ギネスブックにも認定されるほど大きな猫種で、賢く、おだやかで、人懐っこいメインクーン
ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。
猫種:メインクーン
猫舎名:Cattery CHATJARDIN(キャッテリー シャットジャルダン)
ブリーダー/動物取扱責任者名:太田ちか
登録情報:長野県松本保健所指令28第9-07032971号
繁殖歴:13年
住所:長野県松本市
メール:chatjardin222@gmail.com
Webサイト:http://chatjardin.com/
山々に囲まれた自然の豊かな長野県・松本市に「Cattery CHATJARDIN(キャッテリー シャットジャルダン)」があります。猫たちがのびのびと快適に過ごせるように、建築時から工夫を凝らした設計の自宅兼猫舎は、おしゃれで、ユニークです。猫たちはその空間を自由に動き回り、じつに楽しそうに過ごしています。ひとり暮らしをしていたときに飼っていた長毛の猫が病気で亡くなり、同じような子を探していたところ、その子にそっくりな猫種であるメインクーンに出会いました。母親が犬のブリーダーをしていたので、小さいころから出産の素晴らしさを感じていたこともあり、おのずとメインクーンのブリーダーの道へ進みました。
初めのうちは近隣の方だけに子猫を譲渡していましたが、TICAやCFAという世界的な団体の存在を知り、その団体に所属するブリーダーから猫を譲り受けたことをきっかけに、キャットショーにも参加するようになります。「メインクーンのスタンダードを重視しながら、健康で魅力のある子猫を産出したいと思っています。繁殖した子猫を家族の一員として、心から大切にしていただける方にお届けしたいです」と太田ブリーダー。何ごとにも真摯に取り組む熱意あるブリーダーです。
メインクーンの特徴と魅力
メインクーンはとても大きな猫種であり、ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)という愛称を持っています。長毛種でそのシャギーな被毛はとても美しく、賢く、穏やかな性格であることでも知られています。現在、もっとも大きな猫としてギネスブックに認定されているのがこの猫種です。
原産はアメリカのニューイングランド地方のメイン州と言われており、メイン州公認の州猫として認定されています。基本的な被毛の模様や狩りの習性がアライグマ(ラクーン)に似ていることからメインクーンと命名されましたが、実際にはニューイングランド地方の農場にいた野良猫と、欧州から船に乗ってやってきた長毛種の猫の子孫と考えられています。
「子猫は一般家庭で育てられることがほとんどなので、人に慣れていることが大切だと考えています。わが家には小さい子どもがいるので、子猫が小さいうちから子どもたちに抱っこをしてもらうなどして慣らしています。飼い主になる方の環境はそれぞれですので、どんな環境にも動じないような育て方を心がけています。大らかで何事にも動じない人懐っこい子が目標です」と太田ブリーダー。確かに、子どもたちが大きな声を出しても、走り回っても、猫たちは優雅にソファでくつろいでいます。「いつものこと」という言葉が聞こえてきそうな、どっしりとした大らかな猫たちです。
飼育環境
2階建ての一軒家の多くが、猫たちの生活スペースとして開放されています。2Fの屋根裏スペースの2室が主な生活場所ですが、昼間は猫仕様に設計されたリビングに出てきて自由に過ごしています。2Fの部屋からは、キャットドアとキャットウォークを通ってリビングに出ることができます。スケルトンの素材を使った部分もあり、そこではくつろぐ猫を真下から見上げることができるので、肉球観察もばっちりです。とても快適でユニークな空間となっています。
また、猫の部屋の床は介護施設などで使用されている長尺シートを使用しています。業務用で、抗菌・防臭効果もある強度の高いシート状の床材です。表面は硬くザラザラしているので、猫の爪に強く、滑ることもありません。壁はペット用の消臭効果のある壁紙を使用しています。各部屋はいつも自然の風が通るように、窓の位置が工夫されています。リビング以外はエアコン、空気清浄機は使用せず、窓を開けて風を通すことで自然な環境を心がけています。清掃時には次亜塩素酸水などを壁や床に散布し、拭き上げているので、嫌なニオイは一切ありません。猫たちが快適に過ごせる工夫がなされた猫舎です。
※長尺シートは店舗や公共施設など人がよく歩く場所に使用されている摩耗に強い シート状の床材です。消毒薬や薬品を使う場所に適した耐薬性があるものや、転倒時に 衝撃を吸収するクッション性があるものなど、機能性に富んだものがあります。
ブリードの考え方
「TICA(The International Cat Association)のスタンダードに沿ったメインクーンの産出を心がけています。キャットショーに参加したり、所属クラブのセミナーに参加したりしながら、知識を得て、それを生かしながら繁殖をしています。しっかりとした知識のもとでのブリードをつねに心がけています」と太田ブリーダー。
日々、不足している部分を補えるように情報を入手しながら勉強をしています。ラインブリード(同系交配)を基本に繁殖をしていますが、遺伝的疾患の影響をできるだけ遠ざけるため、時期をみてアウトブリード(異系交配)も入れています。母猫の出産頻度は多くて2年に3回程度。健康に配慮しながら繁殖をしています。向上心のあるブリーダーで、これからの活躍が期待されます。
※TICA(The International Cat Association)は、純血種および家庭猫(ハウスホールドペットキャット)の世界最大の血統登録機関であり、キャットショーの公認機関としても世界最大の団体の一つです。
遺伝的疾患についての対応
メインクーンの主な遺伝的疾患はHCM(肥大型心筋症)、PKD(多発性嚢胞腎)、股関節形成不全があげられます。「わが家の繁殖ラインの猫達はHCM・PKDの遺伝子検査、股関節形成不全のレントゲン検査をきちんとしているキャッテリーから迎えた猫たちで構成されています。ですから、現在は年に1回の健康診断と心電図等で対応しています」と太田ブリーダー。今のところ親猫や子猫に問題は出ていませんが、日本でも遺伝子検査が可能になったことから、今後はその機関を利用して検査をしていくそうです。
引き渡しまでの生活環境
母猫は出産が近くなると出産・子育て部屋に移動します。「私も数日前からその部屋で寝起きをします。無事に出産してくれて、安心な状態になるまでそうしています」と太田ブリーダー。母猫は太田ブリーダーに見守られながらその部屋の産箱で安心して出産します。
成長とともに足腰もしっかりとして、産箱を出て遊ぶようになり、すくすくと育っていきます。生後45日くらいから社会性を身に付けるためにほかの猫たちと接するようにしています。広い場所やさまざまな音などにも慣れるために、リビングにもデビューします。もちろん賑やかな子どもたちとも接していきます。
子猫は生後60日で1回目のワクチン接種。その後、2回目を生後90日で接種します。その間、母猫と太田ブリーダーの愛情を受けながらほかの猫や兄弟姉妹と過ごしていきます。子猫の見学は1回目のワクチン接種が済んでからにしています。健康状態に問題が無ければ、2回目のワクチン接種後から引き渡しが可能になります。こうして、子猫達は新しい家族のもとへ巣立っていきます。
しつけ・お手入れ・アフターフォロー
「お引き渡し時には猫の飼育の仕方(初日の過ごし方含む)と用意するものなどが書かれた冊子をお渡ししています。ほかにも、アドバイスはいつでもさせていただきます」と太田ブリーダー。オーナー様とは年賀状などでやり取りをしているそうで、近況報告なども多く、安心できるブリーダーです。
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