ヒトもワンちゃんも熱中症の危険から守るセンサー
お盆を過ぎても暑い日が続き、熱中症には注意をしないといけない。そこで便利なのが、ヘルスケア製品メーカーのタニタがつくったデジタル温湿度計。ヒト用だが、ペット用にも使えるというものだ。
ご存じのとおり、熱中症は湿度と温度が高いときに起こりやすくなる。さらに、地面からの照り返しや直射日光による、輻射熱も関与してくる。つまり身長の低い子どもやペットは、大人に比べて路面からの輻射熱が多く、熱中症になりやすいのだ。
このコンディションセンサーは、国際基準のISOで定められた黒球式温度計を搭載しており、より正確に危険指数を判定できるというものだ。
大きさはパソコンのマウス程度。大型犬なら首輪にも装着OK
さて、このデジタル温湿度計だが、正確に熱中症の危険度を見極められるが、ヒト向けなのでちょっとサイズが大きい。さすがにマルチーズの定吉君の首輪にはつけられそうになかったが、中型~大型犬なら首輪につけてあげるといいだろう。
小型犬用として使う場合には、リードに引っ掛けて使うのがいい。もし、ワンちゃんが重く苦しそうなら、ワンちゃんの身長に合わせて、ズボンの裾などにクリップで留めて使おう。こうしてお散歩に行けば、ワンちゃんの身長レベルでの警戒レベルが正しく計測できる。
警戒レベルは全5段階で、やはりISOの基準に基づいているという。
【安全】ほぼ安全な状態。ただし、体調や個人差により熱中症のリスクがあるので気をつける。
【注意】一般に危険性は少ないが、激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。
【警戒】運動や激しい作業をする際には、定期的に十分に休息を取り入れる。
【厳重警戒】外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
【危険】高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
こうして一覧にすると、確かにISOという感じでお堅いイメージだが、実際モニターに表示されるのは「ヒトの顔」と「警告音」となる。確認できたのは、以下の2つだけ。
ほかにもマニュアルによれば、こんな顔アイコンが出るらしい。
さすがにこの顔アイコンが表示されたら「厳重警戒」や「危険」の文字がなくても、ヤバいのが分かる! さらに「厳重警戒」の場合は、ピピピッの音が連続で15秒間(かなり長い)、「危険」の場合は長い「ピーピーピー」音が3秒、インターバル1秒がセットで4セット鳴り響くという。しかも、通常は音量ボタンで「消音」「小」「大」が選べるが、「危険」は音量調節はできずに、問答無用で大で鳴り響く。
最近、耳が遠く耳元で話さないと聞こえない爺ちゃんに音を聞かせたところ、3mほど離れた机の上に置いてあっても聞こえる音量。感覚的には、ドアチャイムの最大音量(およそ75db)ぐらいなので、耳が遠いお年寄りが使っても安心だ。
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