飼い主はペットへの愛情と思いやる心をもってほしい
先日、ペットの犬を劣悪な環境で飼育し、虐待したとして動物愛護法違反で逮捕されたという事件がニュースになっていました。自宅からは犬や猫、爬虫類など24種類、合計58匹の動物が保護されたそうです。自宅は戸建てのようですが、糞が山積みになった1Fで犬5匹を飼い、大トカゲやワニ、ウサギなどそのほかの動物は2Fに設置したケージで飼育していたとか。いわゆる、多頭飼育崩壊です。
コロナ禍になり、急激にペットを増やしていったようなのですが、その理由は「新型コロナウイルスの影響で趣味の海外旅行に行けなくなり、動物を購入したり、譲り受けたりするようになった」ということ。また、「餌は与えていたが、増えすぎて手が回らなくなった」「週に1回は世話をしていた」とも供述しているようです。
私はこのニュースを見て、動物が好きというよりもコレクターの感覚に近いような印象を受けました。そもそも海外旅行が趣味であるなら、生活に困っているわけではないようですし、もし動物が好きなら、週に1回の世話などという結果にはならないはずです。「週に1回」なんて、その状況を想像しただけで恐ろしいですよね。でも、そういう世話の仕方だから、コロナ禍の前にもペットを置いたまま海外旅行に行けたということです。
環境省からも「人、動物、地域に向き合う多頭飼育対策ガイドライン」が出されましたが、飼い主が多頭飼育崩壊に陥る要因は本当にさまざまです。それだけに解決は難しいのですが、最大の被害者はそんな感覚の人に飼われたペットたちです。彼らは飼い主を選ぶことができないので、飼い主により幸か不幸かが決まってしまいます。
動物はコレクションするものではありませんし、安易に飼うものでもありません。そんな感覚で飼えば、不幸になるのは目に見えています。
私はよく自分に置き換えて考えるのですが、わが家の愛猫・愛犬に対して、自分がされて嫌なことはしないし、自分がされて嬉しいことをしようと思っています。それは最近、わが家に加わった両生類であるウーパールーパーに対しても同じです。そう考えると、逮捕された人がしたような、週に1回しか新鮮な食事がもらえない、掃除をしてもらえないことは、「最悪すぎる!」「やめてくれ!」と思うので、そんなことは絶対にしません。
ペットは言葉が話せないので、その分だけ飼い主は思いやる心を持つことが必要だと思っています。愛情はもちろん、どんな動物にも心があると考え思いやれば、自ずと行動が決まってくるのではないでしょうか。
こういうニュースを見るたびに、「動物に対して愛情と思いやりがある人にだけ飼い主になってもらいたいなぁ」とつぶやいている私です。
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