シェルティが愛称の優美な牧羊犬シェットランド・シープドッグ

[2019/02/25 6:01 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

犬種:シェットランド・シープドッグ
犬舎名:grace fairy Kennnel(グレイスフェアリー犬舎)
ブリーダー/動物取扱責任者名:田守有希
登録情報:富山県高販第001号(販売) 富山県高保第015号(保管)
繁殖歴:18年
住所:富山県高岡市
電話:090-3290-4477
メール:gracefairy@etude.ocn.ne.jp
Webサイト:http://gracefairy.web.fc2.com/

 

富山県高岡市の緑豊かな田園地帯にある「grace fairy (グレイスフェアリー)」。ここは豊かな長毛を持つシェットランド・シープドッグを繁殖する犬舎です。「動物好きの祖父のもと、小さいころから犬や猫、鳥など多くの動物に囲まれて育ちました。小学校4年生のころでしたが、毎日のようにお菓子の缶に描かれていたシェットランド・シープドッグを眺めていると、祖父がその犬をプレゼントしてくれたのです。私がブリーダーを始めたルーツはそこにあると思います」と田守ブリーダー。

その後もたくさんの動物と接してきました。結婚後は金沢に住んでいましたが、子どもの喘息によい環境を求めて、実家のある現在の富山県に移住。そこでペットショップで購入したミニチュアダックスフンドを飼い始めました。しかし、思っていたよりもしつけが入りにくく、社会性に乏しく、ヘルニアなどの遺伝的疾患を多く持ち合わせていて、苦労の連続でした。繁殖をするために交配先を探していくなかで、ブリーダーによっても遺伝的疾患に対する考え方がそれぞれ違うことを知りました。健全な繁殖をしていかなければ、飼い主さんが想像しているペットとの生活とは違うものになってしまうと考え、問題を多く抱えたそのミニチュアダックスフンドの繁殖を断念することにしました。そんななかでも、シェルティは初めて迎えた子の血統を繋ぎながら繁殖をしてきました。

「血統のよい子を繁殖相手に選びながら繁殖をしています。血統で顔立ち、骨格構成が決まってくるので、かわいいだけではなくしっかり選んでいます。健全であることはもちろんですが、そこに自分の好みを入れながら、美しいシェルティを追求しています」と田守ブリーダー。古きよきシェルティのイメージを大切にしながら繁殖をしています。

シェットランド・シープドッグの特徴と魅力

シェットランド・シープドッグは、その名から想像ができるように、スコットランドのシェットランド諸島を原産地とする牧羊犬です。その歴史は極めて古く、この地が原産のラフ・コリーやボーダー・コリーとその起源を共有すると考えられています。牧羊犬として管理していた家畜は羊だけでなく、牛、豚、ニワトリなど多岐にわたり、とても頭のよい万能犬として重宝されてきました。美しい毛並みと首周りから胸にかけての襟巻のような豪華な飾り毛が印象的で、風を切って走る姿はとても優美。胸は船形で深く、鼻は長く、耳は前向きで先端が前に倒れているのが理想とされています。穏やかで優しい性格をしていて、家族にも献身的な犬種です。

「わが家のシェルティは5~6kgと小ぶりです。愛らしい顔立ちも自慢です。私は色の濃いセーブル&ホワイトが好きなので、赤い毛の部分が濃いセーブルを産出することを目指しています。その年ごとの流行もありますが、カラーが太く、毛量が多いのが理想です。後ろ足の角度や筋肉の付き方で毛並みが変わってくるので、健全さを追求しながら理想に近くなるように努力しています」と田守ブリーダー。

確かに、この犬舎のシェルティは思っていたよりも小ぶりです。しかし、筋肉質でしっかりとした健康的な体型をしています。豪華な飾り毛が非常に美しく、愛らしい顔立ちをさらに引き立てています。健全に育てられていることがわかるこの犬舎のシェルティに多くの人が魅了されることでしょう。

飼育環境

一般家庭のなかの繁殖で、犬たちが生活しているのは主にリビングと洋室の2つの空間です。犬たちには1頭ずつサイズに合わせたケージが用意されていて、食事や水の量などを1頭ずつしっかりと管理できるように考えられています。ケージの床はクッション性のあるキルティングのマットを敷き、足に負担がかからないように工夫しています。

天気のよい日は玄関前の庭に設置された大きなサークルのなかで、みんなで楽しく遊んで運動します。エアコンは各部屋に設置。そのほか、空気清浄・加湿・除菌・消臭には、それらの機能がすべて備わった便利な「マジックボール」を使用。また、除菌には吹きかけてから除菌をするスピードが早く、人間・ペット・植物に無害な「バイオトロール」を使用しています。

清掃は1日2回。ケージも床もすべてキレイに掃除し、除菌して拭き上げていきます。排泄してもすぐにニオイが消えるように、サーキュレーターを回して素早い換気を促したり、脱臭機を各部屋に設置して対応しています。嫌なニオイや汚れもなくとても清潔です。しっかりと管理をしていると感じられる飼育環境です。

ブリードの考え方

「すべてにおいて健全であることが第一と考えています。また、基本は重要と考え、スタンダードに沿った繁殖をしています。ですから、タイプが安定して産まれるラインブリードが中心の交配をしています。わが家の犬をかわいいというだけでなくしっかりと育ててくれる飼い主さんにお譲りしたいですね。私と一緒に育てていくという感覚でいていただきたいです」と田守ブリーダー。

食べ物と飲み物で体のすべてがつくられているので、その部分にはかなりこだわっています。フードは穀物フリーで、ポテトの使用もないもの。また、水は電解アルカリ水を使用しています。犬質の向上と健康維持のためによいと思われるものは積極的に取り入れながら繁殖をしています。

遺伝的疾患についての対応

シェルティの主な遺伝性疾患としてあげられるのは、まずはコリー種に多いコリーアイ症候群(コリー眼異常)です。脈絡膜(みゃくらくまく)という眼球の後方(眼底)を包む膜に欠損や薄い部分が発生する病気です。軽度の障害であれば特に症状もなく日常生活を送れますが、重症化した場合は視神経に障害が出たり、網膜剥離や眼底での出血が起こると視力に障害が出てしまいます。生後数カ月から1歳までに進行しやすく、左右対称に発症するわけではないので、気が付かない場合も多いと言われています。遺伝的要素が高いので、血統にコリーアイ症候群の個体がいないかどうか確認する必要があります。

また、股関節形成不全も多い疾患です。主に大型犬に多いとされている遺伝性の疾患ですが、シェルティにも見られます。発育段階で形態的な異常を起こし、股関節の変形や炎症が進行することで、股関節のゆるみや脱臼、亜脱臼が起こる疾患です。痛みが伴うため、歩くことを嫌がるようになります。

「わが家ではこれらの遺伝的疾患への対応はすべて行っています。不幸な子犬を産出しないように、つねに最新情報を入手しながら対応しています。遺伝的疾患の検査や健康診断の結果は、すべて飼い主さんに渡しています」と田守ブリーダー。

そのほか、遺伝的疾患ではありませんが、皮膚疾患、外耳炎、白内障などにもかかりやすいと言われています。日々の健康チェックはもちろん、毎年のワクチン接種の際に基本的な健康診断はすべて行い、何かあればすぐに対応しています。健全性を第一にしっかりと対応しているブリーダーです。

引き渡しまでの生活環境

出産が近くなると、リビングに設置されたケージに産箱を用意します。田守ブリーダーが24時間体制で見守ります。事前にレントゲンを撮り、子犬の頭の大きさと産道を比較して通常の出産が無理と判断した場合には、帝王切開をすることもあります。その部分はかかりつけの獣医師と十分に相談して決めています。出産後は、母犬のサポートをしながら子犬の成長を見守ります。

「わが家では離乳の時期を決めていません。母犬のご飯に子犬たちが頭を突っ込み、興味をもって舐めたりしたら離乳食を与えます。食べたくなったら食べるということにしているので、無理に与えることはありません。そのほうが子犬もスムーズに離乳ができます。ですから離乳の時期はそれぞれですね」と田守ブリーダー。

子犬たちは母犬や兄弟姉妹、そして、ほかの成犬たちと接しながらさまざまなことを学び、すくすくと成長をしていきます。1回目のワクチン接種は生後50日以降の子犬の体調がよいときに。その後は飼い主さんの都合に合わせてお引渡し日を決めています。ぎりぎりまで母犬と兄弟姉妹と一緒に過ごして社会性を身につけていきます。こうして子犬たちはたくさんの愛情を受けながら、新しい家族のもとへ巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

田守ブリーダーはJKC(一般社団法人ジャパンケンネルクラブ)の公認トリマーでもあります。子犬の繁殖のほかに犬舎のある自宅でトリミングやペットホテル、ペットフード、ペット用品の販売も行っています。

「トリミングはわが家出身の犬以外でも対応しています。他県の方にはわが家と同じようによい水と天然素材のシャンプー・リンスを使用している知り合いの店を紹介しています。ペットフードやペット用品は実店舗のみの販売ですが、よいと実感したものしか扱っていません。譲渡後もわからないことがあればできる限りのサポートをさせていただいていますので、お気軽にご相談いただければ」と田守ブリーダー。子犬の生涯に渡って全面的にサポートしているそうです。飼い主に寄り添った頼りになるブリーダーです。

[編集部]