愛犬トラベラーのHappy紀行Vol.5

琵琶湖の海津大崎で愛犬と湖上からお花見を楽しむ

[2018/05/02 6:01 am | ペットジャーナリスト 阪根美果]
海津大崎は、滋賀県高島市マキノ町に位置します。琵琶湖の北端、海津湾の東に波食によって突き出た岩礁地帯で、琵琶湖国定公園のなかでも有数の景勝地です。毎年、800本にも及ぶ華麗なソメイヨシノが湖岸の道に約4キロに渡って長いトンネルをつくります。例年、見ごろは4月10日前後で、近畿圏では遅咲きの桜の名所です。その美しさは「日本のさくら名所100選」にも選ばれるほどです。
海津大崎の見事な桜
今回は、愛⽝トラベラーの吉⽥さんとラブラドールレトリーバーの「もゆ」ちゃんが、兄弟⽝の「だんご」くん&飼い主の山本さんと企画した「満開の 桜を愛⽝とともに湖上から楽しむ旅」に出かけました。お世話になったのは、エムズアウトドアアドベンチャーの高松さん。レジャー関係の様々な企画をして、楽しませてくれる方です。
「もゆ」ちゃんと「だんご」くん」

どんな準備が必要なの? ラフトボートってなに?

今回の旅は4月9日。桜の開花時期といっても、琵琶湖の北端はまだまだ寒さが残るので防寒対策は必要です。さらに、今回はラフトボートに乗るので防水対策も必要となります。飼い主の服装は、水着の上にウェットスーツ、そして防寒も兼ねた防水コートを着用。また、その上に安全のためライフジャケットを着用します。靴は防水シューズを履いています。そして、愛犬は犬用のライフジャケッ トを着用し、もちろん首輪とリードは必須です。このうちレンタルができるのは、ウエットスーツ・ライフジャケット(人間用)・防水シューズで、水着・防水コート・犬用のライフジャケットは用意が必要です。
ウェットスーツなどはレンタル可能です
ラフトボートとは、ラフティングに使用する空気入りゴムボートのことです。長さ4m程度、幅2m程度で、8人乗りが多く、現在のラフトボートは自動排水機能が付いていて安全対策がなされています。安定性に優れているので、初心者の方でも安心して乗ることができます。それぞれが1本ずつオール(ボート用の櫂)を持って、左右それぞれにバランスよく乗り、息を合わせて漕いでいきます。子どもから大人まで楽しむことができるボートです。
ラフトボートに興味津々!?

さあ、出発!!

スタート地点は奥琵琶湖の「マキノサニービーチ高木浜」です。琵琶湖は、午後になると風の向きが頻繁に変わるので、ラフトボートやカヌーなどエンジンのないものは午前中に乗るのがよいそうです。ラフトボートは初体験なので、簡単なレクチャーを受けて9時30分に出発しました。「もゆ」も「だんご」くんも初めてにしてはとても落ち着いています。水中に落下しないように、リードをライフボートに付いているロープに結んでいます。
リードもしっかり結んで出発
「さあ、頑張って漕ぐぞ~!」と意気込みましたが、向かい風もありなかなか思うように進みません。今回は男性のガイドさん、アシスタントさんが一緒でしたので、漕ぐのはほとんどお任せで、ラクさせてもらいました。船体が軽いカヌーだと30分ほどの距離。じつはラフトボートはカヌーよりも重量があるので、条件が悪いとなかなか進まないのです。
向かい風だとなかなか進むことができませんでした
それでも、遠くに見えていた桜並木がだんだんと近くに見えてきて、いつもとは違うお花見を満喫。そして、着岸です。ここまで1時間30分ほどかかりました。その間、「もゆ」はすぐに落ち着く体制を見つけ座っていましたが、「だんご」くんはなかなか落ち着かず、立ったり座ったりを繰り返していました。湖に落ちないかとちょっとドキドキ。無事に着岸してよかったです(笑)。
桜並木が近づいてきました

スターになった気分を味わう!?

海津大崎で上陸すると、花見に来られた観光客がたくさんいました。湖上はカヤック、カヌー、スタンドアップパドル、ヨット、クルーザー、マリンジェット、お花見船などがひしめき合っていましたが、ラフトボートで愛犬と一緒にやってきた私たちが珍しかったのか、「一緒に写真を撮らせてください!!」と大人気。代わる代わる写真撮影を求められて、みんなでスターになった気分を味わうことができました。なかなかの人気ぶりでしたよ(笑)。
上陸すると「もゆ」ちゃんと「だんご」くんはスター状態に(笑)
桜並木に近い広場では、綿菓子・ソフトクリーム・お好み焼きなどの露店が並び、さながらお祭り気分。ガイドさんが用意してくれたコーヒーを飲みながら、しばらく眺めていました。ホッとひと息つきながら、再びお花見です。そして、私たちは散策を楽しみました。4キロにわたって延々と続く桜並木では、「なんてキレイなのでしょう」という声があちらこちらから聞こえてきます。桜は満開です。本当に美しく、この日にお花見ができたことに感謝です。
露店が気になる「もゆ」ちゃんと「だんご」くん

スターの貫禄か!?

しばらく散策して、再びラフトボートに乗り、スタート地点に戻ります。帰りは風の抵抗もなく、45分程度で到着しました。心配していたお天気も快方に向かい、晴れ間も見えてよかったです。この間、「もゆ」ちゃんと「だんご」くんはすっかりラフトボートに慣れたようで、揺れが気持ちよいのか寝てしまいました。「もゆ」ちゃんは寝言まで言っていました。「5年前から犬と一緒にラフトボートに乗っていますが、寝た犬は初めてです」とガイドさん。 さすが、スターは違う(笑)。「もゆ」ちゃんも「だんご」くんも余裕の旅となりました。
ガイドさんも驚くほどの爆睡ぶり

まとめ

湖上から桜並木を見る機会はなかなかありません。そのうえ、愛犬と一緒にラフトボートに乗ってお花見ができるなんて、飼い主にとって最高のイベントです。桜の開花に合わせる必要があるため、突然の日程変更もあるとは思いますが、機会があったら、みなさんも体験してみてください。
[ペットジャーナリスト 阪根美果]