ペットと暮らす家庭にオススメの掃除機は、今年もやっぱり「トルネオV コードレス」でした
私は猫のブリーダーなので、わが家には約15頭の猫たちが生活しています。彼らの生活する部屋は全部で4部屋あって、それぞれが健康で気ままに過ごしています。
猫たちの健康維持のためには、いつも生活環境を清潔に保つことが大切です。清潔というと除菌や消臭などイメージする方がほとんどかと思いますが、じつはもっと単純で重要なことがあります。
それが「お掃除」です。猫のトイレ掃除は当然のことですが、床や棚、家具の上や隙間、キャットタワーやキャットステップなどにたまったホコリをしっかり掃除機で掃除することが大切です。
ペットを飼う家庭の必需品ともいえる掃除機ですが、ブリーダー歴25年の私がこれまでたくさんのメーカーの掃除機を使ってきてたどり着いた結論をお話します。
なぜペットと暮らす家庭に掃除機が必需品なのか
ペットがいる家といない家の違いは、ニオイと汚れです。彼らは私たちのように、トイレで用を足して流すことはできません。また、口の構造上、食べこぼしがあるのも仕方のないことです。
さらに、彼らはずっと毛皮を着ているので、少なからず毛が落ちます。現代の犬や猫は快適な室内で生活しているため、生体システムが温度調節に混乱し、つねに抜け毛のある状態になっています。春と秋の換毛期だけではないのです。
抜け毛を放置しておくとアレルギーの元になったり、雑菌が繁殖して病気の原因になったりもします。
実はペットを飼う家庭でも掃除機を使わないという方もいます。空気清浄機を稼働しているから大丈夫と考える方もいますが、空気清浄機は軽い毛(浮遊毛)などは吸引できますが、床や棚に落ちた抜け毛は集塵することができません。
雑巾がけやフロアモップ、フロアワイパーなどで床掃除をしただけでは、食べこぼしなどの細かいものは取り切れないことが多いです。また、すぐに抜け毛で表面が埋ってしまいそれ以上は取れなくなってしまいます。
なので、掃除機がもっとも手軽に床面などを清潔にしてくれます。現在はいろいろな掃除機が市販されていますが、どんな掃除機を選べばよいのでしょうか。
掃除機に求められるもの
ビジネスにおいてはROI(投資収益率)が重視されますが、昨今の物価高騰により私たち個人も「費用対効果」を考えるようになっています。
では、掃除機に求められる機能とはなんでしょう。私は、「お掃除効率」だと思っています。お掃除効率とは、①簡単に取り回せて、②しっかりゴミを吸引し、③ストレスなく掃除を終えられることです。
どれかが突出していても水準以下でもダメで、すべてにおいてバランスが取れていることが理想なのです。さっそく、私が愛用し続ける「トルネオV コードレス」の新製品(VC-CLX72)を例に詳しく説明しましょう。
簡単に取り回せること
掃除機がけは、全身を使うのでそれなりに重労働で時間もかかります。嫌いな方も多いのではないでしょうか。
できるだけ円滑に掃除できれば少しはストレスが軽減されます。まず挙げられるのが掃除機の重量でしょう。
軽さは正義です。ただし、単に軽ければよいというものではありません。持ったときのバランスが重要なのです。
CLX72は標準質量1.6㎏と軽量なのですが、実際に持った感じはもっと軽く感じます。その理由が「らくわざフリーグリップ」です。持ち手がラウンド形状なので握りやすく、体格や掃除シーンで持つ位置を変えられるので手首への負担もありません。
さらに、ヘッドが自由に旋回するので、手元の動きに連動してスムーズにヘッドの向きが変えられます。また、ヘッドも自走式なので、軽い力でスイスイ進んでいきます。
しっかりゴミを吸引すること
しっかりゴミを吸引するといっても、ことさら強調する必要はありません。ほとんどのご家庭はフローリングだと思いますし、ペットの毛やホコリ、食べこぼしは想像以上に軽いので、簡単に吸引できます。
一般家庭でボーリングの球を持ち上げるようなデモンストレーションをするメーカーもありますが、一般家庭でそんな重量のゴミが出ることは皆無ですし。
しかし、吸引力が落ちるのは避けたいです。CLX72は、パワーキープシステムを搭載した「フィルターレスサイクロン」システムなので、目詰まりせずに吸引力が変わらずに持続します。
また、「パワーキープシステム」により、6気筒の高速気流が微細な粒子まで遠心分離してくれます。
そしてなにより、床の材質によって自動で運転強度をかえてくれる「床見極めセンサー plus(自動モード時)」は、とても使い勝手のよい機能。
フローリングなど抵抗の少ない床面の場合は、ブラシの回転数と吸引力を落とします。これにより、フードの食べかすや猫砂などの粒ゴミを弾き飛ばすことなく吸引します。
一方、じゅうたんやカーペットなどの場合は、ブラシの回転数と吸引力をハイパワーにして、毛の奥のゴミをしっかり掻き出して吸引します。
CLX72は、ヘッドにインジケーターが搭載されました。運転音でもわかりますが、回転数と吸引力の変化がLEDで視認することができます。
ストレスなく掃除を終えられること
私にとって、これがもっとも重要な点です。しっかり掃除できても、最後のゴミ捨てが円滑に行えないと、これまでの労力が報われないという事態になりかねません。
まず、ダストカップの外しやすさ。新製品は「つまんでポイ!」という機構になりました。親指と人差指で軽くつまむだけでダストカップを簡単に取り外しできます。
これは、女性にとって非常に嬉しい改善点です。特にネイルやネイルチップ(付け爪)などをしている女性には朗報で、いままでよりも格段に使い勝手が向上しました。
さらに、特許技術の「粉ゴミポケット」が秀逸です。いままでは、ダストカップの縁や底に粉ゴミが付着していてその点がいささか不満でした。しかし、このシンプルな部品が追加されたことで激変しました。
「粉ゴミポケット」リングに粉ゴミが溜まり、ダストカップにはほとんど粉ゴミがないので、ゴミ捨て時に粉塵の飛散がありません。今回もっとも推したいポイントです!
ちなみに、サイクロンの網部分も形状が変わった(径が大きくなった)ようで、長い髪の毛が絡まなくなりました。
トルネードプレスは健在で、抜け毛などのゴミを約1/4に圧縮してボール状にしてくれます。ダストカップも帯電防止加工してあるので、カップにゴミが付着することなくダストボールをコロっとゴミ箱に捨てるだけです。
前モデルから採用されている「からみレスブラシ」もいいですよ。ブラシの根元を特殊編み加工しているので、ブラシの根元まで毛が入り込まないのです。
東芝ライフスタイルのサイトでは「毛が絡みにくい」と記載されていますが、長毛種の猫の抜け毛でも絡まないのは驚きです。これもストレスの解消につながるポイントです。
それだけじゃないトルネオ
CLX72は使い勝手にもこだわっています。ソファやエアコンの掃除に便利な「丸ブラシ」や、隙間の掃除に便利な「すき間ノズル」、ふとん掃除ができる「ふとんブラシ」が付属しています。
そして「ピカッとライト」も重宝します。これは家具の下など暗い場所を掃除する時に便利なのですが、着脱式というのがポイントです。
ヘッドに直付けされていると通常の掃除にしか使えませんが、着脱式であれば延長管だけでく本体にも接続できるので、その先に各種ノズルが取り付けられます。クルマのシート下などの掃除には威力を発揮します。
バッテリーもカートリッジ式なので、本体につけたままでも、本体から取り外して単体でも充電できます。いちいちコンセントのあるところに掃除機を移動させる必要がありません。
設置性も向上しました。皆さんは、アタッチメント類をどのように保管していますか? 私はよく使うので掃除機の周辺の棚などに置いていますが、よく迷子になっていました……。
新製品のスタンドは、アタッチメントが収納できるようになりました。使いたいときに探すことなく、しかも屈むことなくサッと手に取ることができます。これは使ってみるとけっこう便利です。
そして、お手入れのしやすさも特筆です。ダストカップはすべて分解して水洗いできます。これって重要なポイントです。
汚れたらティッシュなどで拭き取るとかいうメーカーもありますが、プラスチックには汚れだけでなくニオイも沈着します。なので、水洗いできることがもっとも清潔に使えるということです。
【さらに軽いトルネオコードレス】
トルネオV コードレスには兄弟機種があります。今回ご紹介したハイエンドモデルのCLX72をさらに軽量化した「VC-CLW32」です。本体質量は、なんと1.0㎏。持ってビックリ、掃除機とは思えない軽さです。
CLX72と同様に「からみレスブラシ」で毛がからみにくく、しかも床の材質によって回転数を変えてごみ取れが良くなっているので、使い勝手がさらに向上しています。軽量なので、エアコンの上部やキャットステップなどの掃除は驚くほど楽です。
私は体育会系女子なのでCLX72でも苦になりませんが、CLW32は片手でも軽々。みなさんに愛される軽さだと思います。やはり“軽さは正義”なのかと。
運転音も小さいので、マンションに住んでいる方が仕事から帰って夜に掃除しても、近所迷惑にならないと思います。ペットと暮らす女性にはオススメのモデルです。
まとめ
いろいろな掃除機が市販されていますが、私は数年前からトルネオ Vコードレスを愛用しています。理由はこれまで説明したとおりですが、とにかくバランスがいいのです。
キャッテリーなので多頭飼育ですし、猫だけでなく犬もいます。そういった過酷な環境でも、トルネオV コードレスはしっかりと結果を出してくれます。まさに費用対効果を考えるうえで間違いのない掃除機といえます。
わが家は来客が多く、オーナーさんからも「どの掃除機がいいですか?」という質問もされるのですが、その際には私の愛機を実際に使ってもらいます。
読者のみなさんも、ぜひ量販店などでバランスのよさを確かめていただければと思います。