話題のディアペット「ペットロスカフェ」に行ってみた
ペット仏壇・仏具の専門店「ディアペット」を運営するインラビングメモリーは、「ペットロスカフェ」を併設するペットエンディング専門店「ディアペット東京本店」をオープンしました。
ディアペット東京本店では、「人と動物が、心地よく共存する社会」を目指し、ペットのエンディングを総合的にサポートしています。1階は「ペットロスカフェ」、2階は「セレモニーホール」、地下1階に「ペット仏壇仏具専門店」があります。
今回の目玉は、なんといっても「ペットロスカフェ」でしょう。のべ8万人のペットの供養をサポートした経験から、スタッフと亡くなったペットの話をたくさんすることで、笑顔になっていくお客さんが多かったことが開店のきっかけになりました。しかしその反面、時間に制約があって十分に対応ができなかったという反省もありました。
代表の仁部さん、店長の関口さんはじめ、スタッフさんたちもペットロスの経験者。実体験として、時間の経過だけでなく、悲しみを共有することで立ち直れることを理解していました。「ペットロスを抱える人同士が集まり、安心して話し過ごせる場所があったら」という思いから生まれたのがディアペットのペットロスカフェです。
店内はウッドを基調としたつくりで、壁には「虹の橋」が描かれていて暖かみのある雰囲気になっています。はじめてでも安心して過ごせるように、積極的に話ができたり、ひとりで静かにすごしたりできるように工夫されています。
オーダーシートには、ドリンクだけでなく、亡くしたペットの種類や、話しかけられることの可否をチェックする項目があります。
そのシートを見て、ドリンクとともにプレートが添えられるので、ひと目でわかります。スタッフさんたちは、ペットロス経験者でエンディングのベテランでもあるので、何でも話したり相談もできます。
ドリンクにはクッキーが添えられます。これは関口店長のアイディアとのこと。以前、ご自身がペットロスになっているときに、お友達がさりげなくクッキーをくれたそうです。食欲がなかったのですが、甘いものを口にしたときに、ホッと安心できて優しい気持ちになれました。ペットロスカフェでは、同じ原宿に本社を構えるコロンバンに委託してつくってもらっているそうです。このクッキーはプレゼント用に店内でも販売しています。
地下1階は、約1000種類のペット専用仏具・仏壇を扱う店舗になっています。日本一の品揃えで、直接手にとって確認することができます。スタッフさんによると、小田原の木工職人がつくる骨壺入れ「クリメイションボックス」、足跡入りのオリジナル仏具、ペットの毛でつくったチャームが特に人気のようです。
2階はセレモニーホールとなっていて、ペット供養祭やワークショップのほか、セミナーなども行われます。ペット供養祭は毎月実施されており、11日(ワンワン)が犬の供養祭、22日(ニャンニャン)が猫の供養祭となっています。
ワークショップでは、ペットを想い、話をしながら自身で仏具などをつくる会が予定されています。
ディアペットは、ペットの仏壇・仏具を販売するだけでなく、ペットのエンディングをトータルにサポートする企業へと変貌しました。しっかりとエンディングに向けて準備することで、ペットロスを軽減できることにもなります。しかし、誰もが少なからずペットロスにはなります。悲しみや寂しさは、共有することで辛い時間を短縮することにつながります。ディアペット東京を訪れて、建物などハード面だけでなく、人などソフト面を重視した店づくりをしていると感じました。なによりもスタッフ皆さんのホスピタリティあふれる対応に心も温まりました。
ディアペット東京本店(ペットロスカフェ)
営業時間:11:00~19:00
定休日:なし
住所:東京都渋谷区神宮前2-18-7
TEL:03-6434-0878
URL:http://dearpet.memorial/access/dearpettokyo/
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