「こたつで寝ると風邪をひく」って本当なの? 脱水症状&自律神経の乱れも? 内科医に聞いた
このコーナーでは、注目ニュースに対する編集部や識者のコメントを紹介します。
日本の冬の風物詩ともいえるこたつ。しかし、最近は家族構成や住環境の変化などで見ることが少なくなりました。日本電機工業会のレポートによるとこの30年で需要が10%以下になってしまったようです。
そんなこたつですが、コロナ禍でおうち時間が増加したこともあり、再び注目が集まっているようです。家族団らんだけでなく、節電効果も期待できるということで、冬の光熱費の高騰もあって、見直されているのかもしれません。
こたつに入っていると、気持ちよくてウトウトしてきます。そうすると、決まって「こたつで寝ると風邪をひくよ」と親や祖父母に注意されたことがある人は多いのではないでしょうか。
この記事によると、こたつで寝ると風邪をひくのは医学的立場から見ても事実のようです。脱水症状が起こりやすくなるため、鼻や喉が乾燥し、ウイルスに感染するリスクが高まることが考えられます。
童謡「雪やこんこ」の歌詞にもあるように、「猫はこたつで丸くなる」のも、冬の風物詩として知られています。猫が丸くなるのは、外敵から身を守るためだけでなく、寒さをしのぐために体温の発散を防ぐために丸くなります。
ただし、こたつに入ると温かいので丸くなることなく、伸びているケースが多いようです。隔離された空間なので、外敵からの攻撃もありません。
ただし、私たち同様に長時間こたつに入っていると、脱水症状になることがあります。もともと猫は犬より水分濃縮能が高く、一度に摂取できる水が体重の4%程度と少ないために、口渇に任せて飲水させると猫泌尿器症候群(FUS)に罹患しやすくなります。
猫の生命の営みには、特に水の代謝が不可欠で、猫の病気の70%以上は脱水に関係した病気と考えられています。水は体内に取り入れた栄養を全身へ運び、消化を助け、さらに酵素を働きやすくさせる役割を担います。
猫がみかんを好んで食べることはないと思いますので、こたつに入っているときには水分補給に気をつけてあげましょう。
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