超ノロノロ台風に右往左往

日本列島各地に大雨や交通機関への影響をもたらした台風10号（サンサン）。当初の予定進路を大きく覆す、気象予報士泣かせの「超ノロノロ台風」は、ゆっくりとした速度で進みながら日本付近に強い暖湿気を送り込んだため、台風から離れた地域にも大雨の被害をもたらしました。

特に酷かったのは静岡県。新幹線や在来線は運休し、東名高速や新東名高速が通行止めになる区間もありました。

そんな状況で私は8月30日（金）～9月3日（火）の予定で、わが家のエキゾチックショートヘアの男の子アオ君が、TICAの2024年のBW（ブリードウイナー）を獲得し、その表彰式にアメリカのハンプトンへ行くことが決まっていました。

台風発生直後の予報では、出発のころには台風は東北のほうへ抜けているはずでした。しかし、予報は見事に外れ、とうとう出発の日には台風は九州に上陸し、その後、関西から関東へと列島を縦断するという進路に代わってきたのでした。

そこで、影響が出ないうちにと、8月29日に自宅を出て、京都駅から新幹線に乗り、羽田空港付近のホテルに泊まり、翌日に羽田国際空港から出発することにしたのです。知人ブリーダーも同じ日に出発するので、新幹線は別でしたが、品川駅のホームで待ち合わせて一緒にホテルへ向かう予定でした。

しかし、新幹線に乗ったものの、米原駅付近で停車。アナウンスで「現在、静岡付近の雨が酷く、すべての新幹線が停車しています。雨がおさまり次第に順番に出発します」と説明がありました。

それから1時間が経過。2時間、3時間とその停車は続きました。5時間が過ぎたころ、再びアナウンスが入りました。「京都・新大阪に戻ることを検討しています。決まり次第にまた連絡をします」とのこと…

私はできれば名古屋駅に進んでほしいと思っていました。なぜなら、知人ブリーダーの乗った新幹線は名古屋駅に停車していて、名古屋に住んでいる別のブリーダーが羽田国際空港までクルマで送ってくれるという話になったからです。

京都に戻ってしまうと、私は自宅に戻り、クルマで羽田国際空港に向かうしか手段がありませんでした。知人ブリーダーとは密に連絡を取りながら、私の新幹線がどこへ向かうのかという連絡を待ちました。

停車から6時間が過ぎたころ、「この新幹線は前にいる新幹線が動き次第に名古屋駅に向かいます。その後、すべての新幹線を運休させていただきます」とアナウンスが入りました。

そして、22:30頃に名古屋駅に到着。京都から名古屋まで、じつに7時間の長旅になってしまいました……。無事に知人ブリーダーと合流でき、駅近くの店で夕食をとりました。その後、別のブリーダーにピックアップしてもらい羽田国際空港を目指しました。

静岡付近では高速道路でも通行止めの区間があったので、その区間は一般道を走りました。雨が強く降る場所もありましたが、6:00頃に到着。送ってくれたブリーダーに感謝しながら、私と知人ブリーダーは無事にアメリカへ出発することができたのです。

台風でこんなにも右往左往するとは思いませんでした。出発する前に、すでに旅を終えたくらいの疲労感がありました。飛行機では爆睡。おかげであっという間にハンプトンに着きました（笑）。