インターペット2026 注目ブースまとめ|編集部が見た“ペットとの暮らし”の変化

インターペットは国内最大級のペット産業見本市として定着し、会場は多くの来場者でにぎわいます。フードやサプリの試供品をもらったり、お得に購入したりと、それぞれの楽しみ方があるイベントです。

一方で、新製品の紹介や定番商品の訴求が中心となる展示が多く、内容が似通いやすいことから、どこを見ればよいのか迷ってしまう場面もあるのではないでしょうか。

4月2日から4月5日までの4日間、東京ビッグサイトで第15回「インターペット ~人とペットの豊かな暮らしフェア~」が開催されました。会場には国内外600社が出展し、来場者数は6万人を超えるなど、今年も国内最大級のペットイベントらしいにぎわいを見せました。

その中で今回、編集部が注目したのは、単なる新製品ではなく「ペットとの暮らしにどう入り込むか」という視点でした。この記事では、インターペット2026の中から、とくに気になったブースを5つの切り口で紹介します。

ペット×家電──生活環境を整える提案

とくに“変化”を感じるのがこの領域です。ペットと暮らす環境そのものを見直す動きが、家電の分野にも広がりつつあります。

ハイアール」は、冷凍庫・掃除機・エアコンなど、実用性と価格を重視した生活家電を展開。冷凍庫は手作り食やフレッシュフードの保存など、セカンド冷凍庫としての需要にも対応しています。また、乾湿両用掃除機は抜け毛や粗相の処理など、ペットと暮らす日常の手間を軽減します。

VeSyncが展開する空気清浄機「Levoit」は、ペットの抜け毛やフケ、ニオイに対応する十分な機能を備え、室内の空気環境を整えやすい設計です。機能に対して価格が抑えられている点も特徴で、物価上昇が続く中でも導入しやすく、ペットと暮らす家庭にとって現実的な選択肢といえます。

これらに共通しているのは、「ペット専用」ではなく、生活インフラとしての最適化が進んでいる点です。

スマートペット家電──生活管理の高度化

スマートペット家電はここ数年で一気に広がりましたが、中でも「homerunPET」は依然として存在感があります。中核となるのはドライヤーハウス「Drybo」シリーズで、50L・62L・80L・135Lの4サイズ展開により、体格や飼育頭数に応じて選べる設計です。

そのほか全自動猫トイレや自動給水・給餌器、グルーミング機器なども展開。近年は類似製品も増えていますが、仕上がりや使い勝手の面で完成度の高さが際立ちます。また、自動猫トイレではオープンタイプも参考出品され、飼育スタイルに応じた選択肢の広がりも見られました。

フード・サプリ──機能から思想へ

フード分野では、“高機能”だけでなく、背景にある考え方がより明確になってきています。

Farminaの「トロピカル」は、動物性タンパクを主体に古代穀物や果実を組み合わせた設計で、消化性や栄養バランスに配慮された総合栄養食。日々の食事からコンディションを整えるという“ベースケア”として位置づけられるフードです。

QCHEFS」は、チーズ由来成分を活用し、咀嚼によって歯垢や口臭にアプローチするデンタルケア製品。歯みがきが難しい犬や猫でも、おやつとして取り入れることで日常的な口腔ケアを続けやすくなります。

飲膳ひなた」は、薬膳や出汁の考え方を取り入れ、体調や体質に合わせた食事提案を行うフードブランド。食べつきや体調変化に悩むケースにおいて、日々の食事を見直す選択肢の一つとなります。

スプレッチ」シリーズはアマニ油やサーモンオイルなどをベースにしたフードオイルで、食事にかけるだけでオメガ3脂肪酸などの栄養を補えます。皮膚や被毛、関節などの健康維持を日常の食事の中でサポートできる点が特徴です。

栄養補給にとどまらず、「どう食べさせるか」という価値観の違いが見えてきます。

ライフスタイル──生活の質を高める提案

生活の質を高めるという視点では、ペットの休息環境や日常のコンディションに関わる製品も注目されています。

gugu sleep」は、体圧分散や通気性を重視したマットレス構造を採用。シニア犬や長時間横になることが多い個体にとって、関節や体への負担を軽減する休息環境の整備につながります。

AniMat」は、乗るだけで使えるヘルスケアマットで、独自技術により体内の水分循環を支え、日々のコンディション維持をサポートするとしています。ベッドや休憩場所の延長で取り入れやすく、シニア犬・猫や運動量が落ちた個体の“生活環境の一部”として提案できる製品です。

日々の過ごし方そのものを整えるという意味で、こうした製品の役割は今後さらに広がっていきそうです。

業務向け・プロ仕様──家庭へも広がるケア技術

最後に注目したのが、業務向けに開発されたケア機器の領域です。ファインバブルなど、これまでサロンや施設で使われてきた技術が、家庭でのケアにも取り入れられ始めています。

NanoPet」は、ナノバブルを含んだシャワーで、毛穴やキューティクルの奥の汚れや皮脂を落とし、ニオイの軽減や被毛のふわっとした仕上がりにつながる洗浄機器。水切れがよくドライ時間を最大約35%短縮できるため、シャンプーや乾燥にかかる負担を軽減します。

FOAMY」は、光マイクロバブルによって微細な泡が全身を包み込み、こすらずに汚れを浮かせて落とすシャンプー機器。泡が被毛や皮膚に均一に浸透することで洗浄ムラを防ぎ、洗浄・すすぎ・乾燥時間の短縮と、皮膚への負担軽減につながります。

Fuwa Me」は、マイクロバブルとウルトラファインバブルを含む「エマルジョンウォーター」を生成し、被毛や皮膚に浸透しながら汚れを落とすシャワー装置。泡を自動生成する仕組みにより、少ないシャンプーでも効率よく洗浄でき、洗浄・乾燥時間の短縮と被毛の保湿性向上が期待できます。

“プロのケア”が家庭に家庭にも広がる流れは、今後さらに加速しそうです。

インターペット2026を通して見えてきたのは、「新しさ」そのものよりも、ペットとの暮らしにどう組み込まれるかという視点の変化でした。

それぞれが単独で完結するのではなく、健康や生活環境といった全体を整える方向へと進みつつあります。展示会としての見え方は大きく変わらなくても、こうした変化はこれからのペットとの暮らしを考えるヒントになりそうです。