スタパ齋藤の猫がたり Vol.214

過去の低解像度の猫写真を高解像度化できるアプリが便利

[2024/08/21 6:01 am | スタパ齋藤]

よく使っている「アップスケーラー」というカテゴリーの生成AIがあります。具体的にはTopaz Labsの「Gigapixel 7」というアプリです。

 

アップスケーラーは、小さいサイズの画像などを大きいサイズへと変換するツールです。低い解像度の写真を高い解像度に変換したりします。生成AIのアップスケーラーを使うと、単に拡大しただけでは得られない細部の質感などを生成させつつ、よりキレイな状態で高解像度化できます。

 

で、このカテゴリーも進歩がけっこう速いです。去年くらいまでは「まだまだ十分な実用性は……」という感じでしたが、最近のものは「これならツカエる」というケースが増えてきました。AIアップスケーラーGigapixel 7で猫の写真をどんな感じに拡大できるのか、ご覧ください。

この写真の左の猫の顔だけを、AI生成アップスケーラーの「Gigapixel 7」で高解像度化してみます
こちらが元画像
こちらが画像の縦横をそれぞれ3倍にアップスケールしたもの。元画像に見られた階段状のギザギザ(ジャギー)が消え、瞳やヒゲがクッキリとなりました。毛並みも精細になりました。これらはAIが生成しています
アップスケールしにくい画像もあります。この写真の猫の顔部分をアップスケールしてみますが……
こちらが元画像
こちらが縦横それぞれ3倍にアップスケールした画像です。ヒゲや瞳が鮮明にはなっていますが、「画質があまり変わらずに画像サイズが大きくなっただけ」という印象もあります
元写真の状態がよくないと、アップスケール結果もイマイチです。この写真は明るさもコントラストもイマイチ。猫の顔部分をアップスケールしてみましょう
こちらが元画像
こちらが縦横それぞれ3倍にアップスケールした画像。どっちもいっしょに見えますね。ただし、元画像が500×500ピクセル程度の解像度だったのに対して、アップスケール後は1500×1500ピクセル程度に拡大されていながら「元画像とあまり変わらない」と感じられるのは、「AIアップスケーラーによって拡大後の画像劣化が防げた」ということでもあります

徐々に高性能化しているAIアップスケーラー。古い低解像度の猫画像などを今の高解像度な表示デバイスで表示する場合、きっと役立つと思います。「Gigapixel 7」(有料アプリ/無料試用可能)を例にしましたが、ネットで「アップスケーラー」をキーワードに検索すると、無料で使えるAIアップスケーラーが多々ヒットし、使い方も簡単ですので、興味があればぜひ使ってみてください。

[スタパ齋藤]