ワイルドな容姿と犬のような性格を持つベンガル
ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
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猫種:ベンガル
猫舎名:CAT VACATION(キャットバケーション)
ブリーダー/動物取扱責任者名:横田洋子
登録情報:福島県動愛販売第2-36号
繁殖歴:7年
住所:福島県須賀川市
メール:Webサイトの「お問い合わせ」から
Webサイト:http://cat-vacation.com/
福島県須賀川市の閑静な住宅地にある「CAT VACATION(キャットバケーション)」。ここは野性味あふれるベンガルを繁殖する猫舎です。ワイルドな容姿と犬のような性格を持つベンガルに興味を持ち、いろいろなブリーダーを探しました。そのなかでも美しい模様を持つベンガルに心惹かれ、ペアで飼い始めることになりました。譲ってもらったブリーダーの勧めもあり、繁殖をするようになります。ベンガルには流行りの模様がありますが、飼い主のニーズに答えられるように、バラエティーに富んだ毛色と模様を出すことを目指しています。何よりも健全であることを第一に考えた繁殖をしているブリーダーです。
ベンガルの特徴と魅力
1970年代にネコ白血病の研究のためにイエネコとベンガルヤマネコの交配が行われました。野生の猫はネコ白血病の抗体を持っているのではという仮説があったからです。このときに産まれた子猫が、のちにベンガルの基礎になりました。ベンガルは白血病になりにくい血を受け継いでいると言われています。1985年に初めてキャットショーに出陳されたベンガルを見た愛猫家は、その野性的で美しい容姿に魅了されます。その後もアビシニアン・エジプシャンマウ・シャム・アメリカンショートヘアなどの純血種との交配や短毛の土着猫などとの交雑を繰り返し、野性も溢れる容姿と温厚な性格を持つ純血種として確立しました。
ベンガルはミンクのような滑らかな被毛とロゼット(濃淡のバラの花模様)というヒョウ柄に似た模様を持っています。また、グリッターと呼ばれる輝く被毛を持つ個体もいます。力強い頭部に大きく開いた耳とアーモンド型をした大きな目、鼻に入ったラインが野性的な顔立ちを引き立てています。強固な骨格と筋肉質の体は、成猫時には標準よりも大きく成長します。跳躍力のある四肢も大きな特徴です。
「野性的な容姿からは気が荒いのではと思われがちですが、じつは人懐っこく、甘えん坊です。名前を呼ぶと飛んできますし、賢いです。遊ぶことが大好きな活動的な猫種です。また、1頭ずつ体の模様が違うので、その個性が魅力のひとつです」と横田ブリーダー。確かにこの猫舎の猫は、初めての人にもとても人懐っこく、友好的です。部屋のどんなところにも軽々と登り、楽しそうに遊んでいます。その躍動感溢れる動きが、体の模様の美しさを引き立てています。いまでは、べンガルの愛好家は世界中に広がっています。
飼育環境
猫たちは専用の猫舎と、そこからほど近い横田ブリーダーの自宅で生活しています。猫舎の床はクッションフロア仕様で、猫たちの足に優しく、汚れてもふき取りが可能です。水分を吸収しないので、次亜塩素酸水で除菌・消臭しながら清潔に保っています。壁には養生材のプラべニアを貼り、猫たちのスプレー対策をしています。素材はプラスチックなので、こちらもふき取り可能で清潔です。
室内の空気環境はエアコンと空気清浄機を使用しています。気になるニオイはまったくありません。猫舎にはいくつかのケージが設置され、状況に応じて使用しています。隣の部屋には大型犬のドーベルマンが生活しているので、犬の鳴き声や音などほかの動物にも慣れている環境です。
また、横田ブリーダーの自宅のリビングでは、出産間近い母猫が子育てを終えるまで過ごします。床は畳とフローリングですが、畳の上にはクッションフロア素材のカーペットを敷いています。こちらもエアコンと空気清浄機を使用し、環境を整えています。ケージがいくつか設置されていますが、出産から子育てまでの母猫専用ケージとして使用しています。いずれもしっかりと管理された清潔感が漂う飼育環境となっています。
ブリードの考え方
「健全であることを第一に考えています。健康な親猫から健康な子猫を産出することをつねに心がけています。性格も重視しているので、人懐っこく育つように子猫と接する時間を多く取っています。また、飼い主のさまざまなニーズに応えられるように、バラエティーに富んだ毛色と模様を出すことを目指しています」と横田ブリーダー。親猫は同じ猫舎から来ているので、ラインブリード(系統交配)が中心の繁殖です。しかし、血が濃くならないように、しっかりと血統を管理しています。
遺伝的疾患についての対応
ベンガルの遺伝的疾患は、猫種としての確率を目指していた初期に、ほかの猫種と交配をしたことにより引き継いだものと言われています。多く現れる遺伝的疾患は、網膜が萎縮、変性し最終的に失明してしまうPRA(進行性網膜萎縮症)や、赤血球酵素が欠乏することで溶血性貧血を起こすピルビン酸キナーゼ欠乏症などが指摘されています。
「わが家の血統には、そのような遺伝的疾患を継承している猫は見当たりません。いまは、その健全さを保ちながら繁殖をしています。譲っていただいた猫舎の管理がなされているおかげとも言えます。そのほかには、年に一度のワクチン接種時には健康診断をし、健康には十分に留意しています。いくつかの動物病院をかかりつけとし、健康状態に気になることがあったときには、その症状に合う動物病院に行くようにしています」と横田ブリーダー。飼い主にとって安心できる対応をしている猫舎です。
引き渡しまでの生活環境
出産の1カ月前になると、母猫は猫舎から横田ブリーダーの自宅のリビングに移動します。しばらくリビングで母体に留意しながら自由に過ごしてもらいますが、約1週間前から設置しているケージに入り、慣れてもらいます。そこで、横田ブリーダーに見守られながら出産をします。子猫の離乳は生後28日を目安にしています。その後、少しずつ離乳食からウエットフードに切り替えていきます。
「ほかの猫にも物怖じしない、誰とでも仲良くなれるように成猫とも触れ合いながら育てていきます。できる限り話しかけて、人懐っこい子になるよう心がけています。リビングなので自然と生活音にも慣れていきます」と横田ブリーダー。
子猫たちはそんな生活環境で、いろいろなことを吸収しながらすくすくと成長していきます。徐々にドライフードも食べるようになり、生後50~60日で1回目のワクチン接種をします。その間、母猫や兄弟姉妹、そのほかの成猫と遊びながら、社会性を身に付けていきます。引き渡しは基本的に生後2カ月のワクチン接種後、子猫の体調がよいときに。飼い主の要望によってはもう少し成長してからの引き渡しも可能です。こうして子猫たちは新しい家族のもとへ巣立っていきます。
しつけ・お手入れ・アフターフォロー
「ベンガルは短毛なので、お手入れは楽です。お引き渡し時にはシャンプーを済ませているので、しばらくは必要ありません。子猫の生涯に渡ってアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください」と横田ブリーダー。家庭動物販売士の資格も取得。飼い主にとって頼りになるブリーダーです。
猫舎トピックス
現在は出産ラッシュを迎えています。出産情報はWebサイトに掲載していますので、興味のある人はぜひご覧ください。
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