ムダぼえ防止トレーニングにチャレンジ!
ワンちゃんを飼っているご家庭の悩みといえば、だいたいどんなランキングにも入ってくる「ムダぼえ」。家族の一員になってから一生懸命しつけをして、だいぶムダぼえしなくなったけど、どうしても「玄関のチャイム音」や「宅配便」がダメというワンちゃんも多いだろう。
ウチの定吉も、なぜか佐○急便だけに吠えまくる(笑)。ヤマト運輸や郵便局は、ぜんぜんオッケー。でも、以前に玄関のチャイムを鳴らさず、直接玄関ドアを透かして「宅配でーす!」と、やってしまったことがあり、それから吠えるようになってしまった。
人間からすればムダぼえなのだが、たぶん定吉的には、無断で入って来ようとする侵入者を威嚇して家族を守っているらしい。
そんなどうしてもムダぼえが直らないワンちゃんのしつけに使いたいのが、ペットセーフ「バークコントロール デラックス」だ。メーカーの公表値では、なんと95%の改善結果が見られるというのだ!
ムダぼえのトレーニングはタイミングが重要
ムダぼえトレーニングは、タイミングが大事。そんなことは百も承知している飼い主さんがほとんどだろう。でも、ワンちゃんの傍にずっと居ることなんてできないから、これまでムダぼえした瞬間を狙ってしつけをするなんて不可能だった。そんな不可能を可能にしてくれるのが「バークコントロール デラックス」だ。
ワンちゃんが吠えると同時に、肩こり治療でお馴染みの低周波刺激を与えて、「吠える=刺激=ダメ」が結びつくというもの。
ただ、一般的なムダぼえ防止グッズは、「ワン!」という吠える声をトリガーにして刺激を与えるようになっている。しかし、「ワン!」に近い破裂音が近くで鳴ると、誤ってワンちゃんに刺激を与えてしまうことも。こうなると「吠える=刺激」とワンちゃんが認識できなくなり、せっかくグッズを導入したのにサッパリ効果がない……なんてことも。
でも、「バークコントロール デラックス」は「ワン!」という声に合わせて、ワンちゃんの声帯の振動もチェックするので、近くで破裂音がしても、そのワンちゃんが吠えていなければ刺激は与えられない。
つまり、確実に「吠える=刺激」を教えることができるのが「バークコントロール デラックス」の特徴というわけだ。
ワンちゃんは痛くないの? イジメにならない?
「バークコントロール デラックス」は首輪の代わりに着けるだけ。機器も重くないし(270g)、マルチーズの定吉くんでも邪魔にならないコンパクトサイズ。また、刺激は人間の肩こりマッサージャーと同じく、低周波治療器と同じ刺激なので、静電気のようなイヤなパチっと感電する感じはない。
定吉につけてしばらく試していたが、吠えると刺激を感じてあたりを見回していたので、誰かにポンと軽く触られたように感じているようだった。
定吉は小型犬のマルチーズなので、一番弱い刺激にしていたが、大きなワンちゃんの場合は、刺激レベルを3段階に切り替えられるようになっている。また、人間と同じで、低周波治療器は慣れや、ワンちゃんによって感じにくい場合もある。最初は1段階から使ってみて、吠えたときのワンちゃんの様子を見ながら強さを決めるといいだろう。
強さレベルはLevel1、Level2、Level3の3段階と、さらにそれぞれ6段階があり合計18段階のレベルが設定されている。吠え続けるとそのレベルの範囲内で細かく刺激が強くなるという。一般的な製品は、ここまで細かくレベルを制御していないので、敏感なワンちゃんには少し負担がかかってしまうかもしれない。しかし本機なら刺激に敏感なワンちゃん、鈍感なワンちゃんでも、負担なく訓練できるだろう。ワンちゃんの訓練が進めば、Level1の初期段階でも吠えるのをやめるだろう。
定吉も自宅警備しながら訓練中!
冒頭で佐○急便だけ吠えまくると書いたが、正確には「トラックの後ろの扉を開ける音」なのだ。つまり「後ろのドアのロックレバーをキュイと解除して、ギギギとドアを開けるタイプのトラック」が嫌いなのだ。ヤマト運輸の場合は、横についているスライドドアがゴロゴロと開くタイプので、まったく吠えない。
実際に定吉につけて試してみたところ、ちょうど工事をやっており、隣の家に後ろのドアが開くタイプのトラックが止まっていたが、吠え続けるということはなかった。
最初は1回「ワンワン!」と吠えたが、バークコントロールが刺激を発生。定吉は誰かにポンと触られたのか? と思いあたりを見回すが誰もおらず、不思議そうにしていた。トラックのドアが開くたびに、何回か「ワン!」と吠えていたが、違和感を感じたようで、数回もすると「クーン!」と鳴きながら「外に誰かいるよ!」と筆者に駆け寄り、教えてくれるようになった。
本機はワンちゃんの健康(電気刺激ではなく金属による皮膚炎防止)のため、12時間以上の連続装着を禁止している。なので、完璧にムダぼえがなくなったわけではないが、本機を装着し吠えたときは明らかに違和感を覚えている感じだった。
ここでは、玄関のピンポンなど自宅でのムダぼえを訓練したが、お散歩にでると他のワンちゃんや人に吠えて大変という場合もあるだろう。散歩中のトレーニングにも使いたいときには、ハーネスを利用するとよいだろう。本機は首輪にはならないので注意! また実際に利用する前には、かかりつけの獣医師に相談しよう。
あとは繰り返しの訓練で、「ムダぼえ=ダメ」という関連付けができれば、もっとイイ子になるはずだ。
英国獣医師会の獣医が監修。安全性もお墨付き
「バークコントロール デラックス」は、3.6kg以上のワンちゃん用なので、小型犬からも使える。首周りは71cmまで対応しているので、ワンちゃんの大きさに合わせて長さを調整できる。小型犬の場合は、紐を少し切断すると絡まなくなっていい。
防水仕様になっているので、雨上がりのお散歩につけて行ってもいい。すれ違うワンちゃんたちとの社会性を教える第1歩としても便利に使えそうだ。
なお、電池は専用防水型電池になっており、2個セットで900円程度。電池は通常3~6カ月は持つので、ランニングコストもさほど気にならない。
メーカーによれば、低周波刺激は(犬の)身体的精神的なストレスの原因にならないことを、米国タスケジー大学獣医学部のジャネット・スタイス博士らが2007年に証明済みという。また、英国獣医師会会員のデービット・チェンバレン氏も監修しており、その安全性やペットへの配慮も十分にされている。
静電気のようなイヤな刺激ではなく、体を軽くポンと触られるような低周波治療器の刺激で、ワンちゃんもストレスなく、ムダぼえの訓練ができる本機。定吉も嫌がることなくつけていたので、ぜひオススメしたい。
東京農業大学 太田光明教授(動物介在療法学)
ムダ吠え防止首輪の使用には賛否両論あります。ただし、本当に困っている人がいるのも事実です。現に、インターネットの里親募集サイトでも、毎日数十件が掲載されていますが、その中で「ムダ吠え」によるものが多く見られます。「ムダ吠え」が原因で手放さなければいけないというのは、飼い主と犬にとってはあまりにも不幸です。根気強くしつけても改善傾向が見られない場合には、こうした機器を活用することも選択肢のひとつだと考えます。ただしその際は、人間のリハビリやトレーニングにも活用されている「低周波治療器」と同じしくみであるペットセーフ「バークコントロール」のように、獣医師の監修でつくられた安全性の高い、犬に悪影響を与えない製品を選ぶことが重要です。
(協力/ペットセーフ)
コメントを送信