放置された犬を保護して飼育 3カ月後に返還要求、裁判に発展
動物愛護、善意の気持ちが酌量されず、被告となって敗訴してしまった主婦。記事のとおり、感情的には納得できなくても、判決が出てしまった以上は従わざるを得ないという悲しい結末となってしまいました。
ここで考えたいのは、このような悲しいことが希なことではなく、日常にもあるのだといういうことです。
例えば、ネットで「ペット」「里親」と検索すると、驚くほど多くの結果が表示されます。それを見ていて、かわいそうだと思う反面、違和感も覚えます。それはすべて飼い主である人間の身勝手によるものが多くみられるからです。募集理由をみると、「引っ越した先がペット禁止だったから」や「鳴き声がひどいから」などなど。なぜ、ペット可の住宅に引っ越さないのだろう。なぜちゃんとしつけをしないのだろう……。
これは、ペットとの生活を簡単に考えていることが原因ではないでしょうか。ペットを飼うには、犬・猫、さらにその種によって、必要とされる手間や費用は異なります。何の知識もないまま、かわいいから、流行っているからという安易な気持ちで買ってしまう。それは、保護や里親でも同様でだと思います。私たちは、感情でなんとかなるものではない、ということを認識しなければなりません。
大切なことは、飼い主としてのモラルだと思います。ただ、それは個々人に委ねられているので、個人差が大きいことも確かです。しかし、それを客観的に判断してくれる人もいます。それが「健全」なブリーダーなのです。かれらは、ビジネスとしてだけで犬・猫を販売しているわけではなく、その人(家族)が、飼い主として相応しいかをしっかり判断します。そして、相応しくなければ譲ることはありません。そして、譲ったあともコミュニケーションし続け、犬・猫たちの状況を把握しています。もちろん、譲渡時には、もし万が一飼えなくなった際はブリーダーに戻すように契約書にサインさせられます。
このような「健全」なエコシステムであれば、不幸な犬・猫が増えることはありません。「健全」なブリーダーたちの考えを知ること、そして行動することが、不幸な犬・猫をゼロにする確実な一歩だと、ペトハピは考えています。そんな健全なブリーダーたちを紹介しているのが、「太鼓判ブリーダー」です。ぜひ彼らの動物に対する真摯な考えを知ってほしいと思います。
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