【犬飼いTIPS】犬も初夢を見る? 彼らの縁起のいい夢も”一富士二鷹三茄子”!?

新しい年が始まり、多くの人が期待と希望を胸に抱いています。そのなかで、日本では「初夢」という風習があります。みなさんが見た初夢はどんな夢でしたか?

初夢は年が明けて初めて見る夢のことであり、その内容がその年の運勢や幸運を暗示するとされています。一般的には、「一富士二鷹三茄子」を初夢で見ると縁起が良いとされています。

では、犬も初夢を見たりするのでしょうか。もし見ているとしたらどんな夢を見ているのでしょうか。彼らにとって縁起のよい夢とは……。

犬も夢を見る?

犬は確かに夢を見るというのが研究者たちの共通認識です。人間と同じように、犬もレム睡眠を含むいくつかの睡眠サイクルを繰り返します。レム睡眠の周期は短いのですが、この種の睡眠中に犬は夢を見ていると考えられています。

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちは、犬たちが非常に複雑な夢を見ていることや、その夢は目覚めているときに起きた出来事や行動ををトレースしていることを発見しました。

しかし、犬は「昨夜、とても奇妙な夢を見たよ」と見た夢について私たちに話すことはできないので、実際にどんな夢を見ているのか正確にはわからりません。

犬の見る夢はどんな夢?

犬が毎晩どんな夢を見ているのでしょうか。ブリティッシュコロンビア大学の名誉教授で心理学者のスタンレー・コレン博士は、著書『Dogs Dream? Nearly Everything Your Dog Wants You to Know』で、食事・遊び・散歩の3種類だろうと推測しています。

コレン博士によれば、近所の犬と遊んだり、数日前にうっかり隠してしまったベッドの下の靴下を盗んだりするような。目覚めているときにしたことの夢を見る可能性が非常に高いということです。

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らは、もともとラットを使って行われた研究に基づいて、犬も私たち人間と同じように夢を見ていると結論付けました。

また、その夢が非常に複雑であることも明らかにしています。つまり、愛犬は昨日あなたと公園へ行ったときの夢を見ることができ、そこへ行くためにあなたが通った道さえも思い出すことができるのです。それはおそらく、愛犬は文字通り”夢のような生活”をしているのでしょう。

犬は悪夢を見る?

犬が楽しい夢を見ることができるなら、悪夢を見る可能性も高そうです。犬と暮らしていると、ふたつの音を聞くことがあるでしょう。ひとつは、嘔吐(えず)きでしょう。「咽頭反射」とも呼ばれ、身体の中に入ろうとする異物を吐き出そうとする生理的な防御反応です。

もうひとつは、心臓が止まるような衝撃的な吠え声です。異常な遠吠えや低い唸り声でビックリして飛び起きたら、愛犬がすやすやと眠っていたという経験があるのではないでしょう。

もし、悪夢にうなされていたとしても、無理やり起こしてはいけません。犬も私たちと同じように深い眠りから突然目覚めさせてはいけないのです。欧米では「let sleeping dogs lie(寝ている犬を起こすな)」ということわざがあります。日本の「寝た子を起こすな」と同じ意味です。

これは単なるアドバイスではなく警告です。特に悪夢を見ているときに驚いて目が覚めた犬は、無意識のうちに混乱や恐怖の矛先をあなたに向けてしまい、その結果、意図せず噛み付いてしまうこともあるからです。

ひとつ確かなことは、あなたの犬が毎晩あなたとの楽しい夢を見ていようといまいと、彼が目覚めてあなたに愛らしい挨拶をするときまで、夢のなかの生活を過ごさせてあげるのがよいということです。

まとめ

科学的な研究からは、犬もまた眠っている間に異なるフェーズの夢を経験することが示唆されています。彼らの夢の内容については解釈が難しいものの、仕草や音で夢を追いかける様子が可愛らしい一面を見せています。

私たちは、愛犬との関係を深めるために、彼らの夢を尊重し、安らかな眠りをサポートすることが大切です。犬の夢がいかに特別で魅力的なものであるかを考えると、彼らが眠っているときには、そっとしてあげたいものです。