【猫飼いTIPS】猫がシャンプーを嫌がるのはどうして?
「汚れてきたのでシャンプーをしよう」とお風呂場に連れていったものの、いざ洗おうと思ったら愛猫に大暴れされて大変な思いをした飼い主は多いことでしょう。シャワーを出した途端に驚いて飛び上がったり、逃げ回ったり、呼吸が荒くなったり、慣れていない子はパニック状態になってしまうこともあります。しかし、猫がシャンプーを嫌がるのには理由があるのです。今回は猫の日ごろのお手入れに関するお話です。
猫は水が大の苦手?
猫の祖先は、北アフリカの砂漠地帯に住んでいたリビアネコといわれています。水が少ない砂漠では水に触れることや浸かるという機会がほとんどありません。テレビで見る野生動物が砂に体をこすりつけて汚れを落としているように、猫も同じように砂の上で転げまわることが習慣でした。なので、基本的には水が大の苦手なのです。
しかし、住んでいる環境や猫の性格などによって例外もあります。トルコのバン湖周辺が原産のターキッシュアンゴラは、もともと水に近い場所で生まれ育っているので泳ぎが得意です。また、好奇心旺盛な性格のベンガル、ピクシーボブ、メインクーン、ターキッシュ・バン、アビシニアン、ノルウェージャンフォレストキャット、サバンナ、ジャパニーズボブテイル、マンクスなどは水遊びが大好きな猫種です。
猫の習性として、水が大の苦手とはいわれていますが、実は飼育環境や性格等によってシャンプーを嫌がらない猫に育てることは可能なのです。
長毛種はシャンプーが必要です
毛質などで個体差はありますが、室内飼育の短毛種の場合には、基本的にブラッシングをしていればシャンプーは不要です。汚れがひどい場合にシャンプーすればOKです。しかし、長毛種の場合には月に1回程度のシャンプーがオススメです。
頻繁に洗いすぎるのも皮膚の脂分が失われ皮膚トラブルのもとになってしまいますが、最低でも3カ月に1回はシャンプーをしたほうがよいでしょう。ほったらかしでは油が浮いてきてギトギトになったり、毛玉ができたりして、気づいたときには飼い主がケアできないほど、被毛の状態が悪くなっていることがあります。そうなると真菌症を患うこともあり、飼い主も愛猫も大変な思いをすることになります。長毛種は定期的なシャンプーが必要です。
シャンプーは子猫のころから慣らすことが大切
シャンプー嫌いにしないためには、子猫のときから慣らしておくことが大切です。生後2~3カ月のころから徐々に慣らしていきましょう。そうすることで、シャンプーを嫌がらない猫に育てることができます。成猫になってからでも問題なくできることもあります。嫌がる猫でも何度か根気よくシャンプーをすることにより慣れる猫もいます。
いずれにしてもストレスを最小限に抑えるためには、手際よく行うことと、コツを抑えておくことが大切です。水を怖がらないようにすること、シャワーの勢いや音を怖がらないようにすること、ドライヤーの温風や音を怖がらないようにすることが猫のシャンプーの大きなポイントです。そのコツを知らずに行ってしまうと、それがトラウマになり、シャンプー嫌いになってしまいます。そうならないように、まずは飼い主がシャンプーのコツを習得しておきましょう。
猫のシャンプーのコツとは?
一番大切なことは、「怖がらせない」ことです。いきなりシャワーをかけたりしてはいけません。初めての場合は少しずつやさしく洗ってあげましょう。詳しい手順やコツは、【猫のQ&A】のお手入れ・ケア編の「シャンプーはどのようにすればいいでしょうか?」をご覧ください。
まとめ
長毛種を飼う場合には、シャンプーが必要だということを知っておく必要があります。子猫のころから定期的にシャンプーをし、慣らしておきましょう。シャンプーが好きになれば、洗っているときにも気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らすようになります。また、ドライヤーも乾いていないところを自分から「ここもやって」と意思表示するようにもなります。そんなストレスのないシャンプーが理想的です。愛猫をシャンプー嫌いにさせないように飼い主もそのコツを習得しましょう。
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