【猫飼いTIPS】プロドッグトレーナーが厳選した猫好きにオススメの犬種とは

ペットの話になると、しばしば「犬派」と「猫派」というように、それぞれの動物に愛着や好みを表現することがあります。しかし、ときに両極端な考え方から、猫と犬は共通点のない対極にあるものだと思い込んでいる人もいます。

猫と犬にはそれぞれ固定概念が存在します。だからといって、猫派が犬を飼うことができないということではありません。

猫派の人は、猫の独立心・知性・清潔さといった特徴を高く評価していますが、同じような特徴を持つ犬種も存在します。猫のようにこっそり家の中を歩き回る犬種だっているのです。

そこで、犬を迎えて視野を広げたいと考えている猫派の人のために、ペットドッグトレーナーズ資格認定協会(CCPDT)が認定する世界基準のドッグトレーナー資格「CPDT-KA」を有するプロのトレーナーに日本でも飼育できる犬種をいくつか紹介してもらいました。

柴犬

日本古来の犬種で天然記念物にも指定されている柴犬。見た目は犬そのもの。しかし、柴犬の性格的特徴を分析すると、なぜこの犬種が猫派の人にオススメなのかがよくわかります。

柴犬は、大胆で勇気があり一緒にいると非常に楽しい気質を持っています。しかし、それだけではありません。仕草も猫っぽいといわれることがあります。柴犬はつねに自分を清潔に保つためにグルーミングするのが好きで、猫のように自分の体を丹念に舐めているのをよく見かけます。また、柴犬は猫のように控えめな性質でもあります。

パピヨン

パピヨンは、賢く、抜け目がなく、知恵比べでは猫と張り合うくらいです。家族思いなので、特に子どものいる家庭にとっては素晴らしいペットになります。自己主張が強く、自信家でもあるのは猫に似ているといえます。

小型で成犬でも体高が約20〜28センチメートル程度と猫に近いサイズです。豊かで長い被毛はメインクーンなどの長毛種の猫のような美しさがあります。

イタリアン・グレーハウンド

グレイハウンドの小型版であるイタリアン・グレイハウンドは、小さくスリムで華奢な体つきですが、高い身体能力と俊敏性が特徴です。追跡本能があることでも知られており、猫と共有される特性です。

繊細な性格で、優雅で気品のある見た目は非常に猫っぽいといえます。また、日光浴が好きで、水に濡れるのが大嫌いです。そして、猫と同じように、高いところを好む傾向にあります。

ウィペット

ウィペットはしなやかでスリムな体つきをしています。その外見は美しく、優雅さを感じさせます。驚くほど速く走ることができ、猫と同じように獲物への強い欲求を有しているので、小動物に夢中になります。

性格は温和で親しみやすくめったに吠えることがありません。家族との絆を大切にし、穏やかで忠実な一面もあります。また、家のなかでは怠け者になる傾向があります。暖かい場所でくつろぐのが大好きなのも猫にそっくりです。

サルーキ

サルーキは、狩猟やレースによく使われるサイトハウンドです。猫よりもはるかに大きく背も高いですが、性格は控えめで優しく、猫のような物静かさと穏やかさを持っています。

また、家族に対しては穏やかで愛情深いのですが、見知らぬ人に対してはそっけない態度をとります。

アフガン・ハウンド

アフガン・ハウンドは、自立心が強く、独自に行動する傾向があります。これは、古代から狩猟犬として育てられてきた歴史的な背景に由来しています。この犬種は高い捕食欲を持っているため、猫の行動特性にも似ています。

また、艶やかな外見は威厳と魅力を持つことから、ペルシャやヒマラヤンなどの猫種と似ていると思いませんか?

まとめ

今回ご紹介した犬種は、あくまでもトレーナーと編集部の独断です。ほかにも猫派にとって魅力的な犬種があるとは思います。また、同じ犬種であっても、性別や個体によって差はあります。

犬と猫はまったく異なる種類の動物です。それぞれが異なる特性やニーズを持っています。そのため、それぞれが異なる癒し効果をもたらします。その結果、ストレスが軽減されたり、心の健康が改善されるのではないでしょうか。