【猫飼いTIPS】なぜ猫はそんなに伸びるの?
連日、東京オリンピックで熱戦が繰り広げられました。もし、オリンピックの種目にストレッチがあったら、きっと猫は金メダルでしょう。愛猫でも、外で暮らす猫でも、よくストレッチをする姿をみかけます。なぜ猫はストレッチするのでしょうか?
その主な理由は私たちと同じようです。専門家によると「気持ちいいし、血流がよくなるから」だそうです。
「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」
人間が眠るとき、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という性質の異なるふたつの睡眠を約90分の周期で繰り返すといわれています。レム睡眠中には脳は活動していますが、体のほとんどの筋肉を弛緩させて身体を休息させます。目がぴくぴく動いていたり、夢を見るのもレム睡眠中です。
逆に、ノンレム睡眠中には脳は休息しますが、筋肉はレム睡眠のときほど弛緩していません。電車での居眠りがわかりやすいと思います。眠りながらも座った姿勢を保っていると思います。ただし、ノンレム睡眠が深くなると、姿勢が保てなくなり隣の人に寄りかかったりしてしまいますが……。
猫は目を覚ますとストレッチを始める
同じことが恒温動物である猫にも言えるのです。猫の睡眠時間は私たちの約2倍で1日12〜16時間です。昼寝時に「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返します。愛猫が寝ているときに、声を発したり、何かを掴もうとしているような動作をしていたらレム睡眠です。そんなときの体勢は、ヘソ天など無防備な状態が多いでしょう。
逆に、ノンレム睡眠中のときは、伏せの体勢だったりして頭の位置は保持しています。「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返すのには、外敵から攻撃されやすい状態をなるべく減らすという意味もあるようです。
猫は、睡眠中やじっとしている間に、活動していなかった筋肉を再び動かすためにストレッチをすると考えられています。研究によると、猫が眠っているときやリラックスしているときは、私たち同様に血圧が下がるといいます。
筋肉はストレッチによって動き始めるので、活性化され血圧が上昇します。そして、脳に流れる血液の量が増加します。いわゆる、覚醒という状態になるのです。
また、ストレッチは血流を促し、活動していない期間に蓄積された毒素や老廃物などの副産物も洗い流されます。例えば、猫の体内には二酸化炭素や乳酸が蓄積されますが、ストレッチをすることで血液やリンパの循環が良くなり、毒素を取り除くことができるのです。
まとめ
このように、ストレッチは筋肉が活動するための準備になります。ストレッチで筋肉を伸ばしていれば、獲物が走ってきても、外敵が迫ってきても、猫はすぐに機敏に対処できるのです。
猫が寝起きにストレッチするのは大事な準備運動となります。そんなときは、ストレッチが終わるまで待ってあげましょう。きっとその後は、たくさん一緒に遊べるでしょう。
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