愛するペットの健康と幸せを育む――ファルミナが選ばれる「自然と科学」の秘密
愛するペットのためにどのようなフードを選べばよいのか、多くのペットペアレンツ(飼い主)が日々悩んでいます。たとえば、「食べつきが悪い」「アレルギーが心配」「原材料が本当に安全なのか不安」といった声もよく耳にします。ペットが喜んで食事をすることは、単に必要な栄養を摂るだけでなく、ペットペアレンツにとって大きな安心感にもつながります。
こうした切実な願いや悩みに応えるべく、イタリア生まれのプレミアムペットフード「ファルミナ」は、「自然」の恵みを大切にしながら、「科学」の力によってペットの健康を追求するという独自の哲学を掲げています。本稿では、ファルミナがなぜ多くの獣医師に推薦され、ペットペアレンツから選ばれ、長く愛されているのか。その理由を取材を通じて深く掘り下げていきます。

ファルミナの揺るぎない哲学と歩み――ペットをフードで幸せにする情熱
ファルミナの根底には、「ペットをフードで幸せにする」という創業当初からの揺るぎない精神があります。この哲学は、イタリアの家族経営企業として、ペットを「家族の一員」と捉える深い愛情から生まれたものです。人にとって食事が健康と幸せの基盤であるように、ペットにとっても高品質で栄養価の高い食事は、豊かな生活を送るうえで欠かせないという信念が込められています。
ファルミナのモットー「Happy pet. Happy you.(ペットが幸せなら、あなたも幸せ)」は、こうした哲学がペットの健康だけでなく、ペットペアレンツの幸せにも直結するという確固たる信念を表しています。
ファルミナの歴史は、アンジェロ・ルッソ氏の父であるフランチェスコ・ルッソ氏が南イタリアで動物栄養学を専門とする「ルッソマングマイ」を設立したことから始まります。その後、アンジェロ氏の代となった1990年代から、ペットフード市場へ本格参入しました。
彼自身の「長年、犬や猫を自分の子どものようにかわいがってきた」という経験をもとに、「科学的に立証された最高級のペットフードを提供したい」という強志が、ファルミナの礎を築く原動力となりました。こうした創業者の情熱は、製品哲学や企業の倫理的姿勢にも一貫性をもたらしています。
たとえば、「自然」へのこだわり(GMOフリー、天然原材料の使用)や、「科学」的アプローチ(栄養学に基づいた専門家との共同開発、クルエルティフリーな研究手法)といった特徴は、この深い愛情と信念から生まれたものといえるでしょう。
現代のペットペアレンツがペットを「家族の一員」として大切にし、その健康と幸福を何よりも重視する時代において、このような創業者の物語は多くの共感を呼び、ブランドへの信頼とロイヤルティを育む重要な要素となっています。

ファルミナはイタリアで創業し、その高品質なペットフードは現在、世界60カ国以上に展開されています。このグローバルな広がりは、各国で異なるペットフード規制(たとえばFEDIAFやAAFCOガイドラインなど)に対応する能力や、多様なニーズに応える柔軟性、さらに統一された品質基準を維持できる体制が整っていることを示しています。
また、年内には米国にも新たな製造施設を開設し、欧州で培われた高い基準や技術を導入する方針を掲げるなど、世界中で一貫した品質を提供しようとする姿勢がうかがえます。こうしたグローバルな事業基盤は、製品の信頼性や安定供給への不安を抱えるペットペアレンツにとって、安心感を与える大きな要素となるでしょう。
日本市場では2017年に「ファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社」が設立され、2022年から本格的に販売を開始しました。以降も新製品の投入を重ね、ラインナップの拡充を続けています。これは、日本のペットペアレンツが求める「高品質で信頼できるフード」へのニーズに応えるための戦略的な一手であり、ファルミナにとって日本市場がグローバル戦略上、いかに重要であるかを物語っています。
科学が導く革新的な栄養哲学――愛するペットのための最適な選択
ファルミナの製品開発の根幹には、「自然」と「科学」の調和という考え方があります。自然の恵みを最大限に活かしつつ、最新の科学的知見に基づき、犬や猫に最適な栄養バランスを追求しています。
その代表的な取り組みのひとつが、「低GI(低グリセミック指数」の食材を積極的に採用していることです。GIとは、炭水化物を摂取した後に血糖値がどの程度上昇するかを示す指標です。高GI食品は血糖値を急激に上昇させ、インスリンの過剰分泌を招く恐れがあります。その結果、満腹感が持続しづらくなったり、肥満や糖尿病のリスクが高まったりする可能性があります。
一方で、低GI食品は血糖値の上昇をゆるやかにするため、体への負担を軽減し、健康維持に役立つとされています。ファルミナはこの点に注目し、スローフード的な考えをペットフードにも取り入れ、愛するペットの健康を長期的に支える設計を行っています。
また、品質と安全性を何よりも重視し、人工保存料を一切使用せず、植物由来のトコフェロール(ビタミンE)を天然の酸化防止剤として採用しています。さらに、原材料には遺伝子組み換え作物(GMO)を使用せず、スペルト麦やオーツ麦、サツマイモといったGMOフリーの穀物を厳選。これはEUの「予防原則」に基づき、GMOの潜在的な影響に慎重な姿勢を貫いていることを意味します。
ウェットフードにおいても、ガムやカラギーナンなどの増粘安定剤を使用せず、内分泌系への影響が懸念されるBPA(ビスフェノールA)不使用の缶を採用するなど、健康と環境の両面に配慮した製品づくりを実践しています。
総合栄養食と療法食、ふたつの柱で幅広いニーズに対応
ファルミナは、この独自の栄養哲学に基づき、総合栄養食「N&D(ナチュラル&デリシャス)」シリーズと、獣医師専売の療法食「VetLife(ベットライフ)」シリーズを展開し、日常の健康管理から特別な栄養ニーズまで幅広く対応しています。
N&Dシリーズは、犬や猫の本来の食性を尊重したハイパープレミアムフードで、AAFCOの総合栄養食基準を満たしています。低GIの原材料を使用したラインナップには、穀物を一切使用しない「プライム」「キヌア」「パンプキン」「オーシャン」、古代穀物を使用した「アンセストラルグレイン」などがあり、すべて人間が食べられるヒューマングレードの肉を原材料としています。生物価や消化性の高い素材のみを使用し、ミールや肉骨粉などの副産物は不使用です。

さらに、ドライフードに加え、水分摂取をサポートするウェットフードも展開。味やテクスチャーのバラエティを広げ、食の楽しさを追求しています。
一方、VetLifeシリーズは臨床栄養学に基づいて開発された療法食で、動物病院専売です。獣医師の診断と指導のもとで使用され、特定の症状の緩和や健康管理をサポートします。たとえば、体重管理が必要なペット向けの「体重ケアフィッシュ」や、食物アレルギーに対応した「皮膚ケア-低アレルゲンポーク&ポテト」など、個別のニーズに対応した製品があります。

科学的根拠に裏付けられた研究開発体制
ファルミナの科学的アプローチの核となっているのが、強固な研究開発体制です。特にイタリアのフェデリコ2世ナポリ大学・動物栄養学科との15年以上にわたる連携は、ファルミナベットリサーチ(FVR)の基盤となっています。
FVRでは、最新の栄養学・生理学に基づいた研究開発を行っており、得られた臨床的知見は科学誌にも多数掲載。こうした研究活動は、常に進化するペット栄養学の最前線に立ち、個々の健康ニーズに対応する製品づくりの原動力となっています。
徹底した品質管理と先進の製造プロセス――安心と信頼の証
ファルミナでは、製品の品質を最大限に高めるため、サプライヤーの選定から原材料の厳選、製造、最終検査に至るまで、全工程にわたり厳格な品質管理システムを導入しています。
原材料は、認定を受けたサプライヤーからのみ仕入れ、ヒューマングレードの部位を使用。チキン、ラム、ワイルドボア、卵、魚といった主要なタンパク質源には、ミールや肉骨粉などの副産物を一切使用していません。また、使用する肉はGMOフリーの飼料で育ち、抗生物質やホルモン剤の投与を受けていない動物のものに限定。こうした厳しい基準は、製品の安全性と栄養価の高さを支えています。
また、製品のトレーサビリティを確保することで、製造ロットごとの履歴を迅速に追跡可能。近赤外線によるリアルタイム検査や、最大18カ月にわたる分析検査により、常に製品の品質を確認しています。さらに、第三者機関との連携により、自社基準の妥当性や安全性についても客観的に検証しています。
栄養価と嗜好性を両立させる製造技術
最新の製造設備も、ファルミナの高品質を支える要素のひとつです。ドライフードの製造においては、原材料の効率的な混合と均一な調理を可能にするツインスクリューエクストルーダー(二軸式押出機)を使用しています。これにより、原材料中のデンプンが消化しやすい状態になり、生の肉から加工が可能となります。加熱調理は一度のみに抑えられ、原材料の風味を最大限に生かしています。


さらに、「低温真空コーティング製法」により、完成したキブル(粒)にビタミンやミネラルを含むオイルを、真空状態で粒の内側までしっかりと浸透させることで、熱や摩擦による栄養素の劣化を防ぎ、その品質を高いレベルで維持しています。また、植物由来の酸化防止剤を使用し、包装内に窒素充填をすることで酸化を防ぎ、鮮度と風味の保持にも徹底した工夫が施されています。
ウェットフードには「Gentle steam cooking(低温スチーム調理)」製法を用い、素材の持つ旨みと栄養を逃さず調理しています。さらに、水を加えず、原材料が本来持つ水分のみで加熱する「More food」製法により、素材の風味と濃厚さを引き出します。

これらの先進的な製造技術は、栄養素をしっかりと保つだけでなく、「おいしさ」や「風味」といった嗜好性(食べつきの良さ)にも大きく貢献しており、「ファルミナのフードは嗜好性が高い」と評される理由となっています。
持続可能性と社会貢献への真摯な取り組み
ファルミナは、ペットの健康のみならず、動物全体の福祉や地球環境への配慮も重要な使命と捉えています。動物実験に頼らず、実際のペットとその飼い主、獣医師との連携によって製品開発を行うクルエルティフリーな姿勢を徹底。こうした倫理的アプローチは、意識の高いペットペアレンツからの支持を集めています。
動物福祉の観点から、製品開発において動物実験を行わない「クルエルティフリー」な姿勢を徹底しています。動物病院と連携し、ブリーダーやペットペアレンツが大切に育てている犬や猫にファルミナのフードを与えてもらい効果を検証するといった独自の臨床試験を行っています。テスト中も定期的に獣医師のケアを受けながら、ペットは家族と一緒に日常生活を送ります。
また、ファルミナでは、食品ロス削減に積極的に取り組むことで、持続可能な社会の実現にも貢献しています。その一環として、N&D製品のうち賞味期限が近づいた商品を手頃な価格で提供する取り組みも行っています(※時期により対象商品がない場合もあります)。
この取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にも対応するものです。ペットフードが法的には「食品」として扱われないことが多くても、ファルミナは業界におけるフードロスの課題を真摯に受け止め、社会的責任を果たしています。同時に、価格面で購入をためらうペットペアレンツにとって、高品質な製品をお得に試す貴重な機会にもなっています。
ファルミナが目指すペットと家族の幸せと食を通じて育む絆
ファルミナが掲げる最終的な目標は、「Happy pet. Happy you.」という理念に集約されます。ペットが健康で幸せに過ごすことが、そのままペットペアレンツの喜びや幸せにつながるという、深い信念を表しています。
ファルミナの高品質なフードは、単なる栄養源にとどまらず、活力に満ちた日々、美しい被毛、良好な消化といった面からも、ペットとペットペアレンツの絆をより豊かに育みます。ペットが食事を楽しみ、いきいきと過ごす姿こそが、ペットペアレンツにとって最大の喜びです。その幸せを「食」を通じて支えること――それが、ファルミナの目指す姿です。
この「ペットと家族の幸せ」を実現するため、ファルミナは製品の提供にとどまらず、「ペットケアプログラム」というサービスも展開しています。このプログラムでは、獣医師資格を持つ「ジーニアスコンサルタント」が、ペットの年齢や性別、活動量、健康状態などを丁寧にヒアリングし、最適なN&D製品の選定や給与量の目安を個別に提案します。

ペットケアプログラムは、フードの選り好みや食べムラ、また「種類が多すぎて選べない」といった、ペットペアレンツのリアルな悩みに寄り添いながら、継続的かつ専門的なアドバイスを提供します。ペットの食事管理に自信が持てるよう、しっかりとサポートしてくれます。また、割引クーポンや特別価格の情報も提供されるため、経済的な負担を軽減する配慮もなされています。
このように、ジーニアスコンサルタントによる個別栄養サポートは、購入後の満足度を高めるだけでなく、長期的なブランドとの関係構築にもつながる戦略的な取り組みであり、ファルミナが単なるペットフードメーカーではなく、「食」を通じてペットと家族の幸せを包括的に提供する「ペットケアカンパニー」であることの証です。
まとめ
今回の取材を通じて強く感じたのは、ファルミナが単なるペットフードメーカーにとどまらず、「ペットと家族の幸せ」を追求する“ペットケアカンパニー”としての確固たる信念を持っているということです。
日本市場においては、マースグループ(ロイヤルカナンを含む)、ネスレ日本(ピュリナ)、日本ヒルズ・コルゲートといった大手競合がひしめき合うなかで、ファルミナの知名度はまだ発展途上かもしれません。
しかし、これまでご紹介した「自然」と「科学」を融合した独自の哲学、厳選された原材料と高度な製造技術、さらに動物福祉やフードロス削減への取り組みなどを通じて、ファルミナは確かな存在感を築きつつあります。
特に、獣医師の監修のもと開発された療法食「Vet Life」シリーズは、これまで選択肢が限られていたペットペアレンツにとって、新たな可能性を開く製品です。そして、「ペットケアプログラム」による個別の栄養サポートが加わることで、ペットの健康と幸福のために、より信頼できる選択肢が広がります。
ファルミナが提供する「食」の選択肢が、ペットペアレンツの悩みを解決し、愛するペットとのより豊かな毎日を築く一助となることを期待しています。
ファルミナの「食」に関する提案は、ペットペアレンツの悩みを解決し、愛するペットとの暮らしをより豊かにしてくれるはずです。製品ラインナップや詳細については、ぜひ公式サイトをご覧ください。
