【犬飼いTIPS】冬こそ愛犬のケアが必要です。この時期にグルーミングが大切な理由とは?
犬のグルーミングは、暑い時期のものだけではありません。じつは、冬場のグルーミングも暖かい季節と同じように、ペットの安全と健康のために重要なのです。
大切なのは、愛犬が四季を通じて健康な皮膚や被毛やを維持し、体温調節が適切にできるようにすること。そして、快適に過ごすための基本的なケアが必要です。今回は、冬に必要な5つのグルーミングをご紹介します。
乾燥肌をケアする
犬の乾燥肌は、私たちの皮膚が冬に乾燥するのと同じ理由で起こりやすいといいます。定期的に入浴させることが一番の予防になります。約1カ月に一度は良質なシャンプー、トリートメント、ブロー、ブラッシングをする必要があります。
保湿シャンプーは、乾燥した犬の皮膚に効果が期待できます。しかし、ローションは被毛を油っぽくする可能性があるので注意が必要です。その代わりに水性の保湿剤をスプレーするくらいがよいでしょう。
愛犬の皮膚が乾燥している場合は、皮膚や被毛を健康に保つオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸などの犬用サプリメントも試してみましょう。
こまめなブラッシング
トイプードルやスタンダードプードルのような長毛種や、シーズーやマルチーズのようなドロップコートの犬種はトリミングを必要としますが、冬は長い被毛で体を温めなければならないという考えから、あえて回数を減らしたり、回避するケースがあるようです。
しかし、そこに問題点があります。毛が伸び始めると、家庭でのブラッシングの頻度を増やす必要があり、いつしか手に負えなくなる可能性が高いことです。つまり、愛犬の被毛を常に健康でマットフリーに保つ必要があるのです。被毛の種類や長さ、毛が絡まりやすいかどうかによって、ブラッシングが毎日なのか毎週なのかが決まります。また、ブラッシングのツールも愛犬にあったものが必要となります。
爪のお手入れ
冬には愛犬の爪に、特別な注意を払う必要があります。冬は地面が雪などに覆われたり、愛犬の足の安全のためにブーツを履かせる飼い主も多く見られます。また冬の間は、散歩の回数や時間が少なくなる傾向にあります。さらに、ドッグランで走るなど活動量が減るので、爪がそれほど磨耗しなくなります。
爪が伸びすぎると、足の指が広がり、足首の関節に負担がかかります。そうすると、歩行が困難になることがあります。また、爪が長いと床や家具、人などをひっかきやすくなります。定期的に爪切りをしましょう。
足の指の間の毛を整える
冬になると、歩道や屋外通路の氷を溶かすためにさまざまな化学物質や塩が使われますが、それらが足指の間の毛や肉球に付着することがあります。そうした足を舐めると、場合によっては胃腸障害を引き起こす可能性があります。
また、雪を付着したままにしておくと、感染症を引き起こす可能性もあります。凍傷の危険もあるのです。冬に犬の足を保護するためには、足の毛と肉球の間の毛をトリミングして、散歩後の足を拭き取りやすくする必要があります。
肉球をケアする
雪が降ると、歩道や道路に融雪剤が撒かれます。融雪剤にはさまざまな化学薬品がふくまれています。そうした成分は肉球に過酷な影響を与えます。できれば、散歩など外出する際には、犬用のブーツを履かせることをオススメします。
また、散歩後には、ストレスに晒された肉球をケアすることも大切です。犬の肉球クリームやワックスは、愛犬の皮膚を外的要因から守るバリアとして、敏感な足を保護するのに有効な選択肢です。
まとめ
健康な犬の被毛は魔法瓶のようなもので、冬は暖かさを保ち、夏は暑さを防ぐ温度調節装置のようなものです。冬こそ入浴やブラッシング、保湿が大切です。また、冬は足や肉球にもストレスを与える季節です。同じように清潔にして、肉球の乾燥やひび割れをケアしてあげましょう。