激おこプンプン丸の犬にケストースを飲ませたらいい子になるのか?
まず、ケストースのおさらいから。ケストースはオリゴ糖のひとつで、短鎖フラクトオリゴ糖といいます。腸内に住んでいるヒーロー(善玉菌)を増やし、悪役(悪玉菌)を減らすことがわかっています。
腸内環境を整えるためには「よい菌を育てる」ことが重要で、ケストースは善玉菌のパワーの源でもあるプレバイオティクスのひとつです。
これまでも、腸内細菌叢の乱れがいろいろな病気の原因となっていることを説明してきましたが、アトピーの犬にケストースを飲ませると症状が改善することがわかっています。これは、乳酸菌などの善玉菌が元気になって腸内環境が整っているからといえます。
それでは本題へ。犬の問題行動で深刻なのは「攻撃行動」と「常同症」。常同障害は、ストレスを感じたり欲求不満時に、自分のしっぽを追いかけ続けたり、体を舐め続けたりする行動。こうした状態の犬にケストースを与えるとどうなるのかを実験してみました。
激おこプンプン丸の犬に腸内環境を改善するオリゴ糖(ケストース)を飲ませ、問題行動の有無や1日にしっぽを追いかける回数がどう変化したかを調べました。ちなみに、怒りん坊の犬と穏やかな犬の腸内細菌叢を比較すると全然違うことがわかっています。
さて、実験の結果はどうだったのか。激おこプンプン丸の犬にケストースを飲ませてから、3週間程度で怒りん坊の行動が減ってきて、6週以降はほとんど観察されなかったのです。しっぽを追いかける犬にケストースを飲ませたら回数は徐々に少なくなって、5週間でほぼなくなりました。
結論として、ケストースは激おこプンプン丸の犬の攻撃行動の軽減と常同障害に効果がある=“いい子”になるということ。
これはじつは犬だけでなく、猫も私たちもみんな同じとも考えられます。腸内環境を整えることで、平穏で健康な毎日を送ろう!
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