マダニ感染症、「犬から人に」…国内初確認
今年7月には、関西在住の50代の女性が野良猫にかまれて「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、10日後に死亡したという記事が記憶に新しいと思います。ペトハピでも執筆するジャーナリストでブリーダーでもある阪根美果氏が『野良猫に触るのは危険!「死に至る病」感染の恐れも』という記事で、安易に野良猫に触れることの危険性に警鐘を鳴らしました。
そして今回は、犬から人への感染ということで、国内では初の事例となりました。幸いにも、犬も飼い主の回復したということでが、私たち飼い主にも同様の危険があることを忘れないようにしたいものです。実際に犬がマダニを介して「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染すると、疲れやすくなったり、発熱や下痢などの症状が出るようです。そうなったら、すぐに獣医師の診察を受けましょう。そして、今回のように唾液などに触れるだけでも感染の危険があるので、体調の良くない犬や猫との過度な接触は避けましょう。
そして、もし自身もだるさや発熱、下痢といった初期症状がみられた場合は、医療機関を受診しましょう。放っておくと重症化し、死亡することもあります。致命率は約20%とされており、対症療法が主体になり有効な抗ウイルス薬等の治療法はないので、早期に対応することが大切です。
予防策としては定期的に駆虫薬を使うこと。そして、散歩の前には防虫スプレーなどを使いましょう。体全体に噴霧することで、ダニやノミ、蚊などが寄ってくるのを、ある程度は防ぐことはできます。さらに、帰ってきたら軽くブラッシングしたりするだけでも違います。その際、もしマダニが掻き落とされたら、ただちに駆除してください。
厚生労働省の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A」でも詳しく解説しているので、あわせて確認しましょう。
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