A:猫の五感の衰えはゆっくりです。
猫の体の衰えは犬に比べるとゆっくりです。使役目的で早い時期から家畜化されていた犬とは違い、その歴史が浅いため、より野生動物に近いことが関係しているようです。
体力の低下とともに毛繕いへの関心がなくなり、被毛は乱れた状態になります。毛玉もできやすくなるので長毛種は毎日のチェックが必要です。耳(聴覚)は顕著ではありませんが、音への反応が少しずつ鈍くなります。目(視覚)の衰えはあまり感じられませんが、目ヤニなどの汚れが付きやすくなります。口内は歯石が溜まってると、口臭がつよくなる、歯が抜けるなどの症状が出てきます。歯石が付いているようなら早めに対処しましょう。
動作は鈍くなり、ジャンプ力も低下します。高所から落ちたりしてケガをすることもありますので、注意が必要です。足回りは肉球が乾燥し、割れやすくなるので、クリームなどでケアが必要です。また、爪を再生する細胞が衰えるため、伸びが遅く、厚い爪に変化していきます。
シニア期はさまざまな不調が現れる時期です。飼い主は小さな変化も見逃さないよう、つねに観察を心がけましょう。
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