物」と聞いただけで興味津々です。生後1~2カ月でもかなり大きいでしょうし、全体像を見てみたいです。発見された死骸の保存状態の良好さからクローン計画もあるそうですが、CGでも構わないので、その生活ぶりを再現してもらいたいと期待しています。

以前、アフリカに行ったときにサバンナでライオンを見ることができました。保護区にいるとはいえ、野生のライオンは凛としていて、それは美しい姿でした。ホラアナライオンは現存するライオンの祖先といわれています。想像するとワクワクします。

タイムマシーンがあれば、その時代に行って生きているホラアナライオンを見てみたい! CNNのニュースを見てホラアナライオンを検索しまくる私でした(笑)。