産まれたばかりの子猫にもある野生の本能
太鼓判ブリーダーが猫たちとの暮らしをご紹介。ほのぼのした日常やブリーダーならではの話など、いろいろな日常をお届けします。今回はメインクーンのブリーダーCattery Amangroup/阪根美果さんです。
猫は妊娠してから60~65日目で子猫を産みます。羊膜に包まれて出てきますが、ママ猫がそれを舐めて破り、へその尾を噛み切ります。初めての出産でもそれを本能でやりきるので、本当に感心します。ただ、飼い猫の場合は人間に慣れているので、産んだ瞬間に「あとはよろしく」と人間に託すママ猫もいます(笑)。信頼されているのかなと嬉しくもありますが、本能はどこに……。
しかし、私が一番に野生の本能を感じるのは、産まれたばかりの子猫が私に向って「シャーッ、シャーッ」と威嚇をすることです。目はまだ開いていないのに、触れようとすると気配を感じて威嚇します。こんなに小さいのに、無力なのに、それでも一生懸命に身を守ろうとする姿に、脈々と続いてきた自然の摂理を感じるのです。弱肉強食のなかで生き抜くために必要なことを身に付けてきたのですね。
子猫は生後10日もすると目が開いてきます。このころには「この人は安全」と認識されて威嚇されなくなります。
日々、猫たちからたくさんのことを学ばせてもらっています。
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