Q:去勢手術をしているのですが、マーキングがひどくて困っています。改善策はありますか?
A:去勢手術をしていてもマーキングする猫がいます。
マーキングは尾を垂直にして、壁などに尿をスプレーする行為です。主に雄猫に見られますが、まれに雌猫にも見られます。去勢手術をしても5%くらいの猫がマーキングを続けてしまうと言われています。去勢をしなくても、まったくマーキングをしない猫もいます。父猫がマーキングをしないと、その子猫もしない確率が高いように思います。マーキングは「交配相手に自分をアピールする性的行動」「競争相手に自分を誇示する威嚇行動」「不安やストレスを解消する気分転換行動」が要因と言われています。改善にはその要因を取り除く必要があります。
- まずは去勢・避妊手術をしましょう。
- 飼育頭数が多い場合には、縄張りの主張などでその確率が上がってしまいます。競争相手とは部屋を別にするなど、環境を改善するといいでしょう。
- マーキングは決まった場所にする傾向があります。専門の洗剤や消臭剤などで徹底的に匂いを取り除く必要があります。
- 罰は与えても効果なし。マーキングをしそうになったら大きな音を鳴らすなどしてびっくりさせましょう。
- マーキングの後は猫に構わないでください。構うとご褒美と勘違いしてマーキングを繰り返します。無視することが大切です。
マーキングの匂いは強く、行動には個体差があります。改善するのはなかなか難しいので、獣医など専門家に相談することをオススメします。
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