謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

2020年は子年ですね。よく「今年の干支は」といいますが、干支は「十干」と「十二支」の組み合わせになります。今年の十干は「庚」、十二支は「子」となり、干支は「庚子(かのえね)」といいます。

「干」も「支」も、それぞれに木・火・土・金・水と5種の基本要素をあてています。これを五行思想といいます。「庚」は「金」、「子」は「水」で相生(そうせい)となります。相生とは創造、すなわち相手を生み出して行く陽の関係です。金生水(ごんしょうすい)は、金を冷やすと水が生じるという相乗効果を意味します。

「庚」は、十干のなかで7番目にあたり、季節でいえば初秋であり、結実や形成という新たな形に変化しようとする状態を指します。陽明学者・思想家の安岡 正篤によると、「庚」には継続、償、更新と3つの意味があるそうです。つまり、前年の「己亥」を継続して、罪や穢れ清めて償い、さらに更新していかねばならないということです。

「子」は十二支のはじまりで、植物に例えると種子から芽が出始めようとしている状態を指します。生命のスタートであり、繁殖や発展を意味します。本義は「孳(じ)」=生む・繁殖であり、ネズミが多産であるということにも繋がります。

では「庚子」はどんな年なのでしょうか。

「庚子」は、「子」がはじまりということで、新しいことを始めるというイメージが強いのですが、新たな出発というよりも前年の継続からの更新と考えた方がよさそうです。「庚」が表すようにこれまでのことを改めるといった意味がありそうです。つまり、今年は、これまでを振り返りつつ、今後の発展のための道を画する年だといえます。

今年は、子年という新しいサイクルに入ります。昨年、「動物の愛護及び管理に関する法律等の一部を改正する法律」が公布されました。施行は今年から順次はじまります。東京オリンピックも開催され、多くの外国人が来日します。彼らの目には、日本という国、日本人がどう見えるのでしょうか。動物愛護、動物との共生について、彼らが感心するようなものにすべく、真摯に準備していきたいですね。

ペトハピは、「ペットと人が幸せに暮らすため」の情報を発信しています。昨年は、例年になく動物愛護についてのニュースが多かったように思います。そして、ペトハピでも「ペットの終活」に対して要請が多くありました。これも、動物との共生に対しての考えや社会が確実に変化しているという左証でしょう。今年もさらに、その気運の高まりを大きな流れにしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。