外出先からでも自宅や世界中のペットと遊べる見守りカメラ
世界中のワンちゃんやニャンコたちと遊べる。いや世界には「え!?」と驚かされる動物と一緒に暮らしている人がいて、手元のスマホから世界中のいろいろなペットたちのリアルタイム映像を見られるのがPetcubeシリーズだ。
自分のカメラを公開して、世界中にかわいいペットの姿を公開したり、お気に入りのショットを専用SNSで公開したりと、ワールドワイドでつながれるというのが、他にはないPetcubeの最大の特徴。
Petcube Bitesはおやつが飛び出すハイビジョンのカメラで、Petcube Playは5cmのキュービック(立方体)にレーザーポインターを内蔵したハイビジョンのカメラ。それぞれスマホから操作してペットと遊べる見守りカメラだ。
ペット見守りカメラとしても優秀な広角138°のハイビジョン
Petcube Bites/Petcube Playとも、内蔵されているカメラの性能は同じ。ハイビジョンの高画質カメラを内蔵し、AndroidまたはiPhoneのアプリを使うと、外出先から留守番中のペットの様子を確認できる。一般的なSD(標準映像)のカメラに加えると、解像度が非常に高いので、ペットが遠くにいてもハッキリ、また表情も読み取れるほどだ。
映せる範囲の広さ(画角)が特徴的だ。標準的なハイビジョンカメラが110~120°のところ、Petcubeは138°の範囲を撮影できる。たった20°弱の違いと思われるかもしれないが、12畳のリビングを映すと違いは歴然。標準的なカメラは、左右の大部分が死角になってしまうが、Petcubeはほぼ死角がなくなるといっていいほどだ。138°という画角は、防犯カメラを含めたペットカメラの中でも、トップクラスで広範囲を映せる。
カメラにはスピーカーとマイクが内蔵されているので、外出先でペットの声が聞けるほか、声がけもできるため、飼い始めのしつけの時期にも重宝するだろう。
さらに、ペットの鳴き声やカメラ前で動きがあった場合は、リアルタイムでスマホにメッセージが届き、同時に録画も行える。これを利用すれば、ワンちゃんのムダ吠えのしつけに使ったり、ペットがカメラ付近に寄ったときに声がけしたり、遊んであげたり、という使い方も可能だ。
なお、録画は専用のサーバーに記録され、直近4時間の映像が無償で記録できる。さらに、長時間記録したい場合は、有償にて対応可能だ。
もちろん、カメラの映像は、自分だけでなく家族や有人にも配信可能。映像だけ閲覧可能にしたり、カメラの設定からそのほかの機能までフルコントロールできるようにしたりと、カメラの利用範囲も設定可能となっている。
このように無償で録画できる時間は短いものの、138°の超広角で部屋の様子を捉え、リアルタイムに映像が見られるので、ペットの見守りに最適なハイビジョンカメラとしてオススメだ。
スワイプでおやつを自在に飛ばして遊ぶ「Petcube Bites」
Petcube Bitesは、ケロッグでお馴染みのシリアルの箱程度の大きさで、先ほど説明したカメラに加えて、おやつを発射する機能を備えている。
カメラ右横についている四角い穴が、おやつの発射口。上部の黒い部分には、おやつがストックできるようになっている。ここに入れられるのは、ドライフードのおやつのみ。さらに、だいたい1cm程度の粒のものであれば、1個ずつ発射可能。猫用のおやつは少し小さいため、一度に複数個発射されてしまうので、大きめのおやつを探してみてほしい。ほかのペットにも利用できるが、主にワンちゃん用のカメラと考えたほうがいいだろう。
外出先からペットにおやつをあげる場合は、カメラにアクセスして、スマホに表示されるおやつマークをスワイプ(画面奥に投げるように指でなぞる)する。すると、その動きに連動して、カメラ横の穴からおやつが飛び出すしくみになっている。少し大きな音がするので、気弱なワンちゃんなどは、慣れるまで時間がかかるかもしれないが、大好きなおやつが飛び出してくるので、「怖がって使い物にならない」というケースは極々まれだろう。
また、スワイプの強さが反映されるので、弱くスワイプすれば本体近くに飛ばし、強くスワイプすれば遠くまで飛ばせる。ペットはご主人の声を聞きながら、喜んでおやつを追い回し、かわいい姿をカメラの前で披露してくれること間違いなし。
なお、このおやつ機能は、家族や友人、世界中のPetcubeユーザーに公開することも可能。逆に言えば、おやつ機能を公開している場合は、地球の裏側にいるペットにおやつをあげることもできる。こうしたペットカメラは、いまのところ(2018年2月末現在)世界でも類を見ないので、ユーザー間で深く交流できるSNSとなるはずだ。
画面内の狙った場所にレーザーポインターを発射する「Petcube Play」
おやつがあげられるPetcube Bitesに対して、Petcube Playはペットが大好きなレーザーポインターを内蔵したカメラ。カメラにスマートフォンでアクセスし、表示された画面のどこにレーザーポインターを移動するかをタッチすれば、たちまち本体の赤いレーザーがその場所に移動する。
レーザーポインターを内蔵したペットカメラはいくつがあるが、ほとんどは矢印キーで移動する方式で、レーザーを当てたい方向に合わせるのがすごく難しいものばかりだった。しかし、画面のタッチした場所に移動するという操作方法は非常に使いやすく、自由で素早くレーザーポインターを動かせるので、ペットも喜んで追いかけまわす。
なお、利用しているレーザーは、パソコン用マウスなどで使われている低出力タイプ。とはいえ、部屋全体に届くぐらいのパワーがあるので、注意書きにあるとおり、近くで覗き込んだり、直接目に当てたりするのはペットにも人間にもよくない。
カメラの設置場所や向きなどによっては、画面でタッチした位置とレーザーが当たる場所がズレてしまう場合がある。そんなときは、初期設定で位置の補正(キャリブレーション)ができるので、思いも寄らない場所にレーザーが当たってしまったという、誤動作や事故を防止できるようになっている。
Petcube Bitesと同様に、レーザーを追いかけまわす、かわいいペットの姿を外出先から見られるだけでなく、寂しがりなペットはご主人の声を聞きつつ遊んでもらえるので大喜び。
また、レーザー機能も友人や世界中に公開することができるので、世界のどこかにいる誰かのペットと遊んだり、その様子をリアルタイムで見たり、といった楽しみ方ができるのがPetcube Playの魅力だ。
唯一の難点は、カメラ側からレーザーを出すので、ペットが床や壁ばかり見てしまい、なかなかこちらを向いてくれないこと。これは設置するときに、カメラと反対側に大きめの鏡を設置しておくといいだろう。そう、鏡でレーザーを反射させて、こちらの壁に映せば、こっちを向いてくれるのだ!
世界中のペットと遊べる共有機能
PetcubeのSNS機能には、大きく分けて3つある。ひとつはInstagramのような機能で、ペットのかわいい写真を専用SNSにアップロードして、世界のPetcubeユーザーとフォローしあったり、「いいね!」を送りあったりする機能。これが一番簡単だ。次にFacebookアカウントを利用して、リアルタイムのペットの様子をFacebookでライブ配信する機能。これはiPhoneをはじめとしたiOS機種のみで、Androidでは現在(2018年2月末現在)利用できない。3つめは先ほど説明した、Percubeの機能自体を公開する共有機能だ。
いずれもご主人のペットに対する愛情あふれた写真や動画が満載で、見ているとほのぼのする。それだけでなく、犬や猫だけでなく、カピバラさんが登場したり、ハムスターがいたりと、驚きと癒しが満載。専用アプリから簡単に写真を閲覧できるので、お互いにフォローしあったり、「いいね!」して世界中にペット仲間を増やせるはずだ。
もちろん、かわいい様子を自分のスマホに録画することもできる。
また、積極的にSNSへ参加するなら、やはり自分のPetcubeのライブ映像を公開したり、おやつやレーザー機能も公開するといだろう。ただし、リビングに設置してあるカメラだと、自分たちの生活や話し声も流れてしまうので、時間や曜日、公開する機能などをしっかり設定して公開するようにしたい。
アプリで簡単操作&セットアップ
ペットの見守りカメラでもっとも重要なのは、そのセットアップの簡単さ。Petcubeはセットアップ過程を、スマホとBluetoothとWi-Fiを巧に使って、スマホで入力した値などをカメラ側に転送する。そのため、LANのパスワード設定やネットワーク選びなどが簡単にできる。これまでにペットカメラをはじめ、ネットワークカメラを30台近くセットアップした経験がある筆者だが、Petcubeのセットアップの簡単さはベスト3に入る。
もし、セットアップに失敗したら、リセットボタンの長押しで初期状態に戻せる。なお、本機はバッテリーを内蔵していないので、本機を移動したときなどに電源を取り外すと再起動してしまうが、ネットワーク設定などはメモリに記録しているので、同じ部屋での移動程度なら、スグに復旧してネットワークにつながる。もし、接続するWi-Fiのポイントを変更する場合は、まっさらの状態から再セットアップしてやればいい。
AIでペットの気持ちを診断! ご主人に気持ちを伝える新機能リリース予定!
すでに実装のメドがついたとして正式にアナウンスされた新機能がある。それが2018年春、もうスグ実装される、ペットの行動などから気持ちを診断して、自動的に映像を撮影。その気持ちをご主人のスマホにお知らせするという「ペットセルフィ&ペット認識AI機能」だ。
すでにPetcubeを持っている人も、アプリと本体のファームウェアの更新だけで、この機能が使えるようになる。
名前からはサッパリ機能がわからないのだが(笑)、まずカメラの前にペットが来ると顔や体からペットと認識して撮影を開始。ペットがカメラ前にいることをスマホにお知らせする。
さらに、ペットの動きを分析し、「楽しい」「心配」「休憩中」などの感情を解析し、ご主人にお知らせするという機能だ。これは筆者の見た感じの話だが、プログラム的には、①顔認識⇒②胴体、足、尾の認識することで、骨格フレームモデルに変換。しっぽの動きや肩と頭の位置、座位・立位の判断に加え、部屋の中でどのような動きをしているかを解析しているようだ。確かにコレなら実装できそうだし、ある程度気持ちを把握できそうな感じだ。
以前に発売されたペットの気持ちが分かる翻訳機は、おもちゃの域を出なかったが、こちらはだいぶ実用域に入ってきた感がある。ただ、しっぽが短かったり丸まっている犬は、骨格フレームの把握が難しそうだ。また、猫は感情表現が違うので、犬・猫どちらも実装できるかは不明だが、アナウンスから察するに、まずワンちゃんから実装されそうか感じだ。
数年も一緒に暮らしていれば、映像を見ただけでペットの感情を察してあげることもできるが、飼い始めのころは、なかなか難しいもの。そんなときにPetcubeのAIアシストがあると、より早く絆を深く強くすることができるだろう。
自宅が動物カフェに! 世界のペットと遊べるコミュニケーションカメラ
セットアップが簡単で画角もペットカメラの中でトップクラスの広角レンズで死角なし。しかも、Petcube Bitesはおやつ発射機能、Petcube Playはレーザーポインターでペットが大喜びするペットカメラだ。
ペットにとって寂しいお留守番に楽しさをもたらすことができるだろう。また、ご主人にとっては、元気な姿を見て安心できるだけでなく、しつけにも便利に使える。
特徴的なSNS機能は、Petcubeそのものを公開することで、世界中のペットたちと遊んだり、自分のペットを世界中の人に知ってもらえるチャンス!
また、2018年春にリリース予定の新機能は、ペットの気持ちを解析してお知らせしてくれるPetcubeオンリーの機能。ペットカメラをこれから備えたいという人に、ぜひオススメしたい製品だ。
(協力)ソフトバンク コマース&サービス
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