プラズマクラスターがペットの皮膚病に効果的!?
最近、家電メーカーがペット業界に大いに注目しているように感じます。シャープもそのうちの1社で、自社の持つ独自技術「プラズマクラスター」が、ペットの健康に関する実験をしています。ペトハピでも、「プラズマクラスターが、カビの生育を抑制」したという実験結果を紹介しました。それ以外にも、2004年には「浮遊ネココロナウイルス」、2010年には「浮遊イヌパルボウイルス」「マウスのアトピー性皮膚炎」の抑制や改善に効果があったとしています。
そして、今回、プラズマクラスター技術が「ペット皮膚病原因菌」に抑制効果を発揮したと発表されました。この実験は、前回のカビ菌と同様に、直径22cm×高さ50cmの円筒容器に培養した原因菌を入れ、プラズマクラスターイオン(平均200万個/cm3)を24時間照射して、育成したコロニーの数をカウントするというものです。実験の結果、犬の細菌性膿皮症原因菌(Staphylococcus pseudintermedius)、外耳炎原因菌(Pseudomonas aeruginosa)、人獣共通皮膚糸状菌症原因菌(Microsporum canis)のすべてにおいて、99%以上が抑制されたことが実証されました。
あくまでも円筒状の実験空間に通常の40倍もの量のプラズマクラスターイオンを当てた結果なので、そのままプラズマクラスター製品を使っていれば、ペットの皮膚疾患が抑制できるということではありません。しかし、シャープでは、今後、小空間での効果検証、実使用相当の空間での効果検証、臨床試験といった3つのステップでプラズマクラスターの効果・効能を検証するとしています。
皮膚病原因菌による皮膚と耳の疾患は、ペットのかかる病気の1、2位で全体の40%以上と言われています。このような実験が、私たちの使う空気清浄機やエアコンなどにフィードバックされ、さらに新しい製品の開発につながることを期待したいですね。
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