猫の爪切除を禁止、NYで全米初の州法成立
このコーナーでは、注目ニュースに対する編集部や識者のコメントを紹介します。
猫の爪を抜く手術は、「骨ごと切除をする」ものです。滅菌をしたギロチンのようなもので猫の爪の生え際を骨ごと切り落とします。いくら麻酔をしても、猫の爪の細部には、血管や神経もたくさん通っているので激痛でしかありません。近年はレーザーで猫の爪を切除する方法が多く、末節骨ごと切除をするものですが、手術後はすぐに歩ける猫もいるので日帰りが多くなっているようです。
猫の爪を抜く手術は賛否両論がある通り、猫にとってたくさんのデメリットがあります。猫にとって爪がないことはストレスでしかありません。猫の爪研ぎには、ストレスの発散効果、縄張りを主張するなどのために行うので、猫の本能的な行動なのです。
そんな猫の爪を抜くということは、猫にとってはマイナスでしかありません。他の問題行動が増えてしまうこともあります。あちこちにマーキングしたり、無駄に鳴くようになってしまったりするかもしれません。精神的に不安定になり、食欲不振になる、元気がなくなることもあります。「後遺症」が残ることも懸念されています。歩行困難、バランスが取れなくなる、ふんばれない、合併症になる……などです。
では、何のために手術をするかというと、凶暴な猫の場合は飼い主や周りの人の怪我の防止になります。また、生まれつき水頭症やてんかんを持っている猫は発作が起こると自分自身を傷つけてしまうことがあります。その場合の怪我防止です。また、賃貸住宅での床などを守るためにする人もいるようです。
ただ、日本ではあまり推奨されていません。どちらかというと動物虐待と捉えられています。猫にはデメリットしかないので、病気などで猫を守るための理由がない限りは、ペトハピでも反対です。
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