【編集興記】ペットと住まいのニオイに関する調査 〜3割弱がペットの臭いを抑えられていない

ちょっと気になったペット関連のトピックスを、編集スタッフが持ち回りで紹介する“不定期”コーナーです。

LIXIL住宅研究所は、全国(沖縄を除く)の犬や猫を飼っている既婚女性に気になるペットのニオイや実施している対策などについて調査を実施し、結果を発表しました。

この調査によって明らかになったのは、ほぼ100%が室内飼い(犬93.7%、猫96.9%)だったということです。地域差はありますが、ペットが家族同様に室内で生活する傾向がより一般的になってきたということでしょう。

そのためか、ペットのニオイについては、コロナ禍で自宅時間が増えたことも相まって、今まで以上に敏感になっているようです。実際に、別の調査でも掃除の頻度が増したという結果も出ています。

今回の調査では、気になるニオイとして犬猫共通で「おしっこのニオイ」「うんちのニオイ」「ペットの体臭」があげられています。猫は体臭がないとされているので別の要因かもしれませんが。

ニオイ対策として、ほとんどの方がうんちやおしっこの処理を速やかに、そして頻繁にしていることが伺えます。また、空気清浄機や消臭スプレーなどを活用している飼い主さんも多いようです。

しかし、実際にニオイを抑えられているのは約7割で、3割の家庭ではニオイを抑えられていないようです。

ペットと一緒に暮らしていると、確かにニオイ対策は必要になります。排泄後すぐに処置すれば、それ以上のニオイの拡散はありません。しかし、コロナ禍が終息し日常が戻り、留守にする時間が増えるとそう都合よくはいきません。

また、空気清浄機だけではニオイを解消することはできません。空気清浄機は、汚れた空気を吸い込んで、ホコリや微細な粒子、悪臭成分などをフィルターなどに吸着し、キレイな空気を放出します。浄化できるのは、吸い込んだ空気だけです。

ニオイは、壁、カーテンやソファなどのファブリックに付着します。それを消臭するには、オゾンなどを排出し、ニオイの元を直接攻撃する脱臭機が必要となります。

スポーツに例えれば、空気清浄機は「守り」であり、脱臭機は「攻め」になります。どちらかひとつではなく、この合わせ技が部屋の空気環境を改善するのです。

また、掃除や洗濯もニオイ対策になります。床に落ちた抜け毛やフケ、フードの食べカスは、放置したままだとニオイの元にもなります。目についたらすぐに掃除機で清掃するのがよいでしょう。

さらに、ベッドや毛布などもニオイの元になります。除菌消臭スプレーを活用するのもよいですが、できれば定期的に洗濯するとよいでしょう。

ニオイの元を放置すると、雑菌が繁殖し健康を害することもあります。ペットだけでなく、家族全員が健康に暮らすために、快適な環境を整えたいものです。