【猫飼いTIPS】猫にヨーグルト与えてもいいの?
あなたの愛猫はヨーグルトが好きですか? ヨーグルトの蓋を剥がす音を聞いたとたん、どこからか飛んで来ておねだりする猫もいるようです。きっと、すでに大好きなその味を覚えているのかもしれません。
では、猫にヨーグルトを与えてもよいのでしょうか。答えは「イエス」です。基本的に猫にとってヨーグルトは安全です。ただし、注意点もあります。今回は、ヨーグルトのお話です。
ヨーグルトは猫にとって栄養的な利点はある?
ヨーグルトには、タンパク質やカルシウム、ビタミン類にプロバイオティクスなどがバランスよく豊富に含まれています。したがって、私たちと同じように猫にとっても理想的な食事と思っている人も多いと思います。
しかし、愛猫が高品質でバランスのとれた食事をしているのであれば、ヨーグルトを与えるメリットはそれほど大きなものではなく、毎日の食事に加える必要がないともいえます。
乳糖不耐症には要注意
乳糖不耐症の猫が多いこともよく知られています。乳製品摂取後に、下痢や便秘、嘔吐など胃腸の不調を引き起こす可能性があります。
乳糖不耐症の一般的な兆候は、下痢や嘔吐などの消化器系の不調です。ヨーグルトを食べたあと8~12時間以内にこれらの症状が現れたら、乳糖不耐症である可能性が高いといえます。
そのため、ヨーグルトはすべての猫にとって理想的な食べ物とはいえないのです。
ヨーグルトは猫の腸内フローラを活性化させる?
人間にとって、ヨーグルトは、消化を助ける善玉菌またはプロバイオティクスの強力な供給源です。その代表的なものが乳酸菌で、ビフィズス菌が善玉菌の代表として重要であることが知られています。
猫にも人間と同様に腸内フローラがあり、善玉菌を増やすことで健康になる可能性があるということが最近の研究でわかってきました。ただし、善玉菌の代表として重要なのは乳酸菌ではなく、腸球菌であることがわかったのです。
近年、人やペットの腸内環境を整えるために、乳酸菌を補うことを目的にした食品やサプリメントなどが広く使用されています。しかし、愛猫の腸内環境を健康に保つためには、乳酸菌にかわる有用菌を含む必要があるということになります。
猫に安全なヨーグルトの種類は?
愛猫が乳製品に過敏でなければ、無糖のプレーンヨーグルトは安全です。ただし、食べさせる前に猫に害を及ぼす可能性のある余分な成分が含まれていないことを確認しましょう。有害な成分は次のようなものがあります。
キシリトール
チョコレート
ブドウ(レーズン含む)
ココナッツ
柑橘類(グレープフルーツなど)
一般的に、低カロリーで風味のあるヨーグルトには猫にとって有害な成分が含まれていることが多いため、与えないようにしましょう。
猫が食べられるヨーグルトの量は?
愛猫が乳糖不耐症でないならば、ヨーグルトは大さじ1杯(15g程度)までが適量といえます。一般的に、おやつは猫の1日の摂取カロリーの10%以下が望ましいと言われています。
猫が、健康的でバランスのとれた食事をしていれば、必要な栄養素の大部分をすでに摂取していることになります。ですので、ヨーグルトを与える場合は分量にも注意してあげましょう。
まとめ
猫にとってヨーグルトは安全な食べ物です。しかし、食事に一部として常用させる必要はありません。また、愛猫に食べさせる前には必ず栄養成分表示を確認してください。
昨今は、腸内環境を整えることが健康維持に大切だということが常識になっています。腸内細菌のバランスが崩れることで、多くの病気の発症と密接な関係があることもわかっています。
それは猫も同じです。猫にとっての有用菌は私たちと異なりますが、腸内細菌を活性化させることで病気の予防にも繋がるといわれています。愛猫にも「腸活」をしてあげましょう。
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