【犬飼いTIPS】愛犬といっしょにテレビを見ながらポップコーンを食べてもいいですか?

ポップコーンは映画館の定番スナックとして広く知られていますが、自宅でポップコーンをつまみながら、家族や友人と一緒に映画やドラマ、スポーツ中継などを楽しむ際にも欠かせない存在です。

傍らにいるのが愛犬の場合もあるでしょう。きっと彼はテレビ画面よりも、あなたやポップコーンを見つめて、分けてくれるのを期待しているでしょう。では、犬はポップコーンを食べてもいいのでしょうか?

ポップコーンは食べてもよい?

犬は、ポップコーンを食べても問題はありません。ただし、プレーンなポップコーンに限定されます。私たちが食べるような、バターや塩をまぶしたポップコーンは犬にとって害になることがあります。

バターは胃のむかつきや肥満、膵炎など、深刻な問題を引き起こす可能性があります。また、塩分の摂りすぎも食塩中毒の原因になります。食塩中毒は嘔吐や下痢のほか、ふらつきや発作などの症状を引き起こし、腎機能障害や肺水腫、中枢神経障害など死に至る危険性もあります。

超小型犬の場合は、さらに注意が必要です。ポップコーンには弾けていないポップコーン豆が残っていることがります。それを飲み込んでしまうと、窒息や腸閉塞を引き起こす可能性があります。

1粒や2粒を食べたからといって大騒ぎする必要はありませんが、一度に大量に食べると愛犬の健康を害する可能性があります。

キャラメルポップコーンは食べてもよい?

甘く味付けされたキャラメルポップコーンは、愛犬のおやつには良くありません。バターと塩に加えて砂糖や保存料が大量に使われているので有害です。また、日本では馴染のないケトルコーンも砂糖が混ざっいるのでオススメできません。

砂糖を長期間食べ続けると、愛犬に以下のような健康上の問題を引き起こす可能性があります。

 胃のむかつき
 虫歯
 肥満
 代謝性変化
 糖尿病


また、チョコレートがコーティングされているポップコーンや、甘味料としてキシリトールを使っているポップコーンなど、犬にとって有毒な成分が含まれている可能性もあります。総合的に考えると、甘く味付けしたポップコーンは与えないほうがよいでしょう。

犬に安全なポップコーン

ポップコーンは食物繊維が豊富で、マグネシウムやマンガン、リン、亜鉛などのミネラルを含む安全なおやつです。ただし、バター(油)、塩、砂糖、その他の添加物は一切使用していないプレーンであることが条件です。

そして、おやつは少量ずつ適度に与えることを忘れずに。どんな種類のおやつでも、愛犬の食事の10~20%程度にとどめましょう。栄養はバランスのよいドッグフードから摂るようにしましょう。

愛犬にポップコーンを与える際の一般的な分量の目安は以下のとおりです。

・超小型犬(4kg未満):1~2粒
・小型犬(10kg未満):2~3粒
・中型犬(10~25kg未満):5~6粒
・大型犬(25~40kg未満):一握り程度
・超大型犬(40kg以上):一掴り程度


ポップコーン豆を食べてしまったら

弾けていないポップコーン豆は、犬にとって危険な場合があります。粒が愛犬の歯に挟まって問題を引き起こしたり、喉に詰まらせたり、腸閉塞を引き起こしたりすることがあります。

犬の大きさにもよりますが、1粒か2粒食べただけなら問題ありません。しかし、超小型犬がたくさんのポップコーン豆を飲み込んでしまった場合、喉に詰まらせても息ができている場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。

もし、窒息して呼吸できない場合は、ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)で喉に詰まった粒を吐き出させ、すぐにかかりつけの獣医師に連絡して指示を仰いでください。

まとめ

ポップコーンは食物繊維が豊富で安全なおやつですが、バターや塩、砂糖などの添加物が含まれているものは控えるべきです。与えるときは味付けしていないプレーンなものにしましょう。

また、ほかのおやつ同様に、与え過ぎは健康によくありません。適切な量を守り、万が一ポップコーン豆を誤って飲み込んでしまった場合は早めに獣医師に相談しましょう。