猫と一緒に旅に出よう! Vol.5

【猫旅】交通の便がよい格安旅館に愛猫と泊まる旅(静岡編)

[2022/11/24 6:01 am | Cattery Amangroup/阪根美果]

今回は静岡市で開催されるキャットショーに参加するために、愛猫のパラシオとともに1泊2日の旅をしました。コロナ禍で中止が続いていたキャットショーが、ようやく開催されるようになりました。本当に嬉しい限りです。

今回の宿は、JR東海道本線・静岡鉄道の草薙駅から徒歩1分にある「ハトヤ旅館」です。静岡ICからのクルマでアクセスしやすく、旅館の近くには飲食店も多くあります。旅行でもビジネスでもOKという、とても便利な場所にあります。

じつは静岡市内にはペットと泊まれる宿が少なく、猫と泊まれる宿となると、Web検索をしてもなかなか見つかりません。この宿を探すまでにかなりの時間を費やしました。やっと見つけた超稀少な宿。しかも驚くほど格安な宿泊代+駐車場代。そしてなんとペット宿泊代無料なのです。本当は内緒にしておきたい宿なのですが、猫とともに旅をする方々のために今回もドーンと紹介したいと思います。

ペット(猫)可のハトヤ旅館

静岡まで約3時間の旅

今回は約3時間のドライブです。愛猫のパラシオは1歳1カ月ですが、大きく成長しているのでキャリーバックを今までよりも大きなサイズのものに買い替え、広々空間で過ごしてもらうことにしました。外の景色の移り変わりが怖くないように、クレートにはカバーをかけました。

彼は私の姿が見えないと寂しくて鳴いてしまうため、助手席にキャリーバックを置き、少しだけカバーをめくっておきました。それでも最初は少し鳴きましたが、しばらくすると寝始めたのでほっとしました。

途中、時間調整のために2回ほどパーキングで休憩をし、キャットショーの会場に向かいました。

キャットショー1日目

キャットショーの会場は、ツインメッセ静岡です。ここには約600台収容可能な駐車場が併設されているので、とても便利です。駐車場からは、持参していたカートにパラシオと必要な荷物を積んで会場に向かいました。

コロナ禍がまだ終息したわけではないので、受付では体温を測ります。また、参加者はマスクをしてキャットショーに臨みます。控えケージを組み立てて、それぞれのリンクの審査を待ちます。パラシオは2021年9月18日にわが家で産まれた男の子です。メインクーンは耳の位置が開いてしまうと審査では不利になるので、若いうちに連続して出ることが多いのです。

今回もよい成績でした!

パラシオも既に何度かキャットショーを経験しています。この日は全部で5リンクの審査。なかなかの好成績で、パラシオは頑張ってくれました。無事に審査を終えて、本日の宿に向かいました。

今夜の宿で一日の疲れを癒やす

ハトヤ旅館は、会場から距離にして約5キロ。クルマで約15分程度の場所にあります。宿には数台分駐車場があり、1泊の駐車場代はなんと300円(税込)です。予約はできないので、早めのチェックインがオススメです。私は事前にFAXで駐車場の利用と猫を1匹連れて行くことを連絡しておきました。

エントランス&イタリアンレストラン

1Fはイタリアンレストランになっています。宿の入口は、そのレストランと同じです。犬・猫等の宿泊が可能ですが、ペットに関する注意事項や誓約書等への記入はありませんでした。飼い主のモラルに任せているようです。鍵を受け取って、部屋に向かいました。

部屋も共有スペースもペットのニオイもなく、清掃はしっかりとされていました。いわゆる旅館仕様で、4畳半程度の畳の客室です。テレビや電気ポット、エアコン等が完備。部屋着も用意されていました。洗面台やトイレ、お風呂は共有です。

シンプルな客室
猫の個室

ペット用のケージや用品はありませんので、必要なものはすべて持参が必須です。悪戯やマーキング、爪とぎ等を防ぐには簡易ケージの持参をオススメします。

私は今回もワンタッチで簡単に組み立てられる「Sturdi ペットツインケージ」を持参しました。部屋の隅にペットシーツを敷いて、その上にテントケージを設置しました。テントのなかには敷物&トイレを設置。最後にテントにカバーをかけて出来上がりです。

特に宿からはペットの宿泊について何も言われませんでしたが、迷惑をおかけすることになってはいけないので、基本的にはパラシオにはテントで過ごしてもらいました。

客室は2Fで、ほかの宿泊客と会うことも声が聞こえることもありませんでした。猫が一緒なので、宿の方が気を利かせて部屋を選択してくれたのかもしれません。もし話好きな愛猫の場合には、予約時にその旨を伝え、角の部屋にしてもらうとよいと思います。この日もそうでしたが、猫を連れていない宿泊者もいます。その点は飼い主のモラルとして気遣いが必要だと思います。

夕食はテイクアウトで焼き鳥を堪能

事前に予約すれば1Fのイタリアンレストランで食事ができるそうですが、今回は、パラシオが初めてのお泊りということもあり、テイクアウトして部屋で食べることにしました。

近隣を散策してみると、何やら長い行列ができているお店があります。行列を辿ってみると、そこは焼き鳥屋さんでした。「やきとり道場」というお店で、店頭のショーウインドーにはいろいろな種類の焼き鳥が並んでいます。地元の人がこんなに並んでいるのだからおいしいに違いない。今日はビールに焼き鳥! 私も列の最後尾に並びました。6種類を1本ずつ購入しました。

「やきとり道場」の焼き鳥6種
「ロン・ポワン」のケーキ

さらにケーキ屋さんを発見。「ロン・ポワン」という名前で、なかなか素敵なお店です。週末ですし、売り切れのケーキも多かったのですが、食後のデザートにパンプキンタルトとシュークリームを購入しました。

さっそく宿に戻って食べましたが、焼き鳥は期待どおりのおいしさでした。また、ビールに合う! お土産に買って帰りたいほどでした。そして、食後のデザートも。どちらもほどよいサイズでおいしかったです。

草薙駅前には昨年末にオープンしたという「ドッグカフェしっぽーむ」があります。全席同伴可でしかも大型犬もOKと愛犬家には嬉しいカフェです。このカフェは人用と同じ盛り付けで犬用の料理が楽しめるそうです。愛犬と一緒に夕食で訪れるのもよいかもしれません。

バスタブもある浴室
広めの洗面台

食事後は、しばしパラシオと寛ぎタイム。お腹が落ち着いたところで、お風呂に入りました。浴室は1Fで家族風呂程度の大きさです。ほかの宿泊客と共有になるので、中から鍵を閉めて使用することになります。オシャレな洗面台と大きめの湯船で、ゆっくりと疲れを癒しました。明日に備えて、早めに休みました。

チェックアウトの前には部屋のチェックをしよう

猫と一緒に泊まれる宿は全国的にも少なく、特にこの静岡では稀少です。宿に迷惑をかけないように、部屋の隅々までチェックをします。もし、迷惑をかけるようなことになれば、せっかくのペット可が不可になってしまうからです。

愛用する除菌消臭クリーナー「FEEL SOY」

いつも持参するコロコロと除菌消臭クリーナー等で掃除をします。この宿のようにペット用品の用意が無い場合には、チェックアウト前に掃除をすることを念頭に持参する物を考える必要があります。トイレなど排泄物も持ち帰る必要がありますので、しっかりと準備しましょう。

キャットショー2日目

今回のキャットショーは、TICA傘下のGCS(グランデールキャットソサエティ)が主催するものです。コロナ禍で各クラブ共に長期間キャットショー中止となっていたので、久しぶりの静岡での開催でした。ここでしかお会いできない人もいるので、元気な姿を拝見して嬉しく思いました。

猫を出陳することはもちろんですが、猫をこよなく愛する人たちと話をすることができるのも格別の楽しみです。まだまだ感染対策をしながらですが、開催できるようになってよかったと思います。そして、パラシオはというと、前日同様に頑張ってくれました。私に付き合ってくれて心から感謝しています。ありがとう、パラシオ。

自宅でくつろぐパラシオ

無事にキャットショーを終え帰路へ

16時すぎにはキャットショーも終了し、片付けをして帰路につきました。帰りもパラシオは助手席のキャリーバックのなかでへそ天姿で寝ています(笑)。初めてのお泊りキャットショーでしたので、疲れたのだと思います。日曜日の夕方なので多少渋滞があるかと思いましたが、予定どおり3時間程度で自宅に到着しました。パラシオにはおいしいご飯をたくさん食べてもらいました。お疲れさまでした!

まとめ

今回の旅はいつものようにキャットショーへの参加が目的でしたが、「ハトヤ旅館」も快適で、その周辺のお店の味も大満足で楽しい旅となりました。リーズナブルで、清潔で、嫌なニオイもなく、パラシオにとっても初めてのお泊りは快適で楽しい旅だったと思います。

「ハトヤ旅館」は大々的にペット可とは謳っていないので、そのつもりでネット検索をしてもなかなかヒットしません。普通に宿の名前で検索をして、予約をして、宿への質問欄等に「猫を1匹連れて行きます」と記入するとよいと思います。みなさんもぜひ、お出かけくださいね。

[Cattery Amangroup/阪根美果]